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2018年12月14日 (金)

【書籍紹介】MQ マネジメント思考指数 「未来」を創り出す人の5つのアティテュード(プレゼントあり)

峯本展夫「MQ マネジメント思考指数 「未来」を創り出す人の5つのアティテュード」、日経BP社(2018)

(単行本)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296101072/opc-22/ref=nosim
(Kindle版)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07KWN5DQB/opc-22/ref=nosim

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マネジメントの教育プロフェッショナルである著者が、マネジメント・プロフェッショナルがマネジメントを行う際のおおもとになる考え方であるマネジメント思考の一面である「アティテュード」についてまとめ、トレーニングの方法を紹介した本。

マネジメントの考え方の枠組み全体を表すマインドセットに対して、アティテュードは要素的なものであり、その人がマネジメントの経験で培ってきた信念や考え方を反映したものだ。



本書では、そのようなアティテュードとして

「全体をとらえる」(型)
「変化をとらえる」(型)
「見えないものに挑む」(技)
「待つ」(技)
「前提を疑う」(技)

の5つがあるとしている。そして最初の2つは型であり、残りの3つは技であるという解釈に基づき、2章ではこの5つについて詳細に、例を挙げながら解説している。

まず、「全体をとらえる」とは、物事の全体を、空間、時間の双方について俯瞰し、洞察することだ。この型が、他の型や技の基本となる。

2番目の型である「変化をとらえる」とは、過去から現在、未来から現在に渡る時間による変化を「情報」というレベルで考えることにより、物事の本質を捉えることである。

このような型を使って技を発揮していく。「見えないものに挑む」という技は、見えないものを正しく見極めて、これを見えるようにすることにより、未来において本質的な価値を創り出すことだ。

2番目の技である「待つ」は、待つことに価値を見出し、待つことで価値を創り出す技である。

最後の技である「前提を疑う」は、前提という思い込みをポジティブに見直す技である。

このような5つのアティテュードについて、第3章ではトレーニングの方法を述べている。紹介されているトレーニングには「論理的アプローチトレーニング」と「知覚的アプローチトレーニング」がある。前者は左脳的、後者は右脳的なトレーニングである。

論理的トレーニングとしては

・思考の階段
・フレームワークをつくる
・数式で考える
・マトリックスを作成する
・ロジック・ツリーを作る

などを紹介し、トレーニングのための課題をを提示している。また、知覚的トレーニングとしては

・本質を問う
・イメージクリエーションリーリーディング
・ファンタジア体験
・絵画を見る
・絵本に学ぶ
・日記をつける
・イメージを物語にする

などを紹介している。いずれにも、関連課題が提示されている。

そして、本書のまとめとなっている4章では、マネジメント・プロフェッショナルの責任について論じでいる。ここでは、責任の概念として「アカウンタビリティ」と「レスポンシビリティ」の2つに注目し、マネジメントプロフェッショナルがそれぞれの責任をどのように果たすべきかを示している。

全体的に難しい内容の本であるが、マネジメントのプロフェショナルを名乗るのであれば知っておいた方がよいことがまとめられた本であり、また、5つのアティテュードのトレーニングの方法もちょっとした時間にできるものが多い。その意味で、忙しいマネジャーでも有効に活用できる本である。

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