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2013年10月

2013年10月21日 (月)

【プロダクトマネジャー・ウェイ】第3回 プロダクトマネジメントは「システム開発」をどう変えるか

Product_management_2◆はじめに

プロダクトマネジャー養成講座では、コンセプトとお伝えするために、

「プロダクトマネジャー・ウェイ」

という記事の配信を始めました。

近い将来、バックナンバーを整理して公開する予定ですが、それまで、とりあえず、好川の執筆分は、このブログにアップしておきます。

株式会社スタイリッシュ・アイデアの新井 宏征さんが書かれた

第1回 プロダクトマネジャーのコンセプト
第2回 プロダクトマネジャー ケーススタディ

を受けての第3回として、

第3回 プロダクトマネジメントは「システム開発」をどう変えるか

を書きました。

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2013年10月16日 (水)

【告知】思考の道具箱を手にいれましょう!~コンセプチュアルに考える技術

GainenPMstyleプロデューサーの好川哲人です。

コンセプチュアル、コンセプチュアルと言い出して、半年になります。

マッキンゼーで東京支社長を務められた横山禎徳氏さんが

「あなたのもっている道具がカナヅチ一丁なら、すべての問題が釘に見えてくる」

と言われていますが、まさに今、こんな状況かもしれません。問題行動が何でもコンセプチュアルスキルの問題に見えてきます。

実は横山さんの言葉はロジカルシンキングに対する批判として言われているもので、要はなんでもかんでもロジカルだといっていると、おかしなことになるという話です。思い当たる人が多いのではないでしょうか?

これに対して、コンセプチュアルな思考法は、道具箱です。のこぎりとか、ペンチとか、ドライバーとか、いくつかの工具が入っています。もちろん、カナヅチも入っています。


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2013年10月15日 (火)

【告知】プロジェクトの生産性を上げるのはプロジェクトマネジャーではなく、マネジャーの役割です。

Seisansei15年前に日本でもプロジェクトマネジメントが注目されるようになりました。このときによく耳にした理由は、現場力の強化でした。かなりの割合でうまく行かないプロジェクトがある中で、プロジェクトマネジメントが福音になるような期待がありました。

当時、プロジェクトの失敗は現場の問題であると考えられていたわけです。現場の問題である限り、プロジェクトマネジャーがなんとかしろということになったわけです。

しばらくこういう発想でやっていましたが、なかなか思ったような効果は出ませんでした。そこで、プロジェクトマネジメントをうまくやるための方法として注目されたのがPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)です。あるときはプロジェクトマネジャーを支援し、あるときにはプロジェクトマネジメントを指導する役割です。

PMOの設立はかなり効果があったように思います。理由は2つあります。一つは、プロジェクトに第三者的なチェックが入り、やるべきことがやられるようになってきたことです。もう一つは、PMOが動くことにより、社内のコミュニケーションがよくなったことです。

ただ、企業によって少し違いがありますが、総じていえば、PMOも含めて現在のところ、現場の活動の域を出ていません。これは、プロジェクトマネジメントが現場のオペレーションのマネジメントであることを考えると正しいことだと言えます。

ただし、ここで一つ問題があります。それはオペレーションのマネジメントは効率を上げることはできても生産性を上げることはできないことです。

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2013年10月 8日 (火)

【PMスタイル考】第72話:プロダクトマネジメント考

Market◆3つのマーケティングスタイル

意外なことに、PMスタイル考にこれまでプロダクトマネジメントの話題を取り上げたことがありませんでした。今期はプロダクトマネジメントに取り組んでいきますので、また、いろいろな形で話題にできると思いますが、まずはPMスタイル的な視点から。

日本では、比較的古くから、製品開発マネジメントとか、製品開発論という概念があります。僕の技術士としての講義の中にもこの「製品開発マネジメント」というテーマがあります。これとプロダクトマネジメントの違いから話を進めていきたいと思います。

その前に、マーケティングの話をさせてください。マーケティングには時代の流れとともに変わってきた3つのスタイルがあります。

その昔、企業は自分たちの考えで製品を企画し、製品を作り、市場に投入するという活動をしていました。いわゆる、プロダクトアウトと言われる方法です。モノが足らない時代には必要なものは分かっていましたし、品質の良いものを作って市場投入すれば売れました。

しかし、必需品がいきわたるとモノが売れなくなりました。そこで、企業は市場ニーズを綿密に調査して、製品を企画するように変わっていきました。これはマーケットインと呼ばれる方法です。この方法が今でももっとも一般的な方法になっています。

プロダクトアウトの時代は、コストと品質(機能)で勝負していたため、価格競争になると同時に、過剰品質と言われるような問題が起こっていました。マーケットインでは、顧客の声に過剰適応するようなケースが増えてきました。簡単にいえば、顧客が必要だといえばそのような企業をつけてしまうわけです。

家電のように日本製品にはガラパゴスというありがたくない呼び名がついている分野がありますが、原因は企業の機能への拘りと、顧客の声への過剰適応があると思われます。

このような背景もあって、本当の意味でのプロダクトアウトをやろういう企業が出てきました。たとえば、アップルです。アップルは顧客の声を聞いて製品を開発しているわけではありません。

自分たちで考えて作っています。ただ、ただのプロダクトアウトと根本的に違うのは、視点をユーザにおいて、何が必要かを洞察していることです。

プロダクトアウトというのはもともと、何を作れば儲かるのかという視点から徹底的に考えていました。日本が品質の高い製品をどんどん世に出せたのは、この点において不良品を減らせば儲かると思ったからです。そのために、工程内の不良の削減に取り組み、結果として歩留まりが上がり、利益率が向上しました。そして、日本製品は品質がいいということでリピーターが増え、競争力につながっていったわけです。

