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2005年5月28日 (土)

コラム「型を持とう!」

最近、メルマガ読者の方や、クライアントさんから、よく聞かれるのが、なぜ、スタイルにこだわるのかということです。「pmstyle って何」とよく尋ねられるのです。

スタイルは日本語で言えば、「型」です。「型」といえば何を思い浮かべられるでしょうか?柔道、剣道などの武道には「型」があります。茶道や華道にも「型」があります。ビジネスにもこれらと同じ型があってよいだろうというのが、pmstyleの主張です。

「型があると何がよいのか」。ポイントはここです。

一言でいうと、

自分の型を持つことによって、その型にいろいろな自分の経験や気づきが信念となり、練りこまれていき、より強い型になっていく

これに尽きます。これは組織を見ているとよく分かります。トヨタ自動車がその代表ですが、成長、あるいは学習をしている組織は必ず自分たちの型があり、その型に新しい経験や英知を練りこんでいくことで成長や学習を繰り返しています。

個人においても全く同じことです。

ビジネス分野では、型という言葉からの連想は、「型にはまる」というのが強く、これは、限界的なイメージがあり、あまり良い印象がありません。ゆえに、「型破り」な人材が求められます。

しかし、型破りというのは型を持たないことを言っているわけではありません。型破りな人は、そのときに「自分を取り巻く社会や組織の型」と異なる「自分の型」を作っている人のことです。これは、最近、世の中をにぎわしているライブドアの堀江社長を見ているとよく分かります。非常に明確な「型」を持っている人です。

こういう人は、失敗しても動じません。変化があっても動じません。いといろなものが練りこまれた自分の型というのは強いものです。自分の型が確立されていると、その型で成功する方法、成功する分野を探していくという戦略が取れます。

私は仕事柄、多くのプロジェクトマネージャーとお会いしていますが、組織の中で評価されているプロジェクトマネージャーは必ずといってよいくらい「自分の型」を持っています。その型が組織の型と違っても日本の企業は許容するようです。この辺りが日本企業の強さ、日本人の強さかもしれません。欧米系の企業だと間違いなく、他へ言ってくれといわれるでしょう。だから、エントリーのところでお互いのスタイルをぶつけ合います。

型とは「規範」です。もし、プロジェクトマネージャーとしての自己実現を目指すキャリアを歩んでいこうと思うなら、必ず、自分の型(スタイル)を作り、そこに新たしく得た経験、知識、知見を練りこんでいくようにしたいものです。

by 好川哲人:Tetsuto Yoshikawa

◆関連セミナーURL

プロジェクトと成功させるリーダーのマインドとスキルを知る

http://www.pmos.jp/juku/regular/pmp-style.htm

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