PM手法による時間管理
佐藤知一「時間管理術」、日本経済新聞社(2006)
お奨め度:★★★★
プロジェクトマネジメントの手法を使って、時間管理のスキル向上をテーマにした一冊。
この本が面白いのは、成熟度レベルを入れていること。
レベル0:時間の問題を認識する
レベル1:記録する
レベル2:日々の予定を立てる
レベル3:スケジュールを組み立てる
レベル4:進捗を計る
レベル5:分析し、改善する
各レベルに対して、プロジェクトマネジメント手法や、ビジネスマネジメント的なタイムマネジメントの手法を使うことにより、そのレベルの目標を達成し、次のレベルに向かうための方法を説明している。
説明は例を駆使して、分かりやすい。また、全体を通して、若いビジネスマンに、コンサルタントの叔父さんが、いろいろと手ほどきをしているような構成をとっていて、人から教えられているような感覚で読み進めていける。
また、用語はプロジェクトマネジメントやオペレーションズリサーチで使う用語がそのまま使われているので、これらの分野の概念を理解するのにも有益な一冊だ。
この中で、レベル5だけが説明が日常と乖離しているなあと感じた。このテーマそのものがレベル4のような視点から説明するのが難しいのかもしれないが、ちょっと残念。
目次
0 時間の問題を認識する
1 記録する
2 日々の予定を立てる
3 スケジュールを組み立てる
4 進捗をはかる
5 分析し改善する
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