PMstyle 2025年9月~12月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

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2011年4月28日 (木)

PMstyle2.0!PMOS2.0コース

2011年4月~2012年3月までのPMstyleのセミナー紹介の第2弾です。

2011年度のコンセプトは「2.0」として、

1.PM2.0コース(管理者、シニアプロジェクトマネジャー向け)
2.PMOS2.0コース(シニアプロジェクトマネジャー、プロジェクトマネジャー向け)
3.PMO2.0コース(PMOスタッフ向け)

の3つのコースを設けています。前回は1.のPM2.0コースのご紹介をしましたが、今回は、PMOS2.0のご紹介をします。


PMOS2.0はPM2.0を実行するために必要なプロジェクトマネジメントスキルです。

今年度からは、ソリューション的な提供をしており、まず、全体的な話としてPM2.0のベストプラクティスを身につけて戴く講座を準備しております。

ベストプラクティスは、ある結果を得るのに最も効率的な技法/手法/プロセス/活動などです。

プロジェクトマネジメントのベストプラクティスは、プロジェクトマネジメントを効果的かつ、効率的に行う方法であり、多くの人々によって反復され、時間をかけて証明されてきた方法に基づいています。

プロジェクトマネジメントのベストプラクティスとして世界的に活用されているのは、PMI(Project Management Institute)が体系化しているPMBOK(Project Management Body Of Knowledge)です。PMBOKは技法/手法/プロセスのベストプラクティスですが、これだけではプロジェクトマネジメントを「どのような活動」にしていくかが見えてきません。これが目先しかみないプロジェクトマネジメントに陥っている一因になっています。

そこで、PMBOKに基づいて、マネジメント活動を実行していくという立場から活動のベストプラクティスを体系化して、学んでいただく2日間の講座「プロジェクトを成功させる10のベストプラクティス」を準備しました。

[OS-B]プロジェクトを成功させる10のベストプラクティス(6月9日、10日開催)

この講座が、PMOSコースの基本講座になっています。この講座でプロジェクトマネジメントの活動をイメージを作っていただいた上で、その活動を実践していく上で必要なPMBOKの技法/手法/プロセスをより深めていただく講座を従来通り、

・PMテクニカルスキルコース
・PMコンセプチュアルスキルコース
・PMヒューマンスキルコース

の3つのカテゴリーに分け、準備しております。

最初のPMテクニカルスキルコースは、プロジェクトマネジメントに必要な知識や実務的技能を向上させるためのコースです。講座は、スコープマネジメント、コミュニケーションマネジメント、品質マネジメント、チームマネジメントの4つで、それぞれの以下の通りです。

[OST-1]スコープを中心としたプロジェクトマネジメント(6月2日実施)
[OST-2]プロジェクトを成功させるコミュニケーション(8月30日実施)
[OST-3]プロジェクトの品質を向上させるマネジメント~プロジェクト品質の家をつくる(7月20日実施)
[OST-4]PMBOK(R)とチームファシリテーションの融合~自律的なチームを管理する考え方と方法~(8月31日実施)

二番目のPMコンセプチュアルスキルコースは、広い視野や長期的な視点から物事を考え、意思決定できるスキルを向上させるためのコースです。計画力、創造的問題解決、意思決定の3つの講座が準備されています。

[OSC-1]プロジェクトリーダーのための計画力講座(7月27日)
[OSC-2]プロジェクトリーダーのための創造的問題解決力講座(6月22日)
[OSC-3]プロジェクトリーダーのための意思決定力講座(5月18日)

最後は、PMヒューマンスキルコースです。このコースは対人関係能力を向上させるためのコースです。

[OSH-1]プロジェクトリーダーシップ(6月29日)
[OSH-2]ファシリテーショングラフィック(7月8日)

さらに、今年度はスペシャルコースとして、「マネジメントチーム」コースというコースを設置しました。このコースは、チームでプロジェクトマネジメントを行うために必要なプロジェクトマネジメントスキルを身につけるコースです。

[OSM-1]プロジェクトマネジメントチームによるプロジェクトの運営・管理(6月16日)

以下、それぞれについて、簡単に内容をご説明します。

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2011年4月25日 (月)

【PMstyle Kit No.6】プロジェクトインフラストラクチャー(グランドデザイン)《一般》

【目的】プロジェクトの計画やコントロールにおける意思決定の枠組みを明確にする

【用途】プロジェクトの立ち上げ、計画、コントロールに援用する

【効用】プロジェクトにおいて、迅速かつ、ぶれない意思決定を可能にする。
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◆インフラストラクチャーはプロジェクトのグランドデザイン

聞きなれない言葉かもしれないが、「Project infrastructure」という概念がある。プロジェクトにおける意思決定のフレームワークのことで、プロジェクトの立ち上げ、計画、実行、コントロールの基礎になる。インフラストラクチャーを決定し、ドキュメント化することにより、どのようにプロジェクトがオペレーションされるかがおおよそ、明確になる。PMstyleでは、プロジェクトインフラストラクチャーを「プロジェクト・グランドデザイン」と呼んでいる。

