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PMstyle 6月~9月公開講座(★:開催決定)

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コンセプチュアルスタイル考 Feed

2018年6月13日 (水)

【コンセプチュアルスタイル考】第45話:矛盾を統合し、WinWinを生み出す

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Tyusho◆コンセプチュアルスキルといえば、、、「統合」

コンセプチュアルスキルの中で、もっとも重要なスキルは何ですかと聞かれることがあります。コンセプチュアルスキルといえば、良くも悪くも「抽象化」に象徴されているようなイメージがあります。そもそも、本質という考え方からしても、「見えないものを見る」ような側面が強く、抽象的なものです。本質から始まるのがコンセプチュアルスキルだとすれば、やはり、抽象化が中心になると考えることができます。

確かに分析という視点から考えるとそうかもしれませんが、コンセプチュアルスキルは思考だけのスキルではありません。ここがポイントです。PMstyleではコンセプチュアル思考とコンセプチュアルスキルを分け、コンセプチュアルスキルは考えて行動するスキルだと定義しています。

このように行動を考えたときに、抽象化が中心になるかといえば、そうではないと考えています。では、何が中心なのか。

「統合」

です。

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2018年4月16日 (月)

【コンセプチュアルスタイル考】第44話:非常識な本質

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Honshitsu2

◆「非常識な本質」とは

お気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、今回の記事のタイトルは以前、日産で名車GT-Rを開発された水野和敏さんが2013年にフォレスト出版から出版された書籍のタイトルと同じです。実は、この本に書かれているレースへの取り組みを、「コンセプチュアルスキル入門」講座で使わせていただいています。

まず簡単にどのような話なのか紹介しておきます。

水野さんはキャリアの初期にプリメーラの開発で実績を上げ、これからエンジニアとしてバリバリにやって行けると意気込んでいたときに、成績の振るわなかったカーレースの監督を命じられます。

カーレースの世界は、それまでは大きな出力のエンジンを積み、車体を軽くし、抵抗をなくすことによって如何に最高スピードを上げるという勝負でした。ところが、よく観察してみると、当時の代表的なサーキットコースだった富士スピードウエイでは、最高スピードで走れる直線は全体の18%に過ぎないことが分かりました。残りの82%はカーブになっており、直線でスピードを出すよりは、カーブを速く走る方が勝利に近づくのではないかと考えました。また、それ以外でもピットの時間をできるだけ短縮するなど、当時ではあまり注目されなかった点に着目し、工夫をしていきました。

そのような戦術は周囲から否定されましたが、もともと成績が悪かったチームを引き受けたこともあり、最終的には周囲を説得し、加減速が素早くできる車の設計、ピット作業の短縮に取り組み、見事にその年の年間チャンピオンとなったというストーリーです。

このように、これまでの常識を覆するところに見出した本質を水野さんは「非常識な本質」と呼んでいます。

一般に本質を見極めるのが難しい理由は、(抽象的で)「見えない」ところにあることだと考えられていますが、もう一つの難しい理由は「非常識である」ことではないかと思います。今回はこの問題について考えてみたいと思います。

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2018年4月 2日 (月)

【コンセプチュアルスタイル考】第43話:コンセプチュアル・マネジメントという提案 ~コンセプチュアル・マネジメント宣言

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Management

◆マネジャーにとってもっとも重要なスキル

ロバート・カッツがコンセプチュアルスキルを提起したときから、コンセプチュアルスキルはマネジャーにとって身につけなくてはならない課題でした。私たちは、その後のドラッカーのマネジメントとナレッジワークの提唱によって、コンセプチュアルスキルの必要範囲は企業で働くすべての人に拡張されたと考えていますが、それでもマネジャーにとってもっとも重要なスキルがコンセプチュアルスキルであり、コンセプチュアル思考であるという状況は変わっていません。

理由は大局的な視点が必要だからです。部長職以上になるというまでもありませんが、たとえば、課長職で、総務課長や企画課長をワンランク上に位置づけている組織は少なくありません。これは総務や企画という仕事は他の課長よりも大局的な視野でものごとを見る必要がある。言い換えると経営職に近いと考えられているからです。

つまり、コンセプチュアルな思考ができないと務まらない仕事だといえます。

このような傾向は年々強くなってきています。従来、特定業務を遂行するための組織を統制することがメインの仕事だった開発や営業などの各業務の課長でも、業務を外部に委託し、ネットワークで仕事をするようになってきており、組織の内部に目配りしているだけではうまくできなくなってきています。

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2018年3月26日 (月)

【お知らせ】新講座「コンセプチュアル・マネジメント」開講のご案内

Conceutual3_4来年度から、

「コンセプチュアル・マネジメント」講座

を実施することになりました。

上期は、公開講座では概論である

「コンセプチュアルな組織を創るマネジメント(概論)」
http://pmstyle.biz/smn/conceptual_management.htm

と各論の一つである生産性のマネジメント

「コンセプチュアル思考で生産性を向上させるマネジメント」
http://pmstyle.biz/smn/conceptual_productivity.htm

を実施する予定です。

なお、講座の全体図は一部未完成ですが、資料のPDFがこちらにありますので、興味がある方はご覧ください。研修ではすべての講座が提供できます。

「コンセプチュアル・マネジメント」講座資料 ダウンロード

2018年3月12日 (月)

【コンセプチュアルスタイル考】第42話:組織がコンセプチュアルになるとどうなるのか?

