PMstyle 2024年7月~10月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

カテゴリ

Powered by Six Apart

« プロジェクトの不条理を解消しよう! | メイン | 小規模プロジェクトのマルチプロジェクトマネジメント »

2010年5月16日 (日)

ワールドカフェへの誘い(2) 対話とワールドカフェ

◆大人気!プロジェティスタ研究会主催ワールドカフェ

プロジェティスタ研究会主催のワールドカフェ(PMstyleCafe)は、日経BP社の谷島宣之さんのさすが、プロフェッショナルと思わせる「紹介記事」のおかげで、大人気イベントになりました。

仕事をワクワクする」ためにあなたは何をしますか?
~雑談をして人々と組織の中で何かを創る「ワールドカフェ」とは

当初5月19日に設定しておりましたが、申込が殺到、キャンセル待ちが定員数に近づいたため、急遽、6月24日に追加開催をすることを決定しました。追加開催も5月13日には締め切りました。

今後も、PMstyleCafeという形で、いろいろな企画のワールドカフェをやっていくつもりですので、今回、お越しになれなかった方は、次回、ご参加ください。

前置きが長くなりましたが、そういうことで、この記事の執筆にも力が入ります。前回は、第1回ということで、ワールドカフェのイメージをご紹介しました。プロジェティスタ研究会のワールドカフェに参加される方、数名から、この記事を読んで、イメージが明確になり、一段と楽しみになったというコメントを戴きました。ありがとうございました。


◆対話とは何か

さて、今回は、ワールドカフェのイメージをもっと深めて貰うために、ワールドカフェで行う対話とは何かというお話をしたいと思います。定義的なことからいえば、

向かい合って互いの人格を認めあい
共通の現状認識を持って
お互いに納得のいく結論を導きだす

のが対話だと言えます。もう少し、現実的なイメージでいえば、みなさんもアンチテーゼという言葉は聞かれたことがあると思います。対話では、意見(テーゼ)と反対意見(アンチテーゼ)があって、そこから、合意(ジンテーゼ)を創り出す活動です。

ここで、一つ注意しておいて欲しいのは、対話と同じくコミュニケーション手法である一つであるコーチングとは基本的に違うということです。コーチングでも対話という言葉を使う人がいますが、対話はアイデアを引き出すことが目的ではありません。アイデアを生み出すことが目的です。

ワールドカフェでテーブルホスト(各テーブルの執事役)がコーチ的なアプローチをする人がいますが、これはあまり好ましくありません。みんなの意見を引き出して、いいものを選んだり、よいところを合成して終わることが多いことです。そうではなく、みんなで考え、より高いレベルの答えを求めていくことが対話であり、ワールドカフェの目的なのです。


◆対話の基本的な流れ

対話の基本的な流れは

相互理解:お互いの目的のゴールの理解と共有(テーゼ、アンチテーゼ)
統合:目的やゴールの統合(ジンテーゼ)
問題解決:共通の目的やゴールの達成(行動)

というものです。最初に、お互いの目的やアイデアを理解視合います。その上で、話し合いを繰り返し、昇華し、統合します。いわゆる、ゼロサムではなく、プラスサムを作ります。話し合いをするだけではなく、行動を起こし、問題解決をするところまでが対話だということに注意を払ってください。

では、対話は他の「話し合い型の活動」とどう違うのかを明確にしておきましょう。比較したいのは、「ディベート」と「井戸端会議」です。


◆対話とディベート

まず、ディベートとの違いですが、前提、目的、態度、聞き方、相手の評価の5項目について比較してみると以下のようなことが言えます。

(1)前提
・正しい答えがあると考えるのがディベート
・正しい答えはないと考えるのが対話
(2)目的
・ディベートの目的は相手に勝つこと
・対話の目的は共通の基盤を「探す」こと
(3)態度
・ディベートは、相手が間違っていることを証明しようとする
・対話は、共通の理解を目指す
(4)聞き方
・ディベートは相手の欠点を探しながら、反論を組み立てながら、聞く
・対話は相手を理解しよう、価値を見いだそう、同意しようとしながら聞く
(5)相手の評価
・ディベートは相手の弱さと欠点を探す
・対話は相手の強さと価値を探す

このように並べて比較してみると、イメージしやすいのはないでしょうか?一言だけでいえば、戦闘的なのがディベート、協力的なのがダイアログ(対話)といえます。


◆対話と井戸端会議

ワールドカフェをやっていると、初心者は、井戸端会議と区別つかないようになってくるケースがよくあります。おそらく、本音をいうと言う点では共通点があるからだと思いますが、ここまで砕けてしまうとあまり成果が出ません。そこで、次に井戸端会議との比較をしてみたいと思います。視点は、目的、テーマ、リズム、話し方です。

(1)目的
・井戸端会議はおつきあいを目的に行う
・対話は相互理解や合意形成を目的に行う
(2)テーマ
・井戸端会議は話が飛んでも構わないし、いつ、誰が発言しても構わない
・対話はテーマ(質問)に集中し、誰かの発言を聞き、話をする
(3)リズム
・井戸端会議は対話を切らせてはならない
・対話では「沈黙は金」かもしれない
(4)はなしかた
・井戸端会議では断定しても構わない(関西のオバチャン)
・対話では断定的しない

如何でしたでしょうか?多少なりとも「対話」という活動のイメージができ、ワールドカフェのイメージが明確になれば幸いです。

◆「ワールドカフェ力」をつけよう!

PMstyleでは、7月15日に「ワールドカフェ活用法」と題したセミナーを開催します。講師は、日本では彼以上にワールドカフェを知っている人はいないと思われる香取一昭さんです。

香取さんは、日経ビジネススクールや、自発でもワールドカフェのセミナーをやられています。これらは、カフェホストと呼ばれる全体のファシリテータが、ワールドカフェをどのように企画し、全体をどのように仕切るかという、開催側の視点のものです。

今回、PMstyleでやっていただくのは、参加側の視点で、テーブルホストがどのように振る舞えばカフェがうまくいくか、メンバーはどのようの姿勢でカフェに参加すればよいかといったことを中心に解説や体験を戴きます。

さらに、大がかりなものではなく、職場でちょっとといった「草の根ワールドカフェ」をだれでもができるようにするために、簡単な企画方法などについてもお話して頂きます。その際に参考になる、事例についてもご紹介します。

一言でいうと「ワールドカフェ力」をつけるセミナーです!

香取さんも書かれていますが、ワールドカフェは簡単なようで、深いものがあります。ぜひ、一度、「ワールドカフェ道」を学んで、職場で実践してください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ワールドカフェ実践講座◆(6PDUs)
  日時:2010年07月15日(木)10:00-17:00
  場所:ヴィラフォンテーヌ汐留(東京都港区)
  講師:講師 香取 一昭氏(ワールドカフェコミュニティジャパン会長)
  詳細・お申込 http://bit.ly/aK6lTn
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【内容】
・ワールドカフェを体験する
・ワールドカフェの原理とプロセス
・導入事例の紹介
・ワールドカフェの企画とファシリテーション
・ワールドカフェの基盤としてのダイアログ
・コンテキストの整理と問いの立て方
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

参考資料
「ダニエル・ヤンケロビッチ「人を動かす対話の魔術」、徳間書店(2001)4198613400

コメント

コメントを投稿