2011年のPMstyleはプロジェクトマネジメントOS2.0をテーマに!
2011年度のセミナーの募集を開始しました。
2011年度はPMstyleを立ち上げて5年目に入ります。
プロジェクトマネジャー育成の事業を始めた当時、プロジェクトマネジャーの能力体系を「プロジェクトマネジメントOS(PMOS)」という比喩を使って説明していました。OSとは「オペレーションシステム」のことで、プロジェクトマネジメントOSとはプロジェクトマネジャーを動かすコア能力で、プロジェクトのエンジンになるべきものです。
その後、PMIやPMAJで、PMコンピテンシーという言葉が普及してきたので、PMコンピテンシーという言葉を使ってきましたが、やはり、プロジェクトマネジメントのOSという言い方の方がしっくりくるとずっと思ってきました。
そもそも、PMコンピテンシーというのも造語です。HRMでいうコンピテンシーにPMを付けたものだと思われますが、HRMのコンピテンシーとは似て非なるものです。同じ造語ならとプロジェクトマネジメントOSの方がいいかなという感覚でした。
一方で、プロジェクトマネジャーに求められる能力は新しい段階を迎えています。もう、PMBOK(R)を知っていて、ヒューマンスキルがあれば済むという時代ではなくなってきています。プロジェクトマネジメントは現場管理の仕事だけではなく、組織的な要素が増してきています。その典型的な例が品質マネジメントです。トヨタが品質マネジメントを現場の問題として考え、米国で大きな問題を起こし、潔白は証明されながらも大きな損失を負ったことは記憶に新しいところです。
つまり、現場で起こっていることを経営全体で受け止め、対応していかなくてはならず、その前線がプロジェクトマネジャーということになります。前線としての役割を果たすための能力が必要になってきています。
OSに例えれば、OSのバージョンアップが必要になってきているわけです。
PMstyleでは、昨年から、組織的(戦略的)プロジェクトマネジメントをPM2.0と呼んでいますが、PM2.0を実現するプロジェクトマネジャーの能力が必要になっています。
そこで、再び、プロジェクトマネジメントOSという名称を使い、新しい時代に求められる新しい能力体系を「プロジェクトマネジメントOS 2.0」と呼ぶことにしました。
2011年度のセミナーはプロジェクトマネジメントOS2.0のセミナーということで、すべてのセミナーをリニュアルしました。
昨年はモチベーション3.0に始まり、OSのメタファーの大流行した年でした。マーケティング2.0、○○2.0といった言葉が飛び交いました。PMstyleでも上に述べたPM2.0や、PMO2.0を発案しました。
一方で、スマートフォンブームで、アプリケーションという言葉が急速に普及してきました。プロジェクトマネジメントでもアプリケーションを求める声があります。つまり、ペストプラクティスです。
しかし、iPhoneのアプリケーションが素晴らしいのも、iOSというOSがあってのアプリケーションです。PMstyleでは、あくまでもプロジェクトマネジャーの素晴らしいOSを構築することにこだわりたいと思っています。
その上に、自分の個性を活かしたアプリケーションを構築されることを期待します。
そんなことを考え、リニュアルをしました。ぜひ、ご覧ください。こちらです。
ただし、そうは言いながら、アプリケーションも必要かなという思いもあり、日本プロジェクトマネジメント協会様の共催を頂き、ベストプラクティスを紹介するセミナーを新たに開発しました。
ということで、5年目のPMstyleはPM2.0に向けて、ますます、充実のラインナップになりました。また、今月には、PMO2.0向けのセミナーも発表する予定です。
なお、5年目を記念して、上期(9月まで)は特別価格でセミナーを提供させて戴くことにしました。この機会にぜひ、新しいPMstyleセミナーをご受講ください!
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