PMstyle2.0!PMOS2.0コース
2011年4月~2012年3月までのPMstyleのセミナー紹介の第2弾です。
2011年度のコンセプトは「2.0」として、
1.PM2.0コース(管理者、シニアプロジェクトマネジャー向け)
2.PMOS2.0コース(シニアプロジェクトマネジャー、プロジェクトマネジャー向け)
3.PMO2.0コース(PMOスタッフ向け)
の3つのコースを設けています。前回は1.のPM2.0コースのご紹介をしましたが、今回は、PMOS2.0のご紹介をします。
PMOS2.0はPM2.0を実行するために必要なプロジェクトマネジメントスキルです。
今年度からは、ソリューション的な提供をしており、まず、全体的な話としてPM2.0のベストプラクティスを身につけて戴く講座を準備しております。
ベストプラクティスは、ある結果を得るのに最も効率的な技法/手法/プロセス/活動などです。
プロジェクトマネジメントのベストプラクティスは、プロジェクトマネジメントを効果的かつ、効率的に行う方法であり、多くの人々によって反復され、時間をかけて証明されてきた方法に基づいています。
プロジェクトマネジメントのベストプラクティスとして世界的に活用されているのは、PMI(Project Management Institute)が体系化しているPMBOK(Project Management Body Of Knowledge)です。PMBOKは技法/手法/プロセスのベストプラクティスですが、これだけではプロジェクトマネジメントを「どのような活動」にしていくかが見えてきません。これが目先しかみないプロジェクトマネジメントに陥っている一因になっています。
そこで、PMBOKに基づいて、マネジメント活動を実行していくという立場から活動のベストプラクティスを体系化して、学んでいただく2日間の講座「プロジェクトを成功させる10のベストプラクティス」を準備しました。
[OS-B]プロジェクトを成功させる10のベストプラクティス(6月9日、10日開催)
この講座が、PMOSコースの基本講座になっています。この講座でプロジェクトマネジメントの活動をイメージを作っていただいた上で、その活動を実践していく上で必要なPMBOKの技法/手法/プロセスをより深めていただく講座を従来通り、
・PMテクニカルスキルコース
・PMコンセプチュアルスキルコース
・PMヒューマンスキルコース
の3つのカテゴリーに分け、準備しております。
最初のPMテクニカルスキルコースは、プロジェクトマネジメントに必要な知識や実務的技能を向上させるためのコースです。講座は、スコープマネジメント、コミュニケーションマネジメント、品質マネジメント、チームマネジメントの4つで、それぞれの以下の通りです。
[OST-1]スコープを中心としたプロジェクトマネジメント(6月2日実施)
[OST-2]プロジェクトを成功させるコミュニケーション(8月30日実施)
[OST-3]プロジェクトの品質を向上させるマネジメント~プロジェクト品質の家をつくる(7月20日実施)
[OST-4]PMBOK(R)とチームファシリテーションの融合~自律的なチームを管理する考え方と方法~(8月31日実施)
二番目のPMコンセプチュアルスキルコースは、広い視野や長期的な視点から物事を考え、意思決定できるスキルを向上させるためのコースです。計画力、創造的問題解決、意思決定の3つの講座が準備されています。
[OSC-1]プロジェクトリーダーのための計画力講座(7月27日)
[OSC-2]プロジェクトリーダーのための創造的問題解決力講座(6月22日)
[OSC-3]プロジェクトリーダーのための意思決定力講座(5月18日)
最後は、PMヒューマンスキルコースです。このコースは対人関係能力を向上させるためのコースです。
[OSH-1]プロジェクトリーダーシップ(6月29日)
[OSH-2]ファシリテーショングラフィック(7月8日)
さらに、今年度はスペシャルコースとして、「マネジメントチーム」コースというコースを設置しました。このコースは、チームでプロジェクトマネジメントを行うために必要なプロジェクトマネジメントスキルを身につけるコースです。
