31の考察課題と103の演習課題で身につくリーダーシップ
大中忠夫「リーダーシップ強化ノート―変革ビジョンの設計と実行のための演習帳」、東洋経済新報社(2007)
大中氏は、グロービスのMBAシリーズで「リーダーシップ」という本を書かれている。このブログでも取り上げている。
行動に注目したリーダーシップ
https://mat.lekumo.biz/books/2006/04/post_e936.html
このブログでも書いたが、この本はリーダーシップ本の中で、特筆すべきものだと思う。これまでリーダーシップ本というと理論本とハウツーものしかなかったが、この本は理論をベースにした行動の方法を解説した本である。
今回の「リーダーシップ強化ノート」は、この流れで、演習として具体的な課題をあて、考えさせることによって、リーダーシップを強化を図ろうという画期的な書籍である。
この本は、31の考察課題と103の演習課題に60時間程度をかけて取り組みながら、リーダーシップ4領域行動、EQリーダーシップ、期待理論、マズローの5段階欲求、の4つの理論モデルを日常行動に適用し、リーダーシップ能力を体系的に「考える」ような構成になっている。
考察課題は、論述的なものだけではなく、実際に自分の行動をセルフチェックしてその結果を見ながら考察するようなものもある。
リーダーシップのセミナーは数多いが、本気で身に付けたいのであれば、セミナーにいくよりもこの本を繰り返し、読んだ方が効果的だ。と書くと、極論かもしれないが、そんな可能性を感じさせてくれる本であることは間違いない。
目次
(本書の主要な目次)
第1部 リーダーシップ基本モデル演習
第1章 リーダーシップ4領域行動モデル
第2章 リーダーシップ条件適合モデル
第3章 リーダーシップ強化計画モデル
第2部 リーダーシップ応用モデル演習
第1章 変革と管理のリーダーシップ
第2章 エンパワーメント・リーダーシップ
コメント