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2012年4月

2012年4月 4日 (水)

【告知コラム】プロアクティブなプロジェクトマネジャーを目指す

プロジェクトマネジメントにはリアクティブな活動とプロアクティブな活動があります。リアクティブな活動は

・規則への順応
・従前からの活動の反復継続
・ほかからの指示や要請への対応
・苦情や不具合への対処

などです。リアクティブなプロジェクトマネジメントのポイントになるのは、計画です。実行性のある計画を作り、実行することによって、確実かつ、安定的に活動をすることができ、プロジェクトを成功に導くことができます。

Proactive一方で、リアクティブな活動だけでは、不十分なケースがあります。たとえば、これまでにない納期、これまでにない予算でプロジェクトをやらなくてはならないような新たな状況に遭遇した場合です。

新たな状況では、規則や反復活動は役に立ちませんし、上位者が経験したことのないような状況であれば、指示も期待できません。そこで、

新たな状況や課題の創出と解決に向けた自発的な先取り指向の姿勢の活動

が必要になってきます。これがプロアクティブな活動です。


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2012年4月 2日 (月)

【プロデューサーの本棚】〈先取り志向〉の組織心理学--プロアクティブ行動と組織

4641173850古川 久敬、山口 裕幸編集「〈先取り志向〉の組織心理学--プロアクティブ行動と組織」、有斐閣(2012)

◆リアクティブとは

組織における「プロアクティブ」をテーマにした本。大学の研究者の研究成果に基づく共著なので、表現は固いが、内容は意外と実践的である。

プロアクティブに対する言葉は、リアクティブである。この本でいうリアクティブとは、

規則への順応、従前からの活動の反復継続、ほかからの指示や要請への対応、苦情や不具合への対処

などのことをいう。組織において、リアクティブな活動が確実に、安定的にできることは基本であり、かつきわめて重要である。

組織が社会に認められ、一定の成果を生み続けるためには、以下のことが必須である。

(1)自らの社会的責任を自覚し、コンプライアンスを遵守すること
(2)組織内外の現在を意識し、構想した課題や目標を、着実な活動によって達成すること
(3)組織内外の未来を見越して、これまでの前提を問い直し、発想を更新し、新たに取り組む課題や目標を定め、体制や活動、そして成果物の革新を図ること
(4)遭遇したリスク事象から、組織としての定常の活動へ、整然かつ迅速に復元できること

の4つがある。このうち、(1)、(2)はリアクティブな活動の重要性を示している。また、(4)もリアクティブな活動の重要性を示している。

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