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2015年1月

2015年1月23日 (金)

【PMスタイル考】第97話:ステークホルダーとエンゲージメント

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Engage

◆ステークホルダーとステークホルダーマネジメント

マネジメントにおける非常に重要な概念にステークホルダーという概念があります。ステークホルダーとは

企業・行政・NPO等の活動によって直接的・間接的に影響を受ける人々や団体など利害関係者

のことで、たとえば、消費者(顧客)、従業員、株主、債権者、仕入先、得意先、地域社会、行政機関などを指しています。

プロジェクト(イニシアチブ)にもステークホルダーという概念はあり、プロジェクトマネジメントの米国標準であるPMBOK(R)では

「プロジェクトに積極的に関与しているか、またはプロジェクトの実行あるいは完了によって自らの利益がプラスまたはマイナスの影響を受ける、顧客、スポンサー、母体組織、一般大衆のような、個人や組織」

という定義がされています。また、ステークホルダーマネジメントという概念もあり、

「ステークホルダー特定」
「ステークホルダーマネジメント計画」
「ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント」
「ステークホルダー・エンゲージメント・コントロール」

という4つの要素から構成されることになっています。

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2015年1月21日 (水)

【PMスタイル考】第96話:イノベーションの構図

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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◆イノベーションの重要性

イノベーションは脈々と語られてきたテーマです。しかし、この数年、イノベーションの重要性はこれまでにないくらい高まってきています。

10人のマネジャーに「あなたの会社でイノベーションは必要か」と聞けば、10人とも必要だというでしょう(ただし、「あなたの部門でイノベーションは必要か」と聞くと答えは微妙です)。アベノミクスでもイノベーションがキーワードの一つになっています。

では、なぜ、イノベーションが重要なのでしょうか。

2000年になってから、「変化」、「チェンジ」が盛んに言われるようになってきました。イノベーションとは、

変化のための新しい方法を見つけること

です。つまり、「変化」を実行するためにはイノベーションが必要なのです。これがイノベーションの必要な理由で、極めてシンプルです。

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2015年1月20日 (火)

【PMstyle Column:005】ソフトウエア認識論

Software◆狭義のソフトウエアと広義のソフトウエア

ソフトウエアというと多くの人はコンピュータ上で動作するソフトウエアを思い浮かべると思う。ただ、ソフトウエアの現代的な定義はさまざまで、日経BP社の日経BPイノベーションICT研究所の谷島宣之上席研究員は

ソフトウエア、それが問題だ ~ Software matters

という記事の中で、ソフトウエアの定義について狭義にはコンピュータのソフトウエアだとした上で、

「ソフトウエアはハードウエア以外の何かに対しても使われるようになった。例えば政治体制、軍事、何らかの国際取引を利用するための規則、手順、方法、教育などがソフトウエアに該当する。政治体制、軍事、取引といった仕組みや組織、制度がハードウエアのような位置付けになり、それらを使いこなすために必要な諸々がソフトウエアということになる。」

と述べている。

もう一つ重要な例を挙げよう。最近のビジネスでは製品の機能や性能は訴求点にはならず、問題はその製品でユーザにどういう体験を与えることができるかだと認識されるようになってきた。

この場合、製品はハードウエア、体験がソフトウエアという位置づけになっている。たとえ、その製品がコンピューター上のソフトウエアであったとしてもだ。

このようにソフトウエアとハードウエアは相対的なものであるというところが現代においてソフトウエアを語る際の一つのポイントである。

このような認識は非常に大切である。谷島さんはソフトウエアには広義と狭義があり、狭義のソフトウエアは「コンピューターソフトウエア」と呼ぼうといっている。

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2015年1月 8日 (木)

【PMstyle Proposition:001】プロジェクトマネジメントはもっとコンセプチュアルになる

コンセプチュアルスキル講座では、いろいろな仕事をコンセプチュアルにするをテーマに「コンセプチュアル仕事術」シリーズのセミナーを提供しています。

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第1弾のエンジニアに続き、第2弾として「プロジェクトマネジャー」の仕事術を取り上げました。

今、プロジェクトマネジメントの対象は、比較的、具体的な計画が立てやすいルーチン性の高いプロジェクトを中心に行われていますが、最近増えている

・不確実性の大きいプロジェクト
・規模が大きく、複雑なプロジェクト

では、確定的な計画を作ることが難しく、その中で成果を上げていくことが求められます。この方法としてPMstyleが提唱しているのが

コンセプチュアル・プロジェクトマネジメント

というコンセプトです。

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