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2014年12月16日 (火)

【PMstyle Column:004】水野和敏さんの「思考作り」

Jidousya12月12日の日経ビジネスオンラインの連載「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」に台湾「LUXGEN」の責任者に就任した水野和敏さんへのインタビュー記事が取り上げられていました。

緊急速報!GT-R水野和敏氏が台湾自動車メーカーに!【番外編】水野和敏氏インタビュー・前編

水野氏、台湾「LUXGEN」の開発責任者に【番外編】水野和敏氏インタビュー・後編

このインタビューがとても興味深いものだったので、水野さんの発言を引用しながらコメントしたいと思います。

このインタビューで水野さんはこんなことを言っています。

「なぜ台湾の企業なのか。そこがすごく大事なポイント。俺は今まではP10(プリメーラ)ならP10、GT-RならGT-R、とその時その時で1つのカテゴリーのクルマを造ってきた。だけどこれからは、カテゴリーだけでなく、“クルマの造り方”と“開発の仕方”。つまり「クルマを作る思考」そのものを作る仕事、「思考作り」をしていきたいんだ。」

これが水野さんの台湾でやりたいことだそうです。

一般的には造り方とか、開発の仕方というと、具体的なプロセスや手法の話を思い浮かべますが、興味深いのは水野さんが考えているのは「思考作り」だということです。これは自動車でいえばドイツでは普通にやっていることだと思いますが、日本ではあまりやられていないことです。

後編に具体的な思考の例として、品質の話が出てきます。たとえば、トヨタのカンバン方式について、

「職人は自分で作ったものを検査して、売るか売らないか、出すか出さないかを自分で決めるんだよ。これが職人技の本質で、それを実現する手法が「カンバン方式」。トヨタの品質は、このカンバン方式によって担保されているんだよ。」

と指摘されています。

カンバン方式は合理性がありますので導入している日本企業も多いですが、このようなコンセプトまで含めて導入している企業がどれだけあるのかと思います。コンセプトまで含めて導入しなくては本質的な効果が出てきません。

水野さんのように発想ができる日本人は珍しいと思います。これこそがデザインだし、コンセプチュアルな活動だといえます。

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