天才ファミリー・カンパニー
二ノ宮知子「天才ファミリー・カンパニー―スペシャル版 (Vol.1)」、幻冬舎コミックス(2003) 全6巻
お奨め度:★★★★
二ノ宮知子という漫画かも知らなかったし、幻冬舎がコミックスを出しているもの知らなかった。しかし、思いっきりはまってしまった。
90年代の終焉からバブルの崩壊の中で、天才高校生がビジネスを立ち上げ、成功するまでを描いたコミックス。非常に取材力と構想力があり、この時期の不良債権化、外資系企業の参入、ITベンチャーの成功などがうまく描かれている。高校生であるところがみそ。
が、それはつまみに過ぎず、人間が自立し、人間らしく生きるということがどういうことかというテーマに対して、強烈なメッセージを送っている。こちらがおそらく、メイン。
その中で、さらに、そのような生き方の中で、ビジネスとは何かということが再定義されている。この辺の構想がすごい。
読んだ後で、このタイトルの意味について考えてみたい!
ちょうど、年代的にライブドアの堀江社長と被っている。彼の動きを見ていると、まさに、このような世界に生きているんだなと思ってしまう。
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