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2006年11月 8日 (水)

持論でやる気を自己調整する

475712153901 金井壽宏「働くみんなのモティベーション論」、NTT出版(2006)

お奨め度:★★★★

モチベーションに関する持論を持つことにより、やる気の自己調整をすることを提案した本。

第1章から第4章までが、モチベーションにおける持論の重要性を説き、第5章以降では、世の中のモチベーション理論をサーベイし、持論の構築に役立てるという2段構えになっている。

机上の理論ではなく、調査を積極的に行なった結果からまとめられているので、書かれていることも納得性が高い。特に、前半の持論の構築では、企業人、MBAコース、大学生などへのアンケート結果により構成されている。とても興味深い。このアンケートについては、PM養成マガジンブログに掲載しておく。

この結果、動機理論を緊張系、希望系、持論系の3つに分け、それぞれに対して次のようなキーワードがあることを発見している。

緊張系:緊張、ズレ、未達成感、不協和、圧力、ハングリー精神、できないという自覚、危機感、焦り

希望系:希望、目標、意味、夢、ロマン、なりたい姿、楽しみ、憧れ、達成感、自己表現

持論系:マイペース、自分が主人公、任されること、自分の考えと行動スタイル、自律性、やる気の自己調整ができること、自分できめたこと、言いだしっぺとして実行、自分の持論を持っていること

あなたは、どのタイプのモチベーションが高いのだろうか?

目次
第1章 モティベーションに持論をもつ―セルフ・セオリー、ワールド・セオリー
第2章 持論がもたらすパワー―やる気を説明する三つの視点
第3章 マクレガー・ルネサンス―本書を導く発想の原点
第4章 外発的モティベーションと内発的モティベーション
第5章 達成動機とその周辺―成し遂げる
第6章 親和動機―ひととともにいる
第7章 目標設定―目標が大切なわけ
第8章 自己実現―動機づけは可能か?
第9章 実践家の持論

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