【ほぼ日 読書日記】2008年11月1日
今日は、連休の初日ということもあってゆったりした気持ちで、前から決めていたことを実行。先月、「イノベーションのジレンマ」の解決編になる「イノベーションへの解 実践編」が出版されたので、一挙に読んでみようと思っていた。
クレイトン・クリステンセン(玉田俊平太, 伊豆原弓訳)「イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき(増補改訂版版) 」、翔泳社(2001)(原版は2000年)
クレイトン・クリステンセン、マイケル・レイナー(玉田俊平太, 櫻井祐子訳)「イノベーションへの解 収益ある成長に向けて」、翔泳社(2003)
クレイトン・クリステンセン、スコット・アンソニー、エリック・ロス(宮本喜一訳)「明日は誰のものか イノベーションの最終解」、ランダムハウス講談社(2005)
スコット・アンソニー、マーク・ジョンソン、ジョセフ・シンフィールド、エリザベス・アルトマン 、クレイトン・クリステンセン(栗原潔訳)「イノベーションへの解 実践編」、翔泳社(2008)
トータルの時間、8時間。こんなに本を読んだのは久しぶり。
2000年に、クレイトン・クリステンセンのイノベーションのジレンマが翻訳されたときにはものすごいインパクトだった。その後の変遷を経て、たどり着いたこの本は、さほど、衝撃はなかった。極めて現実的、実践的、実務的なゴールである。プロジェクトマネジメントについても納得性のある提案がされている。
これをどう評価するか。考えようによっては、イノベーションのジレンマは、マネジメントの未熟な組織に起こった、限定的な現象だといえなくもない。
考えようによっては、非常にインパクトのある問題を、常識的なマネジメントで解決するという偉業を成し遂げたといえなくもない。
この点を少し、頭の整理をしてから、紹介記事は書くことにしよう。
あと、今日は、編集学校の課題のために、
鷲巣 力「宅配便130年戦争」、新潮社(2005)
も読んだ。年表を作るという課題には適した本だが、あまり明確な主張がなく、面白い本ではない。ここから情報編集をし、何をいうかという問題は面白い。
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