インフラストラクチャーは、プロジェクトを立ち上げる前に決定すべきものである。インフラストラクチャーはプロジェクト憲章で定めればよいと考えがちだが、プロジェクト憲章では遅い。たとえば、当該プロジェクトにおけるプロジェクトスポンサーの役割は何か、プロジェクト憲章を誰がいつ、誰が作り、誰がどのような視点で評価するのかといった意思決定はプロジェクト憲章を作る前に行う必要がある。

商品開発のプロジェクトであれば、事業計画の中でプロジェクトの実施を決定する際に併せて決定することが望ましい。難しいようであれば担当が決まってプロジェクトに着手する前に決定する。

ITプロジェクトであれば、可能であれば受注の意思決定の中で決定することが望ましい。それが難しいようであれば、契約までには決定する。

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2011年4月20日 (水)

PMstyle2.0!PM2.0コース

2011年度のコンセプトは「2.0」として、

1.PM2.0コース(管理者、シニアプロジェクトマネジャー向け)
2.PMOS2.0コース(シニアプロジェクトマネジャー、プロジェクトマネジャー向け)
3.PMO2.0コース(PMOスタッフ向け)

の3つのコースを設けています。

この記事では、PMstyle2.0!の中から、PM2.0コースについてご紹介します。

PM1.0では、プロジェクトをモノづくりととらえ、以下によい品質のモノを作り上げるががプロジェクトマネジメントの役割でした。では、PM2.0の役割は何か。もちろん、品質のよいモノを作ること自体は寸分も変わるものではありません。

変わるのは、品質のよいモノを作ることは目的ではなく手段であり、その先に経営的な目的があることを踏まえてプロジェクトマネジメントを行うことです。このためには、プロジェクトマネジャーよりも、プロジェクトの経営的成果に責任を持つ立場にある「管理者」がカギを握ります。そこで、一昨年より、半日講座として開催してきた「管理者のためのプロジェクト管理講座」を今年度からは1日講座とし、じっくりと学び、考えて戴こうという趣旨で開催することになりました。

[SPM-B]管理者のためのプロジェクト管理講座(5月27日)

また、管理者やシニアプロジェクトマネジャーが本講座で学ぶマネジメントを実践するためのスキルが必要な場合もあります。そこで、管理者/シニアプロジェクトマネジャーのためのスキル習得の講座として、6講座を準備しました。

[SPM-1]プロジェクトの構想とデザイン(8月27日開催)
    

[SPM-2]プロジェクト価値を最大化するプロジェクトマネジメント(7月15日、29日)


[SPM-3]顧客要求のマネジメントとファシリテーション(6月8日)

[SPM-4]プログラムマネジメント(下期のみ開催)


[SPM-5]プロジェクトリカバリーマネジメント(9月28日)


[SPM-6]戦略実行マネジメント講座(下期のみ開催)

以下、それぞれについて、簡単に概要と特長をご説明します。

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PMstyle2.0!

PMstyleプロデューサーの好川哲人です。2011年のPMstyle公開講座の体系についてお知らせします。

2011年度のコンセプトは「2.0」です。

この2~3年、プロジェクトマネジメントに求められるものも、現場を最適化するオペレーションから、経営を最適化するオペレーションに移りつつあります。それに伴い、プロジェクトマネジャーが身につけるべき、スキルも大きく変わってきました。

PMstyleでは、このような変化をバージョンアップだと捉え、新しいプロジェクトマネジメントを「PMstyle2.0」と呼ぶことにしました。

PMstyle2.0にバージョンアップするのは、

(1)プロジェクトマネジメント
 PM1.0 → PM2.0


(2)PMコンピテンシー
 PMOS1.0 → PMOS2.0(※)

  ※PMOS=プロジェクトマネジメントオペレーションシステムはPMコンピテンシーを指すPMstyleの商標


(3)プロジェクトマネジメント支援
 PMO1.0 → PMO2.0

の3つです。

このようなバージョンアップにより、2011年のPMstyleのコースは

1.PM2.0コース(管理者、シニアプロジェクトマネジャー向け)
2.PMOS2.0コース(シニアプロジェクトマネジャー、プロジェクトマネジャー向け)
3.PMO2.0コース(PMOスタッフ向け)

の3コースを設置しました。

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2011年4月11日 (月)

【PMstyle Kit No.5】プロジェクトの目標《一般》

【目的】組織としてのプロジェクトのゴール(目的)を熟議する

【用途】目的から計画への落とし込みの適切さの保証

【効用】プロジェクトの目標が適切に設定され、プロジェクトのシナリオが明確になる。また、チームビルディングの一助になる。

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◆プロジェクトの目標を述べた最高の例

第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの行った有名な演説の一つに、1961年5月25日にアメリカ連邦議会特別両院合同会議で行った、

