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2005年10月17日 (月)

プロジェクトマネージャーのミッションを明確に!

◆プロジェクトマネージャーのミッションは意思決定

今年の秋は、例年にも増して多くのプロジェクトマネジメントのイベントが開催されています。企業の中でも、スコープだとか、WBSだとか、一昔前では聞かなかったような用語が普通に使われるようになってきており、いよいよ、プロジェクトマネジメントが普及をしてきた感があります。同時に、優秀なプロジェクトマネージャーの育成が急務になっています。

しかし、ここで考えてみたいことがあります。それは、本当にプロジェクトマネジメントはプロジェクトマネージャーだけでうまく行くのかという点です。プロジェクトの規模や性格、業界によっても違いますので、一概に言えない部分がありますが、一つだけいえることがプロジェクトマネージャーの本来の仕事は意思決定をコミュニケーションであるということです。

逆にいえば、組織としてはプロジェクトマネージャーが意思決定を行うことを支援する、あるいは、行った意思決定を支援するという部分を抜きにしてはプロジェクトマネジメントはうまく行きません。

日本の組織には昔から、若い人が実務をし、マネージャーは雑用をするという慣わしがあります。その文脈の中でコミュニケーションの重要性も語られてきました。人間関係の構築を主目的としたコミュニケーションであり、プロジェクトマネジメントでいう信頼関係構築を主目的としたコミュニケーションとは微妙に違います。このことの是非は議論しませんが、レールが引かれた上を歩いてきた高度成長期にできた慣わしであり、このような混沌とした時代には通用しません。ましてや、プロジェクトのように不確実性が大きい仕事では通用しない考え方です。

そこで、上に述べたようなプロジェクトマネージャーのミッションが出てきますし、また、その職務を全うして貰うための支援が必要になるわけです。

◆どのような支援が必要か?

プロジェクトがどれだけの成果を上げることができるかは、プロジェクトマネージャーの働きにかかっています。つまり、プロジェクトマネージャーがどれだけ適切な判断をし、どれだけコミュニケーションをできるかで、プロジェクトの成果は変わってくるのです。

では、プロジェクトマネージャーにできるだけよい仕事をして貰うためにはどうするか?組織としての支援が欠かせません。組織が支援する形態はいろいろあります。

プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)がある組織であれば、ある部分はPMOが支援し、ある部分はラインが支援するというスタイルがあります。また、PMOがなければラインが中心になって支援することになると思います。また、大規模プロジェクトによく見られるように、プロジェクトの中にプロジェクトマネジメントチームを作ってそのチームでプロジェクトマネージャー(複数の場合もある)の支援を行うというケースもあります。

このように形態は異なりますが、いずれにしても、プロジェクトマネージャー、あるいはプロジェクトに対して行うべき支援は比較的共通性があります。それを機能としてみると、「プロジェクトマネジメントオフィス機能」ということになります。

by 好川哲人

◆関連セミナー

 事例にみるプロジェクトマネジメントオフィスの役割と機能 

     http://www.pmstyle.biz/smn/pmo2.htm

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