コラム「メンバーに役立つWBS入門(1)」
◆WBS(Work Breakdown Sructures)って何??
今回から3回連載でプロジェクト計画の中で中心的な役割を果たすWBSを取りあげ、プロジェクトマネジメントではなく、各メンバーがプロジェクトの中で、自分の作業管理にどのように使っていくかを考えてみたいと思います。
まず、今回は、WBSとは何かをもう一度、復習してみましよう。
WBSは、一言でいうと、プロジェクトの目的達成に必要な作業を定義するためのツール、作成は、次の4ステップです。
1.プロジェクトの目的を決める
2.プロジェクトで作成するプロダクト、サービス、結果などの成果物を具体的に決
める
3.要素成果物や中間成果物、全成果物に共通する横断的な作業項目をモレなく特定
する
4.2.と3.の項目を分解し、計画やコントロールに適切な大きさになるまで分解
を続ける
4.の分解された最後の項目をワークパッケージと呼びます。
そしてここでのポイントは、WBSの各要素は名詞と修飾語で表現するということです。
ワークパッケージまで分解しましたら、その後にそのワークパッケージをアクティビティと呼ばれる作業レベルに分解します。アクティビティは「~を行う」というように動詞を使用します。
例えば、ソフトウェアプロジェクトのWBSは次のようになります。
ソフトウェア--プロジェクトマネジメント
プロジェクト |-システム分析
|-ソフトウェアシステム--モジュール1-コーディング
| | |-テスト
| |-モジュール2-コーディング
| | |-テスト
| |-システムテスト
|-ユーザマニュアル
|-トレーニング教材
作成したWBSは、要員調達、予算作成、スコープの説明などプロジェクトのあらゆ
る場面で使用され、メンバの役割と責任はワークパッケージもしくは、アクティビテ
ィ単位に割り振られます。
このように、WBSはプロジェクトの全体像を示す地図の役割を果たしますが、具体
的な内容については次回に行います。
最後に、この短期連載の内容について詳細に解説し、演習を行うセミナーをご紹介し
ます。メンバー力アップにはうってつけのセミナーです。ふるってご参加ください。
◆関連セミナー
WBSを使ったメンバーのセルフマネジメント
~プロジェクト計画を実行するメンバーシップ力の向上~
http://www.pmos.jp/juku/membership/pmm-wbs.htm
上記セミナーは終了していますが、新しいパラダイムで次のセミナーを開催しています。
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