マネジメントチームの教科書
デーヴィッド・A. ナドラー、ジャネット・L. スペンサー(斎藤彰悟、平野和子訳)「エグゼクティヴ・チーム」、春秋社(1999)
お奨め度:★★★★
本書が出版された頃にタイトルに興味を持ち、読んだがイマイチ、ピンとこなかった。
デルタ・コンサルティングというコンサルティング会社の提唱するマネジメントスタイルなのだが、日本で考えてみれば役員会の運営のようなイメージが残っていたのだが、最近、目的があってもう一度、読み直したところ、ひょっとすると非常によい本でないかと思い当たり、ブログで紹介することにした。
この概念の背景にはビジネス環境がかつてなく複雑化し、変化することがある。このような中で、米国の企業ではエグゼクティブ・チームを結成して、CEOはそのチームのリーダシップを発揮する形に,変化してきているというというのが本書の主張だ。
そして、そのために必要なチームのデザイン、コンフリクトマネジメント、チームワーク、チーム運用についてかなり体系的、かつ、行動論的に書かれている。
日本という国は不思議な国で、強烈なリーダーシップがないにも関わらず、チームで何かをするということも上手ではない。ひょっとすると、これは表裏一体なのかもしれないが、いずれにしても、このような環境で考えれば冒頭に述べたように、経営チームというのは役員会のイメージなのだが、日本でも日産のゴーンが注目されて以来、プロジェクト的(有期的)ではあるにしろ、このような考え方のトップマネジメントが行われるようになってきていると思う。
ただ、それは変革場面であって、日常的に行われるのはこれからだと思うが、プロジェクトマネジメントではこのようなマネジメントが日常的に行われだしている。
そのような目でこの本を読んでみると、これはトップマネジメントに限ったことではなく、プロジェクトマネジメントや組織マネジメントチームの運営に対しても適用できるスキームであることがわかった。
その意味で、ミドルマネジャーや、プログラムマネジャーの方にぜひ読んでみてほしい。
目次
第1章 なぜ情熱が組織に役立つのか―変化に対応し続けるための無限の力
第2章 パッション・プランを仕事に活かす―二十一世紀の成功モデル
第3章 ステップ(1)心を優先する―情熱は組織の成功の基盤
第4章 ステップ(2)核となる情熱を発見する―組織の成功を促す力を解き放つ
第5章 ステップ(3)目的をはっきりさせる―組織の情熱を具体的な目標に向ける
第6章 ステップ(4)行動を規定する―情熱に先導された変化と成長を企画する
第7章 ステップ(5)情熱を持って実行する―情熱を職場における競争力にする
第8章 ステップ(6)ときめきを広げる―従業員、パートナー、顧客の情熱に火をつける
第9章 ステップ(7)最後まで頑張る―常に情熱を組織の中心に
第10章 収穫を知る―より大きな、より高い目標へ
I do consider all the ideas you have offered in your post. They are really convincing and will certainly work. Still, the posts are very quick for newbies. Could you please lengthen them a little from subsequent time? Thanks for the post.
投稿: Clash of Clans Hack | 2015年7月 1日 (水) 06:50