チームが絶対うまくいく法
デイヴィッド・ストラウス (著), 斎藤 聖美 (翻訳):「チームが絶対うまくいく法~コラボレーション、リーダーシップ、意思決定のコツ」、日本経済新聞社(2004)
お奨め度:★★★★
日本語で読めるチームマネジメントの本では一番よいと思います。
プロジェクトマネージャーの知識のある人がチームマネジメントの本を読むと、最初のところで、そんなこと知っているで終わることが多いようです。これは当たり前の話で、組織論で議論されているチームマネジメントの初歩的なこと、特に、チームマネジメント計画に相当する部分はほとんどプロジェクトマネジメントにはメソドロジーとして組み込まれれているからです。PM手法が弱いのは運用ですが、そこに多くを割いている本はあまり多くありません。逆にいえば、プロジェクトマネジメント手法がきちんとしていることの証だともいえます。
この本は計画より、運用(コントロール)に重点が置かれています。その意味で、間違いなく、多くのところで役に立ちます。
また、意識して書かれているわけではないと思いますが、PMBOKのチームマネジメントとの対応が比較的はっきり分かります。その点でも、PMBOK派の人にはお勧めできます。
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