新しい考え方のプロダクトアウトは、マーケットアウトと呼ばれます。アップルのこの10年の躍進を見ていれば分かるように、音楽鑑賞やコミュニケーションの新しいスタイルを提案し、それをユーザに売込んでいったわけです。つまり、製品を出すだけではなく、市場そのものを作り出しているわけです。



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2013年10月 7日 (月)

【PMスタイル考】第71話:守破離の壁

Shuhari_2◆守破離

日本の企業は欧米からさまざまな手法を取り入れています。この是非に対する議論はあると思いますが、それは

「借りる」をやめる(プロジェクトの補助線ブログより)

を読んでもらうとして、この記事では少し違う視点からこの問題を考えてみたいと思います。それは、手法適用の「質」の問題です。

日本人は守破離という考え方があるように、型から入ることを得意にしています。まず、型を覚え、次にそれを磨いていく。そして、やがては型を破り、自分のものにしていくというプロセスを通じて質を上げていきます。

実際に技術においては守破離の実践で、欧米の技術を取り入れ、それを磨き、独自性のある技術に進化させ、それによって欧米ではできない製品を提供してきました。これが日本の成長の原動力になってきたことは間違いありません。



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2013年10月 4日 (金)

【プログラム紹介】2013年下期プログラム紹介(4)~イノベーション力

Kakusin2PMstyle2013年下期プログラム紹介の第4弾は

イノベーション力強化講座

です。2013年はイノベーションにも力を入れて行こうと思っていましたが、上期は十分な準備ができず、いよいよ、準備が整い、スタートという感じです。

上期でいろいろと意見を聞いた結果、下期の重点を

「当事者意識の醸成」

に置くことにしました。このために準備した講座は2つあります。

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2013年10月 3日 (木)

【プロデューサーの本棚】ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書

4798122971アレックス・オスターワルダー、イヴ・ピニュール(小山 龍介訳)「ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書」、翔泳社(2012)

ビジネスモデルイノベーションを「ビジネスモデルキャンパス」というツールを使って、プラニングし、実行する方法を示した一冊。

基本的な前提は、イノベーションは一生懸命、計画を作って、その計画に則り行うものではなく、ビジネスモデルを固めて、ビジネスモデルを実現に試行錯誤で取り組んでいくことが必要だというもの。

この目的の限りでは、非常によくできた本である。


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2013年10月 2日 (水)

【プロダクトマネジャー養成講座】<コラム>いま、なぜ、プロダクトマネジメントなのか

Seihin3◆プロダクトマネジメントの3要素

プロダクトマネジメントというマネジメント体系があります。PMstyleの7つのPの一つです。いろいろな定義がありますが、簡単にいえば

顧客ニーズを満たす、市場に適した製品群やサービス群を見出し、その企画、開発(製造)、販売を推進することにより企業に利益をもたらすマネジメント

と言えます。大雑把にいえばこの中には3つの要素があります。

ひとつは、何を作れば売れるかを考えることです。つまり、企画です。二つ目は企画された製品を開発することです。そして、三つ目が開発した製品を生産し、市場に投入することです。



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【プログラム紹介】2013年下期プログラム紹介(3)~プロダクトマネジメント

SeihinPMstyleプロデューサーの好川哲人です。

PMstyleの2013年下期のプログラム紹介第3弾は「プロダクトマネジャー養成講座」です。この講座は、(株)スタイリッシュ・アイデア様とのコラボレーション講座です。

「良いものを作れば売れる」というのは思い込みにすぎないという意見がある一方で、そもそも「良いもの」とは何かという議論もあります。実際に、iPhoneのようにメーカの意図を全面的に押し出して作っているものが発売当日に900万台売れているケースもあるわけです。

ジョブズ存命中は陰に隠れていましたが、アップルのすごいところはプロダクトマネジメントが卓越しているところです。事実、ジョブズの亡き後、立ち上がりの販売数はどんどん伸びています。

プロダクトマネジメントの基本からみれば、アップルという会社は世の中で言われているほど特別なことをやっているわけではないように見えます。つまり、売れるべくして売れているし、儲かるべくして儲かっているわけです(簡単だと言っているわけではありませんよ)。

アップルのように「良いものを作って売る」ためには「プロダクトマネジメント」が不可欠です。

このような認識の下で、PMstyleでは、(株)スタイリッシュアイデア様と共同で「プロダクトマネジャー養成講座」を開講することとなりました。この講座は、現在のところ4つのセッションからなります。

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2013年10月 1日 (火)

【プログラム紹介】2013年下期プログラム紹介(2)~コンセプチュアルスキル

Conceptual6PMstyleプロデューサーの好川哲人です。

さて、2013年下期のプログラムの紹介の第2回です。第2回は、コンセプチュアルスキル関係です。

上期には説明会も行い、珍しくアウェイのセミナーにも登壇し、力を入れたのですが、コンセプトが分かりにくいということで、成果はイマイチでした。いくつかの講座は中止してしまい、ご迷惑をおかけしました。

ただ、いろいろな問題を、コンセプチュアルスキルの問題として認識してもらえるようになり、前進を感じることも多くなってきました。152号のPMスタイル考に「守破離の壁」という記事を書きましたが、この記事はいろいろな人の話を聞いて生まれたコンセプチュアルスキルの位置づけについてかいたものです。

一言でいえば、方針や施策がなんかもやもやして思ったように行かないと思ったら、コンセプチュアルスキルの問題を一度検証してみてくださいという話です。

前期の奮闘の成果か、下期は10月30日に予定している第1弾「コンセプチュアルに考える技術」はすでに開催も決定し、順調な滑り出しとなりました。

下期は、講座を絞り、内容を改善し、タイトルでコンセプトが分かるように軌道修正しました。


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