【PMスタイル考】第120話:全体が意味することは何なのか
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◆全体像が見えない、、、
今回のPMスタイル考は、分かったようで、よく分からない「全体像」をテーマにしてみたい。
全体最適と部分最適の議論を始め、全体像を捉えることの重要性が指摘されることが多いし、実際に全体像が見えていないことで企画や提案が受け入れられないことは少なくない。ところが全体像を適切に捉えることはできないことが多い。そもそも、全体像を捉えるとはどういうことかを理解できていない人も少なくない。
たとえば、上司に提案したり、顧客に提案したりする際に、別段、間違ったことは言っていないのだが、受け入れられない、表現を変えてみてもうまく行かないといった場合によくあるのは全体像を捉えていない提案になっていることだ。
最近ではビックデータや人工知能などで、すべての部分(ファクト)を見ることで全体が分かるという考え方も出てきたが、これもちょっと違和感がある。
全体像を捉えるというイメージは、ファクトA、B、Cがあったときに「要するに何なのか」、「全体が意味することは何なのか」と考え、Dではなく、Xという答えを生み出すことである。