【ほぼ日 読書日記】2008年11月30日
11月最後の日曜日。何冊か本を読む。
キャロル・ドゥエック(今西 康子訳)『「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力』、草思社(2008)
【感想】
子供に育成について書いた本だが、なかなか、参考になる。読んでいるうちに、社会人教育の場では、育成対象を大人として扱いすぎているのではないかという疑問を持った。この本が書いている伸びる子供とそうでない子供の差は才能ではなく、マインドセットだというのは子供に限った話ではない。
そう考えると、自我が確立している大人の教育でも、マインドセットを変えるというのは大変重要だな。紹介記事を書きたいが、微妙だ。
ドナルド・A・ノーマン(安村通晃、岡本 明、伊賀聡一郎、上野晶子訳)「未来のモノのデザイン」、新曜社(2008)
【感想】
15年ぶりくらいに、ノーマンの本を読んだ。やっぱり、ノーマンだとしかいいようがない。すばらしい!
この15年くらいの間にマンマシンインタフェースは大きく意味合いを変えてきた。なぜなら、機械が自立性を持ち始めたからだ。ノーマンを知ったのは、三菱重工時代にそんな仕事をしていたからだが、そのころ、ノーマンがアイディアを出し、みんなが躍起になって追いかけていたことの多くが、当たり前になってきた。その意味でノーマンは一世を築いた。新しいノーマンの本は、新しい世界のデザイン原論になるのだろうか?紹介記事を書く。
もう一冊、ちょっと古い本だが、2年くらい前に買った
中桐 有道『「ゆでガエル現象」への警鐘―あなたは大丈夫ですか?』、工業調査会(2006)
を読んだ。
【感想】
ある人に薦められて読んだのだが、少し、無理があるような気がする。体系化をしようとしたためだと思われる。断片的にはよいこと、学ぶべきことがたくさん書いてある。良い本だ。紹介記事を書く。
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