チームリーダーの教科書
藤巻 幸夫:「チームリーダーの教科書―図解フジマキ流アツイチームをつくる」、インデックス・コミュニケーションズ(2005)
お奨め度:★★★★1/2
残念ながら、アマゾンに掲載されている写真は「オビ」がない。実はオビには、
「フジマキさんのスゴさを最新式しました!! 楽天(株) 三木谷浩史
と直筆のサインが入っている(もちろん、印刷ですよ)。
藤巻さんの解放区を始めとするバイヤーとしてのキャリア、また、福助の救世主となった(なりつつある)ことは、いまさら、説明するまでもないだろうが、この本、三木谷さんのこの言葉が単なるプロモーション用のキャッチではないと思わせるような濃い内容の本である。
この本、藤巻流のチームマネジメント術と、世間でも話題になった男性用の「着圧くつした シェーパーズ・フォーメン」の開発ストーリーの2本立てになっている。もちろん、シェーパーズ・フォーメンの開発ストーリーが藤巻流チームマネジメントの事例になっているのだ。
刺激的で、かつ、現実的である。例えば、チーミングだと
(1)ゴールまでのイメージを描き、、、
とスキルセットをきちんとして、足らない部分はリクルーティングしてくるといった一連の教科書に書いてあるような手法が書かれている。ここまでは、普通なのだが、この後にさりげなく
この一連の作業は組織的にすでにチームのメンバーが定まっていても必ず試してもらいたい
とさりげなく書かれている。この一言が、藤巻さんの真骨頂ではないかと思う。ここで、組織が決めているから仕方ないとあきらめる人と、もう一足掻きする人では、成果に対して決定的な差が出る。
藤巻さんのチームマネジメントというよりも、プロジェクトマネジメントはトム・ピーターズのプロジェクトマネジメントに近い。併せて読んでみるのがよいだろう。
トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈2〉セクシープロジェクトで差をつけろ! トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (2)
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