【ほぼ日 読書日記】2009年3月3日
むう、
中原 淳、長岡 健「ダイアローグ 対話する組織」、ダイヤモンド社(2009)
コミュニケーションの本質に近づこうというアプローチであることはよくわかる。しかし、どうも話が難しくなりすぎているような気がする。社会構成主義、システムとかいう話はわかるが、だからなんだと言いたくなるようなまどろっこしさがある。
気になるテーマであることは間違いない。例えば、2008年のビジネス書の杜で、デヴィッド・ボームの
デヴィッド・ボーム「ダイアローグ 対立から共生へ、議論から対話へ」、英治出版(2007)
は30冊以上売れている。ちょっとした驚きである。
ただ、ドラッカーのコミュニケーション原則は響くが、ダイアローグになると響かないのはなぜだろうか?時期の問題なのだろうか?
立脚点がはっきりしていないことにも一因がありそうだ。まだ、盲人が象を語っている状況なのかもしれない。
コミュニケーションといえば、今、こういう本を読んでいる。
クリスティアン・マラッツィ(多賀 健太郎訳)「現代経済の大転換―コミュニケーションが仕事になるとき」、青土社(2009)
いわゆる社会科学書で、難しくてまだよく理解できていない。が、労働が感情労働化するというのはよくわかる。原書は15年前の本だが、すごい先見力である。
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