PMstyle 2024年4月~7月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

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2020年6月

2020年6月25日 (木)

【PMスタイル考】第170話 VUCA時代のプロジェクト組織にはティールが不可欠だ

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◆プロジェクトの特徴

Teal6_2基本的なプロジェクトマネジメントの教科書を見ると、プロジェクトの特徴は

・有期性
・新規性
・段階的詳細化

の3つだとされている。これらの特徴を前提として、納期、予算、スコープをコントロールしながらプロジェクトを進めていくのがプロジェクトマネジメントである。

しかし、VUCA時代のプロジェクトにおいてはこの3つ以外の特徴として、

・自己組織化

というという特徴も考えなくてはプロジェクトとしての成果が生み出さすプロジェクトマネジメントが難しいような印象がある。

そこで、今回のPMスタイル考では、組織的な面を中心にプロジェクトの持つべき特徴を考えてみたい。そのための切り口として、最近、非常に注目度が高くなってきた自己組織化組織であるティール組織への進化を取り上げてみたい。

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2020年6月10日 (水)

【コンセプチュアルスタイル考:雑談3】なぜ、レジリエンスにコンセプチュアルスキルが必要なのか

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Rejiri7

◆コロナによってマネジメントが変わる
 
コンセプチュアルリーダー塾をZOOMオンラインで再開することになりました。この塾は、6年前に始め、2年間だけやり、事情があって中断していたものです。再開にあたり、何を思って、始めたかを書き留めておこうと思います。
 
ちょっと長くなりますが、最初はコロナの話題からしたいと思います。コロナへの対応を見ていると、見事に日本の特性が表れていると感じているからです。
 
日本でも今年の2月くらいからコロナ伝染が発生し、マネジメントが大きく変わりつつあります。これは、国、自治体、企業、家庭など、すべてに当てはまります。ここでは、生活(社会活動)と経済活動の2つを見ていきたいと思います。
 
日本の特徴の一つは、考え方や行動を同質にすることによって国が自治体を飛び越えて、国民の生活にまで介入していることでした。多様性を認めないことによって自治体から国民まですべてを同質化し、公に大きな方針を出してその根拠となる情報は出さず、自治体が実行していくことに対して、法的な縛りや予算的な縛りをして介入していました。
 
今回のコロナ対策でもそういう気配が見えました。実際、緊急事態宣言を出すあたりまでは、国は状況分析や予測の情報はほとんど出さずに、その情報を使って地方に介入しようとしていました。
 
しかし、東京や大阪のように感染者が多い地域もあれば、岩手や鳥取のようにほとんど感染者がいない地域もあり、地域によってまったく状況が異ったことで自治体の要望は異質になり、全国のどの自治体にも通用する一律な細かなルールができなくなりました。一方でとにかくスピードが求められる状況の中で、具体的なルールを決めることができなくなってきたため、方針だけ示して、権限移譲を建前だけではなく、実質的に認めるという本来の姿に戻ったように見えます。
 
ちょっと脱線しますが、このような体制を作らざるを得なかったことがコロナ禍のプラスの側面の一つではないかと思います。コロナで地方自治がやっと本格化していくのではないでしょうか。
 

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2020年6月 9日 (火)

【マネジメントスタイル:雑談1】レジリエンスとしてのダイバーシティ

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Rejiri3

NIKKEI STYLEの6月9日付けに
 
 
というインタビュー記事が掲載されていました。この記事の中で、資生堂社長の魚谷雅彦さんが非常に興味深いお話をされています。
 
インタビューアの
 
「未曽有の経済危機に女性活躍は当面、棚上げせざるを得ないのではないか?」
 
という質問に対して
 
「企業は新型コロナウイルスの感染拡大で事業が滞り、窮地に陥っている。ここからレジリエンス(回復力)が試される。そのカギは経営の柔軟性を高めることだ」
 
「コロナとの闘いは長期化する。企業経営は元にはもどれない。従来の発想では危機を乗り越えられない。多角的な視点で複数のアイデアを持ち寄り、回復の道筋を探らなくてはいけない。その実現にはダイバーシティ(人材の多様性)が不可欠。ニューノーマルの企業経営には女性の力・見方が今まで以上に必要だ」
 
という答えられています。まさに、その通りだと思います。
 
コロナのダメージからの回復が、リーマンショックのような不況からの回復と根本的に異なるのは、社会生活も、企業経営も元に戻ることができないことだと思います。
 

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2020年6月 2日 (火)

【お知らせ】PMstyle講座説明会(ZOOM開催)~レジリエンスを高める

Rejiri3

PMstyeでは、これまで「プロジェクトマネジメント」講座と「コンセプチュアルスキル講座」の説明会を別々に行っていましたが、アフターコロナに向けて合併した説明会を開催します。
 
テーマは「レジリエンス」です。レジリエンスは、本来、
 
「レジリエンスとはネガティブな逆境、葛藤あるいはポジティブであるが進歩、責任の増大など圧倒されてしまいそうな状況に、立ち向かい、克服し、元の状態にまで跳びはねていく力」
 
という意味で、受動的なものです。しかし、コロナからの復興の中で必要とされるのは、能動的なレジリエンスだと考えています。つまり、
 
 
「ネガティブな逆境、葛藤あるいはポジティブであるが進歩、責任の増大など圧倒されてしまいそうな状況に、立ち向かい、克服し、自らの選択で、安定して快適なゾーンを後にして、なにか新しくて未知なことに乗り出し、途中であきらめずにそれを成し遂げる力を指す力」
 
です。
 
興味を持たれた方は、以下のブログ記事をお読み頂ければと思います。
 
【PMスタイル考】第169話 能動的なレジリエンスを呼び起こす
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/05/post-72f7.html
 
「レジリエンス(回復力/再起力)を高める」
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/05/post-8843.html
 
【コンセプチュアル講座コラム】コンセプチュアルスキルを鍛えて、レジリエンスを高める
https://mat.lekumo.biz/ppf/2020/05/post-b8e2.html
 
PMstyleでは能動的なレジリエンスで、今までのやり方を後にして、新しいやり方を見つけ出し、そこに到達するというテーマに取り組みたいと考えています。
 
そのために、PMstyleは、コロナ対応としてZOOMセミナーを企画するに当たって、
 
「日常的な実践を振返り、整理し、強化し、レジリエンスを高める」
 
というコンセプトを打ち出し、このコンセプトの元に公開講座をZOOM用に見直し、提供しています。
そこで、本説明会では、レジリエンスをテーマとして、
 
 
1.レジリエンスとは
2.<議論1>チームのレジリエンス
3.<議論2>組織のレジリエンス
という流れで、みんなでレジリエンスを高めるために何をすべきかを考えてみたいと思います。
共感頂ける方のご参加をお待ちしています。
 
詳細、申し込みは以下のURLからできます。
 
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆PMstyle講座説明会(オンラインZOOM開催)◆
  日時・場所:【ZOOM】2020年 06月 18日(木) 14:00-16:00
   ※ZOOMによるオンライン開催です
  講師:好川哲人(プロジェクトマネジメントオフィス)
  詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/conceptual_management.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
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【カリキュラム】                     
1.レジリエンスとは
2.<議論1>メンバーが働きやすいチームをどうつくるか
(休憩5分、雑談5分)
3.<議論2>どのようにして組織のレジリエンスを高めるか
4.PMstyle ZOOM講座の説明
5.アンケート、質問
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