【PMスタイル考】第159話:マネジメントをコンセプチュアルにしよう
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆PMBOK(R)における成果と成果物
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆注目されはじめたパーパス
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆はじめに
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆リーダーの役割はメンバーのできないことやメンバーがやらないことをやること
今回のPMスタイル考は、古くて新しい問題である、プロジェクトリーダーの意思決定の問題を考えてみたい。なぜ、こういう記事を書こうと思ったかというと、あるプロジェクトリーダーと話をしていて、「2つの意見のどちらが正しいか判断できないときには、専門的な議論になるので、メンバーに話し合いをさせて決めてもらう」といったくだりがあり、違和感を感じたからだ。
この記事でもっとも言いたいことを最初に書いておくと、リーダーの役割は「メンバーのできないことやメンバーがやらないことをやること」だ。
ここで専門家であるメンバーが判断できないことをあまり詳しくない自分が判断できないと思うリーダーが少なからずいると思う。このように感じる理由は、どういう事情があるにせよ、メンバーの実務の詳細に口をはさんでいるからだ。
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆はじめに
PMスタイル考の148話、149話で、主観や直観の重要性を議論した。
【PMスタイル考】第148話:直感や主観こそがイノベーションを生み出す
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/04/post-9cd5.html
【PMスタイル考】第149話:プロジェクトマネジメントにおける主観や直観の活かし方
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/04/post-1008.html
この記事の中ではあまり明示的に書いていないが、主観や直観の重要性の背景にあるのが、社会やビジネス、プロジェクトの「VUCA化」である。
そういう認識で、今年は「VUCA」の話を頻繁に議論しているが、時々、「VUCAって結局、なんですか」とか「時代がVUCAという認識は妥当なのですか」といった根本的な質問を頂くことがある。
そこで、一度、VUCAについて整理し、VUCA時代のビジネスやプロジェクトのマネジメント方法を考えてみたいと思う。
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ナレッジワーカーの仕事
ナレッジワーカーという人材の概念がある。ナレッジ(知識)とワーカー(労働者)を組み合わせた造語で、日本語では知識労働者とも呼ばれる。40年以上前に、ピーター・ドラッカーが提唱した概念だとされている。
ドラッカーがナレッジワーカーと呼んでいるのは、知識による経済活動を根本から支える高度な専門知識をもつ労働者のことだ。一般的な認識としては、専門知識を使って問題解決をすることによって、新しい価値を生み出すことにもっとも大きな役割であり、さまざまな分野で知識を使った問題解決する仕事をしてきた。あるいは、問題状況において課題を見つけ出し、解決することを仕事としてきた。
しかし、ここにきてナレッジワーカーの仕事が変わり始めているように見える。役割が変わってきたといってもよいような大きな変化が起ころうとしている。今回のPMスタイル考はこの話をしてみたい。
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆働き方改革でビジネスのサイクルが鈍る
今回のPMスタイル考は働き方の問題をテーマに取り上げてみたい。
働き方改革が言われるように、もう2~3年になる。確かに、残業が減ったといった声はあるが、生産性が上がったという声はあまり聞こえない。むしろ、よく耳にするのは、残業は減ったがビジネスのサイクルが遅くなったという話だ。要するに、生産性が向上していないわけだ。
プロジェクトマネジメントでも最近よく聞くのは、顧客やステークホルダーとの納期交渉をするに当たって、ステークホルダーを満足させつつ、納期をできるだけ遅くしてもらうにはどうしたらよいだろうかといった話だ。
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆習熟度、コンピテンシー、ヒューマンスキル、センスといった説明
マネジャーとして同等な知識を持っている人のマネジメント行動が大きく違うことは珍しいことではない。なぜだろうか?
マネジャーとしての知識というのは非常に多様なので、プロジェクトマネジャーに限定して議論しよう。こちらは知識は明確だ。米国、欧州、日本など、地域によっていくつかの流儀はあるが、体系は違うが内容はほとんど同じだ。たとえば、PMBOK(R)を知っている人、もっと限定すればPMP(R)の資格を持っている人と限定してもよいが、プロジェクトマネジャーとしての行動は異なるし、当然のことながら成果も違っている。
この違いを表すのにさまざまな説明がされている。たとえば、習熟度、リーダーシップ、コンピテンシー、ヒューマンスキル、センスなどほんとうにさまざまだ。それぞれの範囲も曖昧なのである要素の概念は合間であるが、いずれも妥当な要素であるし、ある程度違いの説明にもなっている。
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆プロジェクトに分権化される時代
PMスタイル考も今回で150回になる。今回のPMスタイルはプロジェクトに関してマクロなことを考えてみたい。テーマはプロジェクトやプロジェクトマネジメントはこれからどうなっていくかだ。
平成の30年間でさまざまな仕事が分権化され、プロジェクトとして切り分けて実施されるようになってきた。この傾向はこれからも続いていくだろう。特に、プロジェクトスタイルの本家である米国では、この20年くらいの間でフリーエージェントに代表される「ギグエコノミー」が本格的になり、ギグエコノミーでプロジェクトが実施されることが一般的になりつつある。