"I believe that this nation should commit itself to achieving the goal, before this decade is out, of landing a man on the moon and returning him safely to the Earth" (10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させる)

という演説がある。アポロ11号による人類初の月面着陸のスタートとして、非常に有名な演説である。そして、この演説には、

"$531 million in fiscal '62 and $7 billion to $9 billion during the next five years"(62年は531千万ドル、5年間で70~90億ドル)

というくだりがある。このステートメントは、プロジェクトの目標を述べた最高の例としてプロジェクトマネジメントの話によく登場し、一般にもよく知られる。

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2011年3月 8日 (火)

第5回 PMstyleCafeにご参加の方へ

PMstyleCafeでオリエンテーションに使う資料をアップしてあります。

これまでとほぼ同じ内容ですが、ファシリテータ(のプロフィール)と「問い」が変わっていますので、できるだけ印刷をしてお持ちください。

第5回 仕事をワクワクするをダウンロード

2011年3月 2日 (水)

2011年のPMstyleはプロジェクトマネジメントOS2.0をテーマに!

2011年度のセミナーの募集を開始しました。

2011年度はPMstyleを立ち上げて5年目に入ります。

プロジェクトマネジャー育成の事業を始めた当時、プロジェクトマネジャーの能力体系を「プロジェクトマネジメントOS(PMOS)」という比喩を使って説明していました。OSとは「オペレーションシステム」のことで、プロジェクトマネジメントOSとはプロジェクトマネジャーを動かすコア能力で、プロジェクトのエンジンになるべきものです。

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2011年3月 1日 (火)

【PMstyle Kit No.4】プログラム/プロジェクトオフィス 《一般》

【目的】プロジェクトマネジャーを意思決定業務に専念させる

【用途】プロジェクトマネジメントのオフィスワークと支援と行う

【効用】個別プロジェクトの成功確率を高めると同時に、組織としてのプロジェクトマネジメントへの投資対効果を最適化する

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◆プログラム/プロジェクト支援組織の種類

プログラム/プロジェクト支援組織にはいくつかのタイプがあるが、大きくは、(組織的)プロジェクトマネジメント(あるいはプログラムマネジメント)の支援をする組織と、プログラムやプロジェクトのオペレーションの支援をする組織である。

前者には、全社レベルで活動を行うコーポレイトPMO(あるいは、エンタープライズPMO)や、事業部レベルで活動を行うPMOがある。また、プロジェクトマネジメントのオペレーションに焦点を当てて支援をするPSOという組織もある。

後者は従来、プログラムオフィス(プロジェクトオフィス)と呼ばれていたが、最近はプロジェクト内PMOという名称が一般化している。また、PMI(R)はプロジェクトマネジメントチームと呼んでいる。

今回のPMstyle Kitは後者のプロジェクトオフィスについてである。

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2011年2月18日 (金)

【PMstyle Kit No.3】プロジェクトをライフサイクルで管理する《一般》


【目的】プロジェクトを支配する構造を作り、活用する

【用途】マネジメントと組織のサポートを確立する

【効用】プロジェクトコントロールの強化、関連プロジェクトとの調整

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◆プロジェクトライフサイクルの重要性

プロジェクトは上位組織から権限移譲され、実行されるが、上位組織の業務とまったく無関係ではない。というよりも、上位組織は業務を実行するために、プロジェクトを立ち上げて実施するわけで、プロジェクトは独立した活動であるという側面があると同時に、組織の行う業務の手段でもある。

組織の行う業務の手段として考えたときに、重要になってくるのがフェーズであり、ライフサイクルである。組織がプロジェクトをコントロールするためには、節目節目のタイミングでチェックをする必要があり、そのためにプロジェクトにフェーズを設ける。そして、フェーズを完了して、次のフェーズに移行する際にフェーズの成果物やプロジェクトの状況をチェックする。

そしてフェーズの集合をライフサイクルと呼ぶ。

フェーズはどのような小規模のプロジェクトでも組織のワークフローと整合させると必要になる。たとえば、プロジェクトの企画のフェーズと実行のフェーズが必ず存在する。大規模なプロジェクトであれば、フェーズは組織の管理に大きなメリットがあり、なくてはならないものである。

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【PMstyleセミナー】2011年3月開催予定

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Semiar_image 2011年3月のPMstyleは以下のセミナーの開催を予定しています。(:開催決定)

【3月】 

2(水)第8回スペシャルセミナー~アジャイルプロジェクトマネジメント(講師:平鍋健児氏)

3(木) プロジェクトリーダーのための意志決定力講座

4日(金) ワールドカフェ活用講座

10日(木) もしドラッカーがプロジェクトスポンサーだったら

11日(金)第5回PMstyleCafe(テーマ:仕事をワクワクする)