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Organization◆組織開発としてのコンセプチュアルスキル

前回はリーダーシップの話をしましたが、今回はもう少し話を進めて、組織開発の話をしたいと思います。

【コンセプチュアルスタイル考】第41話:コンセプチュアル・リーダーシップ
http://mat.lekumo.biz/pmstyle/2018/02/post-6aab.html

コンセプチュアルスキルというのは基本的には個人のスキルですが、その性格上、組織やチームのスキルとしての一面もあります。組織のスキルは前提として個人のスキルがありますが、特に日本では、ビジネスやプロジェクトに成功するには組織のコンセプチュアルスキルが重要だと考えた方がいいでしょう。

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2018年2月26日 (月)

【コンセプチュアルスタイル考】第41話:コンセプチュアル・リーダーシップ

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
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Comm

◆リーダーシップの意味合い

いつの時代も、どんな分野でもリーダーシップが求められます。最近では、サーバントリーダーシップといった概念も登場し、その意味するところも非常に幅広いものになっています。

リーダーシップとは何かという定義は非常に難しいものですが、マネジメントに限定していえば、リーダーシップの共通項が「ビジョン」と「成果」であり、ビジネスにおける行動や創造を中心とした役割を担います。

言い換えると、目標や成果物の実現の向かうために、必要な独創性、秩序の創造、長期的な見通し、新しいことへの挑戦を行います。そのために人々を惹きつけることが必要とされます。また、組織やチームのリーダーとして、全体を先導するスキルが必要とされています。

今回のコンセプチュアルスタイル考は、リーダーシップとコンセプチュアルスキルの間にどういう関係があるかを考えてみたいと思います。

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2018年2月13日 (火)

【コンセプチュアルスタイル考】第40話:コンセプチュアル思考の活用例~ビジネスモデルの構築

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【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Bmodel◆ビジネスモデルの構築が難しい理由

日本企業はビジネスモデルを構築するのは苦手だという企業が多いようです。その理由としてよく指摘されるのは、改善アプローチがビジネスモデルの構築にはうまく適合しないことです。画期的なビジネスモデルを構築するには、現在のやり方や収益の方法をゼロベースで考える必要がある、改善で生まれるものではないというわけです。

ただし、改善アプローチの落としどころに都合のよい状況があったという例もあります。日本企業の強いビジネスモデルはそういう経緯で構築されたものが多いように感じることも少なくありません。

こういう認識があるわけですが、もっと本質的な理由があるようにも思います。それは、ビジネスモデルには目に見える部分と同時に、目に見えない部分があるという理由です。今回はこのテーマで書いてみたいと思います。

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2017年12月20日 (水)

【コンセプチュアルスタイル考】第39話:コンセプチュアルなQC活動

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【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Cube

◆QC活動の概要

QC(Quality Control)活動はさまざまな企業で行われています。ある意味で、日本の製造業の成長を支えてきた活動でもあります。QC活動は、同じ職場内で品質管理活動を、自発的に、QCサークルと呼ばれる小集団で行う活動ですが、基本的には

・人間の能力を発揮し、無限の可能性を引き出すこと
・人間性を尊重して、生きがいのある明るい職場をつくること
・企業の体質改善・発展に寄与すること

の3つを目的とすることが多いとされます。特に高度成長期の日本企業においては、三番目の体質改善に大きな成果があったと評価されることが多いようです。

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2017年11月21日 (火)

【コンセプチュアルスタイル考】第38話:コンセプト力を高める

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【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Concept4

◆はじめに

プロジェクトで成果物が思ったようにできない一つの理由として、コンセプトとモノ(成果物)がうまく結びつかないという現象があります。これはコンセプチュアルスキルの問題です。

世の中をみていると、コンセプトを考えるのは熱心だけどコンセプトの実現方法にはあまり関心を持たない人と、モノを考えることには熱心だけどそのコンセプトにはあまり関心を持たない人がいます。コンセプチュアルスキルの高い人は常に両方の視点から考え、結び付けていく人だといえます。

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2017年10月30日 (月)

【コンセプチュアルスタイル考】第37話:チームによるコンセプチュアル思考

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Term2

◆本質を考える思考はチームの方が適している

PMstyleでは、「コンセプチュアルなチームを創る」という講座をやっています。この講座で掲げているコンセプチュアルなチームのイメージはこちらを参考にしてください。

【PMスタイル考】第126話:プロジェクトチームがコンセプチュアルであるとはどういうことか
http://mat.lekumo.biz/pmstyle/2017/08/post-78b8.html

この講座で、ある受講者から、本質を考える思考はチームの方が適しているのではないかという指摘がありました。

その通りです。


◆コンセプチュアル思考はチームとしてもできなくてはならない

コンセプチュアルスキルはもともと経営者のスキルとして位置付けられていたので個人の思考スキルのようなイメージがありますが、実はそうではありません。確かに、70年前には経営者が一人で様々なことを考えなくてはならなかった時代にはそうだったかもしれませんが、今は経営そのものをチームで行う時代です。

従って、コンセプチュアル思考は、個人ができるだけでなく、チームとしてできる必要があるのです。

そこで、コンセプチュアル思考をチームで行い、本質を共有するにはどうすればよいのかを考えてみましょう。

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