ビジネスマンの暇つぶし
ジョン・ケイドー(花塚恵訳、勝間和代監修)「ブレイン・ティーザー ビジネス頭を創る100の難問」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2008)
お奨め度:★★★★
電車の中で、携帯電話のゲームをやったり、クロスワードをやったりしている人をよく目にするが、ビジネスマンならこの本で暇つぶしをしよう。
・水平思考(ラテラルシンキング)
・論理思考
・数字力を使う論理思考
・確率のパズル(ベルヌイ推定)
・フェルミ推定
・ビジネスケース
の6ジャンルが1ジャンル1章で構成されている。
問題そのものはこの本でも紹介した、「ビル・ゲイツの面接試験」、「外資系がほしがる脳みそ」、「ウミガメのスープ」などでも収録されている問題が半分くらいあるが、本書の魅力はなんといってもいろいろな思考法が入っていること。
「ビル・ゲイツの面接試験」、「地頭力を鍛える」、「ウミガメのスープ」など、読んでいると途中で飽きてくる。よほど気合を入れて、水平思考マスターするぞというなら別だが、まあ、通勤などにちょっとずつ読んで、知らないうちに思考法が身につけばラッキーという感じで使っている人が多い。
であれば、一冊でいろいろなものが入っているほうが楽しい。こういうクイズは脳のサプリみたいなものなので、いろいろなサプリをとらないと脳のバランスが崩れてしまう。
バランスよく脳を強化するサプリとしてはもってこいの一冊だ!
最後に、ビジネスケース以外の、各ジャンルの問題をひとつずつ、挙げておこう。暇つぶしにどうぞ!答えが気になったら本を買いましょう!
・水平思考
マンホールの蓋はなぜ円形なのでしょうか? → 超有名な問題
・論理思考
赤、緑、青のゼリービーンズが入った容器があります。
目を閉じたまま、同じ色のビーンズを2つ取り出すには
最低いくつ取り出せばいいでしょうか?
・数字を使うロジカルシンキング
20フィートの深さの井戸の底に、カタツムリがいます。
日中は5フィート上り、夜になると4フィード下がります。
このカタツムリが井戸から出るのは何日後でしょう?
・確率のパズル
目隠しされた状態で、目の前に大きなボウルが置かれています。
ボウルの中には50ドル札、20ドル札、10ドル札、5ドル札が入っています。
その中に手を入れて、1枚ずつ取り出します。
同じ種類の紙幣を4枚取り出した時点で終了です。
では、終了までに、最高いくら取り出すことになるでしょう?
・フェルミ推定
世界にクレジットカードは何枚あるでしょう?
【目次】
日本語版監修によせて(勝間和代)
LESSON1 日常生活の中の難問とラテラルシンキング問題
LESSON2 数学のいらないロジカルシンキング問題
LESSON 3 数学を使うロジカルシンキング問題
LESSON 4 確率のパズル
LESSON 5 フェルミ推定問題
LESSON 6 ビジネスケース問題
LESSON 7 実行パズル
著者あとがきにかえてーーおもに外資系企業の面接対策として本書をお読みの方のための
ブレイン・ティーザー面接攻略15か条
同じ問題に違う解説がついていたりしますので、まあ、それはそれで悪くないかなと。
よくご存知の方には不満足要因になるかもしれませんが、有名な問題がたくさん載っているというのは、満足要因になる方も多いでしょう。
投稿: 家主 | 2008年10月23日 (木) 12:53
はじめまして!
自分もこの本購入して読んでます。
続編が出るとよいのですが、結構見た問題も多いのでどうでしょうかね・・・
投稿: B | 2008年10月23日 (木) 12:18