【告知】思考の道具箱を手にいれましょう!~コンセプチュアルに考える技術
コンセプチュアル、コンセプチュアルと言い出して、半年になります。
マッキンゼーで東京支社長を務められた横山禎徳氏さんが
「あなたのもっている道具がカナヅチ一丁なら、すべての問題が釘に見えてくる」
と言われていますが、まさに今、こんな状況かもしれません。問題行動が何でもコンセプチュアルスキルの問題に見えてきます。
実は横山さんの言葉はロジカルシンキングに対する批判として言われているもので、要はなんでもかんでもロジカルだといっていると、おかしなことになるという話です。思い当たる人が多いのではないでしょうか?
これに対して、コンセプチュアルな思考法は、道具箱です。のこぎりとか、ペンチとか、ドライバーとか、いくつかの工具が入っています。もちろん、カナヅチも入っています。
コンセプチュアルに考える技術は対極にある2つの思考法を使い分けることです。たとえば、論理の対極にあるのは、直感です。この2つを使い分けるとは、直感的に考えたことを論理的に検証してみる。論理的に考えたことの妥当性を直感的に考えてみるといった意味です。
た とえば、「風が吹けばおけ屋が儲かる」というロジックがあります。個々のロジックを見ているとおかしいわけではないのですが、最初と最後をつないでみる と、訳が分からないようなロジックになっています。仕事の中でも結構こういう例があります。ひとつ簡単な例を挙げてみましょう。スケジュールの遅れている 状況で解決策を考えます。
担当者が増えれば生産量が増える
→ 生産量が増えれば、スケジュールが短縮できる
→ スケジュールが短縮できれば、納期に間に合う
ということで「担当者を増やせば納期に間に合う」というロジックができ、実際にやってみるとそうはならないケースが多くあります。ここで、直感的におかしいと思えば、ロジックの検証をして、もう一度、ロジックを組み直します。
このようにして問題解決すれば、より可能性のある問題解決策が得られるわけです。これがコンセプチュアルに考えることの効果です。
コンセプチュアルに考える技術の中でもっともよく使うのは抽象と具象の使い分けです。もう一度、上の問題を考えてみましょう。実は上の思考方法というのは抽象的なレベルでの問題解決ロジックになっています。
このロジックを具体的に考えてみます。
A君を設計作業に加えれば設計担当が増えるので設計が捗る
と 考えた瞬間に、いや、「A君はB君を評価していないのでそううまくは行かない」と思えば、A君ではだめで、C君にしようと考えます。C君だと何が起こるか と考えます。このようにして、適切なメンバーがいなければそもそも、のロジックは成り立たないことになりますので、もう一度、抽象的なレベルに戻って、解 決策を考えます。
たとえば、
一人の生産量が増えれば全体の生産量が増える
→ 生産量が増えれば、スケジュールが短縮できる
→ スケジュールが短縮できれば、納期に間に合う
というロジックを考えます。そして、このロジックで問題解決をするために一人の生産量を増やす方法を具体的に考えます。たとえば、
1日に3回、5分間状況確認の打ち合わせを行い、手待ちを出さない
という方法を考えたとします。実際にやってみて、うまくいけばOKですし、うまく行かなければ生産量を増やすための別の方法を考えます。これで、よい解決策を発見できる可能性が高まるわけです。
こういうことを論理/直感、具象/抽象以外に
・客観と主観
・明確と曖昧
・分析と統合
といったことについても考えてみます。もちろん、問題が何かによって、使う道具を変えて考えます。これによって思考の質を上げることができます。つまり、カナヅチだけではできないことができるようになるわけです。
このセミナーでは、5つの道具の使い方を学び、それぞれの道具の使い心地を試して貰います。
こんな道具箱を手に入れたいと思う人のご参加をお待ちしています。
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆開催決定☆━━
◆コンセプチュアルに考える技術 ◆7PDU's
日時:2013年10月30日(水) 10:00-18:00(9:40受付開始)
場所:銀座ビジネスセンター(東京都中央区)
講師:好川哲人(エムアンドティ・コンサルティング)
詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/conceptual_thinking.htm
主催 プロジェクトマネジメントオフィス
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【カリキュラム】
1.思考をコンセプチュアルにする思考法
2.思考をコンセプチュアルにする思考ツール
3.コンセプチュアルな思考を妨げるもの
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