【PMスタイル考】第118話:責任を設計する
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◆プロジェクトの進め方
今のプロジェクトマネジメントで教科書通りにできていないことの一つは、権限と責任の決め方です。プロジェクトマネジメントでは
(1)タスクを決める
(2)タスクを遂行する組織と責任を決める
(3)責任を果たせるように権限を決める
というのが普通の考え方ですし、多くのプロジェクトマネジャーはそのように認識していると思います。
ところが現実にはそうなっていないケースの方が圧倒的に多いように思います。まず決めているのはプロジェクト体制であることが多いようです。つまり、まず、権限を決めているのです。
そのように進めると、小さなタスクを実施するにも、意思決定をするに当たって政治的な要素が入ってきます。それを権限委譲してなんとかスムーズに進めようとしますが、政治の上の話になりますので、なかなかうまく行きません。どうしても、権限を持つ人が介入してきます。
ということで、今回のPMスタイル考は、責任と権限について考えてみたいと思います。