【新規講座】コンセプチュアルな計画とそのポイント
PMstyleプロデューサーの好川哲人です。
本日は、講座リニュアルのお知らせです。コンセプチュアルスキル講座の中でもっとも古くから実施している「計画力講座」をタイトルも含め、全面リニュアルしました。新しいタイトルは
「コンセプチュアルな計画とそのポイント」
です。
計画というと
・根拠(論理性)
・精度
・積み上げ
というような言葉が連想されます。
しかし、事業やプロジェクトにおける計画ではこれらはあまり現実的なものではありません。たとえば、定常的な業務をプロジェクトとして行っているITプロジェクトですら、計画はプロジェクトマネジャーの勘に頼っている部分が多々あります。見積もりなどの手法があり、業務標準が決まっているにも関わらずです。
ましてや、新製品の開発や、イノベーションプロジェクトでは不確実性が大きく、すべてを論理的に組み立てていけるわけではありませんし、意思決定の要素も多く入ってきます。
だからといって、勘で計画を作ってプロジェクトを進めていってもよいというわけではありません。根拠のない計画は組織で承認されないでしょうし、プロジェクトの進行を判断するための基準としての計画にもなりません。
そ こで、必要になるのが、直感で計画を作りながらも、その計画を論理的に裏付けすることです。たとえば、経験と勘で、この活動を行うには1ヶ月はかかるなと 思えば、それを1ヶ月の計画にすればよいわけですが、その1ヶ月間に何をするかをきちんと整理し、ステークホルダーが納得できる1ヶ月の根拠を示すことが 大切なのです。
こういったことは直感だけではなく、ここは主観的に決めたいとか、ここは抽象的にしておいて、徐々に具体化しておきたいと か、いくつかのケースが考えられます。つまり、計画とは本質的に、論理的なものではなく、成果を生み出そうとすれば直感や主観をうまく使う必要がある仕事 なのです。
言い換えると、形象的(具体的、客観的、論理的、分析的、短期的)な世界で計画をするだけではなく、概念的(抽象的、主観的、 直感的、大局的、長期的)な世界と形象的な世界を往来しながら計画していくことが必要で、このような計画の方法をコンセプチュアルな計画と呼びます。
特にイノベーションのように不確実性の大きな仕事では形象的な世界で計画すると切り捨てるものが多くなり、よい成果が得られません。したがって、コンセプチュアルな計画をすることが成果を上げるポイントになってくるわけです。
今回のリニュアルではコンセプチュアルな計画に焦点を当て、そのポイントを体験してみるスタイルのセミナーにしています。ポイントは
(1)長期視点で抽象的な目的を決め、短期視点で具体的な目標に落とす
(2)目標は主観的に決め、客観的に実施計画をする
(3)大局的にマイルストーンを設定し、分析的にスケジュールを作る
(4)直感で見積もり、論理的に検証する
(5)抽象的なスコープから具体化して各種ベースラインを設定する
の5つです。
また、最後にまとめとして、これらの複数の軸を統合した計画と計画実行のサイクル
の進め方を考えてみます。
計画をコンセプチュアルにし、成果を高める計画を作る方法を求めている方にお奨め
のセミナーとなりました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆コンセプチュアルな計画とそのポイント ◆(7PDU's)
日時:2013年12月18日(水)10:00-18:00(9:40受付開始)
場所:ヴィラフォンテーヌ汐留(東京都港区)
講師:好川哲人(エム・アンド・ティ コンサルティング代表)
詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/conceptual_plan.htm
主催:プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
【カリキュラム】
1.計画の種類と手順
2.なぜ、計画はコンセプチュアルでなくてはならないか
3.計画をコンセプチュアルにするポイント
(1)長期視点で抽象的な目的を決め、短期視点で具体的な目標に落とす
(2)目標は主観的に決め、客観的に実施計画をする
(3)大局的にマイルストーンを設定し、分析的にスケジュールを作る
(4)直感で見積もり、論理的に検証する
(5)抽象的なスコープから具体化して各種ベースラインを設定する
4.複数の軸を統合した計画と計画実行
5.まとめ~よい計画とは
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
コメント