ぴったりサイズのプロジェクトマネジメント
カーティス・R・クック(中西全二訳)「実務で役立つプロジェクトマネジメント」、翔泳社(2006)
お奨め度:★★★
の翻訳書。
タイトルの通り、プロジェクトマネジメントの最低限の知識を解説した本。ただし、その範囲でのテンプレートやチェックリストが掲載されている。また、シングルプロジェクトだけではなく、マルチプロジェクトマネジメントにも言及されており、入門書というより、最も「手抜きなプロジェクトマネジメント実践書」といった感じ。
中嶋さんがオビに
ベテランの方の知識、経験の総整理に最適
と書かれているが、この使い方が最も有効な本だと思う。初心者向けになっているが、初心者がこの本を使いこなすのは難しいと思う。
おそらく、初心者がこのようなことをやろうとすると、なぜ、それだけしかしないのかと聞かれたときに答えられないし、ちょっと考える人なら本当にこれだけでよいかと不安になると思う。体験的にプロジェクトマネジメントの本質を知っている人向き。
その意味で、★★★としているが、経験のある人が読む本として限定すれば、★★★★。
第1章 プロジェクトマネジメント概要
第2章 プロジェクトの立ち上げ
第3章 プロジェクト計画の基本
第4章 高度な計画策定の基本
第5章 プロジェクトコントロール
第6章 プロジェクトの終結
第7章 複数プロジェクトをさばきプロジェクトオーバーロードに対処する
付録 プロジェクトマネジメントのテクニック集
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