億万長者との会話
マイク・リットマン、ジェイソン・オーマン(河本隆行訳)「史上最高のセミナー」、きこ書房(2006)
お奨め度:★★★★
この本、原題は「Conversations with Millionaires」である。著者のマイク・リットマンとジェイソン・オーマンが
ジム・ローン、マーク・ビクター・ハンセン、ジェイ・コンラッド・レビンソン、ジャック・キャンフィールド、ロバート・アレン、シャロン・レクター、マイケル・ガーバー
といった面々に、その成功の秘密をインタビューで解き明かしている。
あなたはこれらのメンバーをどのくらい知っているだろうか?
「ワン・ミニッツ・ミリオネア」のロバート・アレン、「こころのチキンスープ」のハンセンを知らない人はあまりいないだろう。ジム・ローンも超有名人だ。実は、他の面々も、このレベルの成功者である。
その成功者がかなり本音トークをしている。訳者の河本氏はロバート・キヨサキの通訳で有名な人だが、彼のつけたタイトルが「史上最高のセミナー」。河本氏の指摘しているように、ネットで時々見かける彼らのセミナーの料金は数万円である。
それが一冊の本で、しかも、まとめて読める。確かに画期的な本であるし、米国で大ベストセラーになっているのも当然だろう。
内容についてはいずれも、桁外れの成功者の持論であり、確かに面白い。しかし、本当にそれで成功できるかどうかがよく分からない部分がある。僕はこの本に出てくる人のセミナーを受けた経験はないが、このような感覚はおそらく、セミナーでは生じないのだと思う。
その辺りが、この企画の限界だともいえるが、それにしてもお得感のある一冊だ。
目次
第1章 ジム・ローン「人は自分が向かう方向に進み、自分が考える方向に向かうものなんだ」
第2章 マーク・ビクター・ハンセン「収入の一割を納めた瞬間、『世の中』全体が自分に向かって開かれる」
第3章 ウォリー・“フェイマス”・エイモス「最初にイメージすることなく、人生で何かを手に入れることは不可能なんだ」
第4章 ジャック・キャンフィールド「自分の人生に100パーセント責任を持つ」
第5章 ロバート・アレン「夢と欲望と目標と情熱があれば、あなたも億万長者になれる」
第6章 シャロン・レクター「財務諸表は、実際の人生における通知表なのよ」
第7章 マイケル・ガーバー「事業を立ち上げる真の目的は、会社を売却することだ」
第8章 ジム・マッキャン「行動するかしないかを決める責任は、自分自身にあるんだよ」
第9章 ジェイ・コンラッド・レビンソン「内面的な決意こそが成功を現実のものにする」
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