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2014年7月

2014年7月29日 (火)

【PMstyle Column:001】技術力=技術スキル+コンセプチュアルスキル(テクノロジーマネジメント)

■技術力とは

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技術力とは何でしょうか?

スキルとは何かと考えたとき、マネジメントは考えること、エンジニアリングはいろいろなことを知っていることが一般的な認識だと思います。

それゆえに、エンジニアがマネジャーになると、同じ流儀でやろうとして、いろいろな知識を集めようとしますが、エンジニアリングのようにこれが正解という知識がないので、なかなか行動できない。これが、エンジニアからマネジャーへの「キャリア・トランジション」の問題です。

ここで言いたいことは、トランジションの問題に関係しますが、トランジションの問題ではなく、そもそも、この問題の本質はエンジニアの時代にあるのではないかということです。特に技術力のとらえ方にあるように思えます。

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2014年7月22日 (火)

【コンセプチュアルスタイル考】第8話:コンセプチュアルスキルを分解する~~本質を見極めるための5つの思考軸

◆コンセプチュアルスキルの構造

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前回、抽象と具象をはじめとする、概念の世界と形象の世界を行き来することがコンセプチュアルスキルだという説明をしました。今回はもう少し、体系的な話をしてみたいと思います。

まず、PMstyleでは全体の体系として、

業務>基本行動>コンセプチュアルシンキング

という体系を考えています。たとえば、マネジャーであれば

マネジメント業務>マネジメント行動>コンセプチュアルシンキング

という構造になります。

マネジメント業務は、たとえば、戦略策定、目標設定・目標達成計画、人材育成、労務管理、他部署折衝といったものです。

これらの業務を行うためのマネジメント行動は、構想、計画、問題解決、意思決定、対人影響といったものです。ここで注意しておいてほしいことはこのようなマネジメント行動はコンセプチュアルな行動もあれば、そうでない行動もあります。

その違いを生み出すのがコンセプチュアルな思考力です。コンセプチュアルシンキングは、前回説明しましたように抽象/具象に加えて、主観/客観、直観/論理、大局/分析、長期/短期などの行き来です。

このようなコンセプチュアルシンキングが身につくことによってマネジメント行動はコンセプチュアルになります。つまり、

構想 → 創造的になる、想いが反映される
計画 → 実行しやすくなる、生産性が高くなる
問題解決 → 創造的になる、
意思決定 → 速くなる、適切になる
対人行動 → 共感を得る

と変わっていきます。そして、マネジメント行動の変化が、マネジメント業務をよい方向に変えていきます。

つまり、コンセプチュアルスキルを厳密にいうと、コンセプチュアルシンキングとコンセプチュアルシンキングに裏付けられたマネジメント行動を指しています。



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2014年7月16日 (水)

【コンセプチュアルスタイル考】第7話:コンセプチュアルスキルに対する本質的な誤解

◆はじめに

Skyconcept_09ヶ月ぶりのになります。

この間、コンセプチュアルスキル関係の取り組みにいろいろな進展がありました。中でも特筆すべきはそろそろ、スキームとして固まってきたので、スキル診断プログラムを作ったことです。

この診断プログラムはすでに紹介していますので、実施してみて戴いた方もいらっしゃるかと思いますが、結果を軸と行動で示すようになっています。

まだの方はぜひ、やってみてください。こちらからできます。

コンセプチュアルスキル診断

診断が終わると以下のように5つの軸による評価と行動に対する評価が10点満点で出てきます。こんな感じです。

軸による評価        点数(10点満点)
抽象的/具象的 のバランス 6
主観的/客観的 のバランス 6
直感的/論理的 のバランス 6
大局的/分析的 のバランス 6
長期的/短期的 のバランス 6

行動に対する評価      点数(10点満点)
構想            6
計画            6
問題解決          6
意思決定          6
対人            6

行動の方はこれまでのスキル考の中でどういうことか説明してきましたのでだいたい分かると思いますが、軸の方は少し説明が必要だと思います。それでを書くことにしました。

その説明を書き出してこれまでの活動を通じてその前に書いておきたいと思ったことがあって、今回はそちらを書くことにしました。それは、そもそも、コンセプチュアルスキルという概念が誤解されているのではないかということです。



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2014年7月15日 (火)

【プロデューサーの本棚】アイデアが枯れない頭のつくり方

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高橋晋平「アイデアが枯れない頭のつくり方」、阪急コミュニケーションズ(2014)

「∞プチプチ」で知られるおもちゃクリエイター高橋晋平さんさんが、自身のアイデアマネジメントを紹介する一冊。本書はあらかじめ、Kindle版を出版し、その結果をフィードバックし、茂木健一郎さんとの対談も追加して、紙の書籍になったらしい。

また、高橋さんは2013年にTEDxTokyoに登壇し、「新しいアイデアのつくり方」というプレゼンが話題になり、この分野でも注目の存在である。

本を読みながら、あるセミナーのアイデア出しをやってみたのだが、使えそうな感じだ。本でも薦めているが、アイデア出しをしながら読んでみるといいと思う。

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2014年7月14日 (月)

【ワークショップ】イノベーティブなチームの創り方

◆3つの質問

Termxまず、新しいことへの取り組みに関して、3つの質問をしたいと思います。よろしければ考えてみてください。

一つ目。新しいことをやろうということで、ワークショップとか、フューチャーセッションとかをやってみるけど普通のアイデアしか出てこないといった話をよく耳にするようになってきました。

一方で日本人には創造性があるという海外の人の評価も雑誌などでよく目にしますし、実際に言われたことも何回かあります。

創造力があるのになぜ斬新なアイデアが出てこないでしょうか?海外の人は何を見ているのでしょうか?

二つ目。4~5年前からワールドカフェのようなオープンな会議(ホールシステムアプローチ)が注目されるようになってくると同時に、「安全な場」という概念が強調されるようになってきました。安全な場とはなにか、そしてなぜ、必要なのでしょう?

三つ目。日本でもチームで仕事することは普通になっています。しかし、米国人から「日本の最大の問題はチームがないことだ」と言われます。なぜ、チームがないと言われるのでしょうか?



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2014年7月 8日 (火)

【お知らせ】コンセプチュルスキル診断正式公開と無料診断サービスのご案内

コンセプチュルスキル診断を正式に公開しました。

コンセプチュアルスキル診断
http://pmstyle.biz/cncpt/conceptual_shindan.htm

これまでの平均値(研修時の実施を除く)とスキルレベルの目安を掲載していますので、既に実施された方はぜひ自分のレベルをご確認ください。

Conceptual_thinking_6

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