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2005年6月 3日 (金)

コラム「メンバーに役立つWBS入門(2)」

◆WBS(Work Breakdown Sructures)の作成方法

 今回はWBSの具体的な内容とそれがセルフマネジメントとどのように結びつくか
を解説します。

プロジェクト全体のWBSはプロジェクトマネジメントチームが作成し、メンバーが
直接関わることは多くはありません。
そして作成されたWBSにおいてメンバーに役割と責任が与えられ、作業を実行して
行くことになります。つまり、ワークパッケージまたはアクティビティに詳細化され
たあとで初めてメンバーはWBSと関わることになります。そこで、ワークパッケー
ジ作成またはアクティビティ遂行に責任を持つわけです。

WBSでは、通常、次のような要素成果物を考えて、分解・詳細化していきます。

1.プロダクトを分解
2.サービスを分解
3.プロジェクトの結果を分解
4.プロジェクト全体の横断的要素
5.プロジェクトマネジメント要素

しかし、メンバーにおいては、分解・詳細化の基準やそのレベルよりも、詳細化され
たWBSの項目(ワークパッケージ)の具体的な内容のほうが重要です。この内容の
ことをWBS辞書と呼びます。
つまり、プロジェクト全体のWBSの作成ができることよりも、担当部分のWBSを
全体と整合性を取りながら作成することが、メンバー力アップのためにはより重要に
なってきます。

◆WBS辞書に書かれる項目

どんな項目がWBS辞書に必要であるかはプロジェクトの種類や性格にもよりますが
、最低限、次の項目が必要です。

1.WBS項目番号
2.WBS項目名称
3.WBS項目の内容
4.必要なアクティビティ(作業内容)
5.作業に必要な成果物
6.見積り工数
7.開始予定日と完了予定日
8.担当者名
9.予想されるリスク

そして、プロジェクトにおいてメンバーが責任を持つということは、担当するWBS
項目について求められる成果を時間通りに確実に達成することです。つまり、担当す
る作業についてコミットすることを意味しています。

そのためにも、担当する作業のWBS部分を作成することによって、より、コミット
できるはずであり、それは担当する部分のWBS作成にメンバーが関わることによっ
て得ることのできる利点と言えるでしょう。

◆まとめ
今回(短期連載の第2回)は、WBSの内容とそれがセルフマネジメントとどのよう
に結びつくかを記述しました。
次回の最終回では、成果を達成するために必要なメンバーのセルフマネジメントにつ
いて紹介します。

最後に、この短期連載の内容について詳細に解説し、演習を行うWBSのセミナーを
紹介します。メンバー力アップにはうってつけのセミナーです。ふるってご参加くだ
さい。

◆関連セミナー

 WBSを使ったメンバーのセルフマネジメント
   ~プロジェクト計画を実行するメンバーシップ力の向上~

 http://www.pmos.jp/juku/membership/pmm-wbs.htm


上記セミナーは終了していますが、新しいパラダイムで次のセミナーを開催しています。

自己リーダシップによるプロジェクトマネジメント

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