[OSM-1]プロジェクトマネジメントチームによるプロジェクトの運営・管理(6月16日)
以下、それぞれについて、簡単に内容をご説明します。
まず、最初はPMテクニカルスキルコースの講座です。
[OST-1]の「スコープを中心としたプロジェクトマネジメント」は、プロジェクトマネジメントの流れをスコープを中心として解説します。計画ではスコープの計画として何が必要なのか、スコープのコントロールとして何が必要なのか、変更管理で何が必要なのかなどを解説し、演習にてポイントを確認します。昨年度まで「スコープマネジメント」として開催していたセミナーの全面改定です。
[OST-2]の「プロジェクトを成功させるコミュニケーション」では、プロジェクトは、コミュニケーションで動かしていくことを説明し、プロジェクトの進行に応じて、必要なコミュニケーションを解説します。2009年まで「プロジェクトを成功させるコミュニケーションマネジメント」として開催していた講座の全面改定です。
[OST-3]「プロジェクトの品質を向上させるマネジメント」では、成果物の品質を向上させるためのプロジェクトの品質について、プロジェクトの流れに沿って解説します。企業研修向けの講座の公開です。
[OST-4]「PMBOK(R)とチームファシリテーションの融合~自律的なチームを管理する考え方と方法」は、昨年度のトライアルを経て、今年度から新規に開催する講座です。PMBOKでプロジェクトマネジメント計画を策定し、WBSのワークパッケージの部分を課題として週次で適宜切り出しながらチームで実行し、予定通りにいかなければ、翌週の課題調整をしながら進めていくことにより、現場ではチームが自律的な活動をする一方で、プロジェクトマネジャーが全体の進捗をコントロールしていく方法をPMBOKの枠組みで整理したマネジメント手法を学びます。
次にPMコンセプチュアルスキルコースの講座です。
[OSC-1]の「プロジェクトリーダーのための計画力講座」は、2009年より実施している講座です。計画力に着目し、計画策定の原理原則、実行できる計画を立てるための基本プロセスについて学び、実際にプロジェクト計画の策定への演習を行う講座です。
[OSC-2]プロジェクトリーダーのための創造的問題解決力講座は、2009年より実施している問題解決講座をCPS(創造的問題解決)型にしたものです。CPSに基づく創造的問題解決の手法について学び、プロジェクトにおける問題解決をいくつかのケースについて演習します。
[OSC-3]「プロジェクトリーダーのための意思決定力講座」は2009年より実施している講座です。プロジェクトマネジメントにおいて意思決定が重要になる局面をピックアップし、プロジェクトマネジメントを実践するために意思決定手法を学びます。
三番目はヒューマンスキルコースです。
[OSH-1]の「プロジェクトリーダーシップ」は企業研修で実施している講座を公開講座にしました。この講座では、立ち上げ、計画、コントロール、実行、終結のプロジェクトマネジメントプロセス、および、プロジェクトのトラブルの際にどのようなプロジェクトリーダーシップが求められるかを学び、エクスサイズやグループディスカッションなどを通じて、習得するものです。
[OSH-2]「ファシリテーショングラフィック」は、2007年よりほぼ同じ内容で開催している講座です。ファシリテーショングラフィックというファシリテーションの一つの手法によってチームを動かしていく方法を学びます。演習が主体の講座です。
最後にマネジメントチームコースです。
[OSM-1]の「プロジェクトマネジメントチームによるプロジェクトの運営・管理」は、複数人のチームでマネジメントを行う方法を身につける講座です。現在、多くのプロジェクトはプロジェクトマネジャーがいて意思決定をし、プロジェクト内PMOや計画策定やファシリテーション、チームビルディングなどのマネジメントワークを担当するという形が多いですが、この形態の運用に加えて、マネジメントチームとして意思決定の役割分担をし、集団的な意思決定をしながらプロジェクトを進めていく方法についても学んでいただきます。
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