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2011年5月 2日 (月)

PMstyle2.0!PMO2.0コース

2011年4月~2012年3月までのPMstyleのセミナー紹介の第3弾です。とりあえず、これで一段落です。「とりあえず」といっている意味は、この記事の最後で。

繰り返しになりますが、2011年度のコンセプトは「2.0」として、

1.PM2.0コース(管理者、シニアプロジェクトマネジャー向け)
2.PMOS2.0コース(シニアプロジェクトマネジャー、プロジェクトマネジャー向け)
3.PMO2.0コース(PMOスタッフ向け)

の3つのコースを設けています。これまで、PM2.0、PMOS2.0の両コースについてご紹介をしてきましたが、今回は3つめのPMO2.0です。

PMO2.0は、PM2.0に対する支援です。つまり、組織的プロジェクトマネジメントに対する支援ということになります。

昨年10月28日に、PMO2.0と銘打って、(株)プロジェクトマネジメントオフィス、(株)マネジメントソリューションズ、エム・アイ・アール(株)の3社共同のセミナーを開催し、100名以上の方にご参加を頂きました。これが、実質的なPMO2.0のスタートでした。本年度は、このセミナーで宣言した方向でPMO2.0セミナーを提供していきたいと考えています。

PMO2.0とPMO1.0の違いは大きくは2つあります。「対象範囲」と「人材育成」です。

一つは、「対象範囲」です。

PMO1.0が支援する範囲のは、プロセスでいえば、プロジェクトの立ち上げから終結まででした。言い換えるとプロジェクトマネジメントの範囲です。PMO2.0はこれに加えて、プロジェクトの選定についても支援します。たとえば、ITプロジェクトであれば受注判断、営業見積もりなどについてもPMOの支援範囲になります。商品開発プロジェクトであれば、ポートフォリオまでがPMOの支援範囲になります。

これは些細なようで非常に大きな変化です。従来の支援範囲はマネジメントだったわけですが、PMO2.0ではビジネスについても支援範囲が広がります

さらに、(PMI的な意味ではなく、P2M的な意味で)プログラムマネジメントについても実施も含めた支援をします。これは、ビジネスの中でも、事業に対する支援になります。

以上に伴い、主たる支援対象者ロールも変わります。PMO1.0はプロジェクトマネジャーを支援しましたが、、PMO2.0は、プロジェクトマネジャー以外に、チーム、プロジェクトスポンサー、場合によってはエグゼクティブスポンサーも支援対象者になります。支援内容も、これまでのプロジェクトの状況把握の支援ではなく、意思決定の支援になってきます。たとえば、事業部(長)のプロジェクトの受注判断の支援をします。

もう一つ、大きく変わるのは「人材育成における役割」です。

PM1.0における人材育成では、PMOはトレーニングの提供を求めらてきました。しかし、PM2.0は総力戦で、PMOはトレーニングでの提供ではなく、「パフォーマンスコンサルティング」の提供を求められます。「パフォーマンスコンサルティング」はプロジェクトにおけるパフォーマンス目標を実現するための手段としての人材育成や業務環境の整備を意味します。

今年度のPMstyleのPMO向けのプログラムはこの2つを念頭において提供していきたいと思います。現在のところ決まっていますのは、

[PMO-1]プロジェクト監査の理論と実際(7月23日)
[PMO-2]プロジェクトワークスタイルを担う人材の育成と開発(9月1日)

の2本です。以下、それぞれについて説明します。

 

[PMO-1]「プロジェクト監査の理論と実際」は、公開セミナーとして今年で7年目になるセミナーです。これまでに250名以上の方に受講を頂いています。内容も3年目くらいからほとんど変わっておらず、PMstyleの定番セミナーの一つになっています。


このセミナーでは、プロジェクト品質に主眼をおいて、プロジェクト監査、計画監査、実行監査、ポスト監査、プロジェクトマネジメント手法監査などの様々なタイミングで行われる監査の具体的な監査視点をご紹介するとともに、監査実施の留意点についても解説をします。また、監査後のフォローアップや、監査結果のプロジェクトマネジメント標準への反映についても解説します。

[PMO-2]の「プロジェクトワークスタイルを担う人材の育成と開発」は今年度から提供を始めるセミナーです。上に述べましたように、PM2.0では、プロジェクトマネジャーだけではなく、メンバーも含めて、いろいろな立場の人のプロジェクトへの適切な関与が求められます。これらの人の関与を「リーダーシップ」、「スポンサーシップ」、「フォロワーシップ」と位置づけ、PMOとして人材育成にどのように取り組んでいくかを考えていきます。

これらとは別に、新しい試みとして、上に述べたように、プロジェクトに対してパフォーマンスコンサルティングを提供する「パフォーマンスコンサルタント」養成の事業を計画しています。この件については、別途、お知らせしていきたいと思いますので、ご期待ください!

 

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