実感としてわかる組織論
野田稔「組織論再入門―戦略実現に向けた人と組織のデザイン」、ダイヤモンド社(2005)
お奨め度:★★★★
組織論というのは難しい。その難しさは何だろうと考えてみて、思い当たることは、マクロ組織論とミクロ組織論の遊離にあるように思える。組織に属する人が、組織論を実感を持って理解するには、マクロとミクロの関連付けが必要で、そのような組織論の本というのはありそうでなかった。
マクロ組織論を学んだ人も、ミクロ組織論を学んだ人も、新しい視点で組織論を学ぶことができるという意味で、まさに再入門書に適している。
その意味で、組織論のテキストとしては画期的な一冊である。マネジャーはマクロ的な視点から、平社員はミクロ的な視点なら、それぞれの別の世界が見えるような工夫がされているので、ほ~と思って読める組織論の本になっている。
著者の野田先生の本に
野田稔「コミットメントを引き出すマネジメント―社員を本気にさせる7つの法則」、PHP研究所(2003)
という本がある。この組織論再入門の組織観はこの辺にあるように思えるので、併せて読まれることをお奨めしたい。この本は
●第1章 コミットメントの引き出し方
●第2章 今なぜコミットメントなのか
●第3章 コミットメント経営のベストプラクティス
●第4章 コミットメントマーケティング~コミットメントの組織浸透
といった内容であるが、とてもよい本であるので、組織論に興味がない人にもこちらの本は薦めたい。
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