【コンセプチュアルスキルを鍛える】プロジェクトマネジャーの業務とトレーニング
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/conceptual_training/
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◆プロジェクトマネジャーにコンセプチュアルスキルが必要な理由
プロジェクトマネジャーのマネジメント業務の中で特にコンセプチュアルスキルが重要な役割を果たすのは以下のような業務です。
・プロジェクトのパーパスの決定
・プロジェクトのコンセプト(進め方)の決定
・ステークホルダーの利害関係の調整
・計画の策定と変更
・プロジェクト全体の把握と分析的介入
・トラブルにおける問題解決
・振返り
・プロジェクトのコンセプト(進め方)の決定
・ステークホルダーの利害関係の調整
・計画の策定と変更
・プロジェクト全体の把握と分析的介入
・トラブルにおける問題解決
・振返り
プロジェクトの
・プロジェクトデザイン
・プロジェクトの実施
・振返り
・プロジェクトの実施
・振返り
という流れの中で、それぞれのマネジメント業務においてコンセプチュアルスキルが果たす役割は以下のようなものです。
◆プロジェクトデザイン
まず、最初に問題になるのはプロジェクトのパーパスです。プロジェクトのパーパスは、ある意味で組織のパーパス(ミッション)や戦略の具体化(プロジェクトへの落とし込み)ですので、
・世の中(業界や市場)の動きを見極め、組織のパーパスをプロジェクトに展開する
このためには、大局と分析、抽象と具象などの行き来をするコンセプチュアルスキルが必要です。なお、パーパスについては、こちらをご覧ください。
第157話:パーパス・ドリブンのプロジェクトマネジメント
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/09/post-7444.html
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/09/post-7444.html
次にプロジェクトの進め方を決めるには、パーパスを実現していくためのプロジェクトの進め方を決める必要があります。具体的にはプロジェクトの成果、目標、目標達成のシナリオなどを決め、コンセプトに落としていく必要があります。そのためには、
・業界や市場の動き
・時間的な推移
・自分やメンバーがやりたいこと
・時間的な推移
・自分やメンバーがやりたいこと
を洞察し、決めていく必要があります。これには、大局と分析を行き来をするコンセプチュアルスキルが重要です。
◆プロジェクトの実施
ステークホルダーとの調整はコミュニケーションスキルだと考えられがちですが、利害関係を異にするステークホルダーとうまくやっていくためには、譲歩を引き出すのではなく、双方の利益を両立、できれば拡大できるようなアイデアを生み出す必要があります。このためにはステークホルダーの利益の本質を考え、本質レベルで問題解決をしていく必要があります。
次に計画です。よい計画を作るには大局と分析、長期と短期などの行き来、および、抽象的なアイデアを具体的な計画にする抽象と具象の行き来など必要です。中でも計画変更において重要なのが抽象と具象です。
プロジェクトが計画通りに進まなくなったときに、考えるべきことは代案ですが、その際に重要なことは、プロジェクトの成果を生み出していく方法をいくつも考えられることです。
このためには、抽象的なレベルで計画(シナリオ決定)をし、それを具体化する形で計画にすることが不可欠です。それができれば、行き詰ったときに、新しい方法(計画)で先に進んでいくことが可能になります。
進捗管理において重要なのは、プロジェクトの部分的な状況だけではなく、大局的な視点からプロジェクトの進捗を見ていることです。大局的にみていないと、プロジェクトのどこかで問題が起こったときに、それを解決することに没頭してしまい、部分最適な解決法をとってしまう可能性が高いからです。
つまり、常に大局を見ておきながら、問題が起こったら介入していく。これを可能にするのもコンセプチュアルスキルです。
さらに問題解決においても同じです。問題現象にとらわれることなく、起こっている問題の本質を考え、解決し、再発しないようにしていく必要があります。
◆振返り
最後に振返りですが、プロジェクトにおいては経験したこと自体は次のプロジェクトに役に立ちません。同じ計画でプロジェクトを実施することはないでしょうし、同じ問題が起こることもないでしょう。
その中で経験したことを役立てていくには、経験した問題の本質を考え、本質的な問題に対してどのような考え方で問題解決できたかを蓄積していくことです。実際にプロジェクトの中で行う行動はこの問題解決策を具体化した行動になっているわけですが、それ自体はあまり振り返る意味はありません。
われわれは、これをコンセプチュアルな振返りを呼んでいますが、プロジェクトの中での行動は具体的なものですが、それをコンセプチュアルにした知識こそが役に立ちます。
◆プロジェクトマネジャーにご提案したいトレーニング
以上のようなスキルを身につけるために、どのようなトレーニングをしたらよいかを整理しておきます。
まず、コンセプチュアルスキルが低い人(スキル診断の平均値が6.0以下)の人は
・コンセプチュアルスキル入門~本質を見極め、行動するスキル
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
を受講しましょう。これで、コンセプチュアルスキルが高まればOKですが、まだ低いようなら
・コンセプチュアル思考のポイントと活用~VUCA時代の思考法
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_thinking.htm
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_thinking.htm
を受講するとよいでしょう。
その上で、身につけて頂きたいスキルは2つです。一ついはコンセプト創りのスキル、もう一つはコンセプチュアルな問題解決のスキルです。
コンセプト創りのスキルについては
・コンセプチュアル思考によるコンセプト力講座
https://pmstyle.biz/smn/concept.htm
https://pmstyle.biz/smn/concept.htm
を受講します。問題解決については
・本質に注目したコンセプチュアルな問題解決
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_solve.htm
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_solve.htm
を受講します。順序はいずれでも構いません。
ここまでは準備になります。準備が終わったところで、コンセプチュアルスキルを活かしたプロジェクトマネジメントについて学ぶ
・コンセプチュアルなプロジェクトマネジメントのポイント
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_pm.htm
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_pm.htm
を受講すれば、ほぼ、コンセプチュアルなプロジェクトマジメントの要点は身につくと思われます。もし、プロジェクトが小規模で一つのチームで実施するものが多い場合には、併せて
・コンセプチュアルなチームとコミュニケーションの実現https://pmstyle.biz/smn/conceptual_communication.htm
をお勧めします。
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