【コンセプチュアルスキル講座気まぐれコラム(9)】 体験を経験に
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◆経験と体験の違い
最近、「経験」に対して、否定的な人が増えています。理由は、経験が足を引っ張って、新しいことを考えたり、行ったりすることができないというものです。今回はこの問題を取り上げたいと思います。
ちょっと話に入る前に経験と言う言葉を定義しておきたいと思います。経験に似た言葉に体験という言葉があります。どう異なるのでしょうか。体験は自分自身の遭遇したことを意味する言葉です。
これに対して、体験を自分なりに受け止めたものです。体験しなくても、実際に見たり、聞いたりするだけでも、そこから何かを感じとることができれば経験になります。逆にいえば、いくら体験をしても、自分なりに受け止めができなければ、経験にはなりません。
ここで気をつけて戴きたいのは、何度も同じような体験を繰り返していると、そこで起こっていること、やっていることがすべてという受け止めが自然にできることです。
こういう言葉の定義で話を進めていきます。
◆体験を経験にするには
経験が足を引っ張るのはなぜでしょうか?多くの場合は、新しいことや新しいやり方を否定してしまうからです。そこで起こっていることは、「体験をしているが経験をしていない」ことです。
経験にするには
・行ったこと/起こっていることの意味を考える
・行ったこと/起こっていることの価値を考える
といった方法で受け止めていきます。いわゆるリフレクションです。
たとえば、これまで対面販売をしていた化粧品をネット販売するとします。対面販売では実際に使ってもらって、感触、匂いなどを知ってもらった上で販売します。この体験に拘っていると、ネット販売なんかとんでもないという話になるでしょう。
ところが、対面販売の意味を「個別に説明をしてもらえること」だと考えていれば、ネット販売を否定することにはなりません。対面販売と同じ効果がある方法を探し出そうとするでしょう。
◆体験を経験化すると、新しいことに応用できる
このように体験にとどまっていると、同じ体験が繰り返されればされるほど、新しいものに否定的になりますが、体験から経験に昇華されていれば新しいものに対して、ポジティブに取り組んでいくことができます。
このようなリフレクションをするには、コンセプチュアルスキルが非常に大切になります。特に抽象的/具象的の軸を使って、起こっていることの意味を考えたり、逆に別の具体的なやり方を考えることが大切になりますが、同時に、直観的であることが大切です。
直観とは経験に基づいて感じることです。上の例でいえば、ネット販売でいけそうかどうかを感じとるのは、対面販売での経験に基づき、感じることです(もちろん、いけると思ったら、その論理づけが必要ですが)。
そうして、変化や新しいことに対して、これまでの経験を活かすことができるようになるわけです。
◆コンセプチュアルなプロジェクトマネジャーの養成講座
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体験を経験にしたい方、ぜひ、受講をご検討ください!
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆コンセプチュアルスキル入門~本質を見極め、行動するスキル ◆(7PDU's)
日時:2015年 10月 28日(水)10:00-18:00(9:40受付開始)
場所:銀座ビジネスセンター(東京都中央区)
講師:好川哲人(エム・アンド・ティ コンサルティング代表)
詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
主催 プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
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1.概念的に考えて、具体的な行動をする
2.本質を見極めるスキル
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