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2019年4月

2019年4月26日 (金)

【PMスタイル考】第150話:プロジェクト型の仕事は、新しいモノ/サービスを創造する

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

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◆プロジェクトに分権化される時代

PMスタイル考も今回で150回になる。今回のPMスタイルはプロジェクトに関してマクロなことを考えてみたい。テーマはプロジェクトやプロジェクトマネジメントはこれからどうなっていくかだ。

平成の30年間でさまざまな仕事が分権化され、プロジェクトとして切り分けて実施されるようになってきた。この傾向はこれからも続いていくだろう。特に、プロジェクトスタイルの本家である米国では、この20年くらいの間でフリーエージェントに代表される「ギグエコノミー」が本格的になり、ギグエコノミーでプロジェクトが実施されることが一般的になりつつある。

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2019年4月16日 (火)

【PMスタイル考】第149話:プロジェクトマネジメントにおける主観や直観の活かし方

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

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◆プロジェクトコンセプト=目的+目標

前回のPMスタイル考では、客観/論理では新しいものは生まれない、直観や主観が必要であるということを述べた。今回はもう少しこの議論を深めて、どういう目標設定をすれば直観や主観を活かしたプロジェクト活動に展開していけるのかを考えてみたい。

プロジェクトには目的と目標がある。コンセプチュアルプロジェクトマネジメントの考え方では、その上位に戦略があり、戦略実行に貢献するためにプロジェクトを実施する。その際に、どのようなプロジェクトとして実施していくかをコンセプトとして考えていく。言い換えると、戦略実行にどのように貢献していくかがプロジェクトコンセプトになる。

プロジェクトコンセプトを決めた上で、プロジェクトの目的や目標に落とし込んでいくいう流れが基本であるが、実際には目的や目標と行き来しながらコンセプトを固めていくことが多い。つまり、

プロジェクトコンセプト=目的(意義)+目標

と考えてコンセプトを決めていくことが多い。プロジェクトの役割分担で考えると

コンセプト:プロジェクトスポンサー
目的:プロジェクトマネジャー
目標:チームリーダー

という分担が基本になる。

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2019年4月 1日 (月)

【PMスタイル考】第148話:直感や主観こそがイノベーションを生み出す

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

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◆議論の背景

今回は、PMスタイル考でこれまで婉曲的に書いてきたが、あまり伝わっていないなと感じていることを書いてみたい。それは、客観性、論理性に「こだわっている限り」、人と同じことしかできず、新しいものは生まれないということだ。

まず、背景を整理しておこう。

日本では2000年前後にロジカルシンキングが注目され、急速に普及してきた。今ではビジネスマンの基礎的なスキルとして新入社員から習得させようとしている企業が多い。また、論理的にものごとを考える背景として、客観性も重視されるようになってきた。論理と主観をくっつけると屁理屈になるので当然だと思われるかもしれないが、あとで述べるようにここに一つ、落とし穴がある。

このような傾向の中で、論理的ではない考え、客観性のない考えはダメだと考えられるようになってきた。ある意味で妥当だといえるが、問題はそれによって起こっていることである。起こっていることは

「新しいアイデアは生まれなくなり、イノベーションで後れを取っている」

ことだ。

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