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2005年6月 6日 (月)

たかがWBS、されどWBS

4798108499 Gregory T. Haugan(伊藤衡)「実務で役立つWBS入門」、翔泳社(2005)

お奨め度:★★★1/2

WBSというのは不思議なツール(手法)である。エンジニアであれば、セミナーで1時間ほど、レクチャーを受ければ、誰でも曲りなりは書くことができる。

ところが、5回、10回と書く経験を積んでも、なかなか、満足なものはかけない。ある意味で、マネジメントの難しさを象徴しているツールである。

また、PMBOKでも第3版からついに、WBSを作るというプロセスが登場してきた。つまり、プロジェクトマネジメントをするためには、避けて通れないものになった。

この本は、そのようなWBSを単に概念や事例だけではなく、活用方法について具体的に書かれている本である。

結局のところ、WBSの作成が難しいのは、作成目的によって必要なWBSの表現が異なるためである。したがって、この本のように、利用法を想定してWBSはこのように作るべきだというハウツーを知ることが正しいと思われる。その意味で、お奨めの本である。

この本と同時に、PMI発行のPMBOKの副読本的な位置づけになっている

1880410818 Project Management Institute Practice Standard for Work Breakdown Structures

をあわせて読むことをお奨めしたい。15種類のサンプルが収められている。

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