【PMstyleCafe】12月8日「誰のために仕事をするのか」報告
ご報告が遅くなりましたが、第4回のPMstyleCafeのレポートです。
今回はカフェファシリテータを鶴丸 倫太郎さんにお願いしました。鶴丸さんの希望のテーマ「誰のために仕事をするのか」だったのですが、ちょっと広すぎるので難しいかと思って、PMstyleで「ワールドカフェ活用講座」をやって貰っている香取一昭さんに相談しました。
そこで、香取さんに教えて戴いたのが、2005年ペガサス・カンファレンスにおけるピーター・センゲの問いでした。相互依存関係は抽象的なことではない、たとえば私たちの食糧はどこからくるのかを考えてみればよい。我々は「web of interdependence」の中で生活しているのだ。という趣旨のスピーチとともに、
(1) あなたは誰に依存して生きていますか?
Who do you depend on?
(2) あなたは誰に影響を与えていますか?
Who do you impact?
という問いを発したそうです。ここに問いを設定すれば、対話になると思い、鶴丸さんの持ち込みテーマで、そのままいくことになりました。
参加者は40名弱。難しいテーマですので、はじけるという雰囲気でもありませんでしたが、賑やかな中にも、振り返りでは深い意見が目立った印象がありました。
最後は例によって、ポストイットへの書き出しをしましたが、今回は、結論を出すことで、失うものが多いという印象を強く持ちました。ワールドカフェはやっぱり、場の共有に価値があるという、あたり前のことを改めて痛感しました。
第3回のときに、多くの人は「もやもや感」を持って変えられました。もやもや感は、単なる問題意識ではなく、問題に一歩切り込み、身動きが取れない状況で生まれるのではないかと思います。その意味で、とても価値があります。
まとめてしまうと、もやもや感がなくなり、それなりにすっきりします。今回、面白かったのは、第1~2回は単にまとめて終わりだったのですが、そのあとで、全体のセッションを行い、そこからもう一度、もやもや感が生まれてきたことでした。
(ファシリテートする鶴丸さん)
ワールドカフェだからモロモロの余韻を残して終わるのがよいという風に思う人も多いようです。確かに、何かを決めたいのであれば、ワークアウトのような方法の方が適しているかもしれませんし、微妙な線でいきたいのであればワークショップという考え方もあります。また、AIセッションというのもありでしょう。
この問題は難しい問題だと感じています。これからも頭を悩ませることになると思います。今回は、各テーブルのメモを多めにアップしてみます。
(テーブルのメモ1)
(テーブルのメモ2)
(テーブルのメモ3)
今回はとりあえず、ポストイットを作りましたので、いつものように参加者のみなさんで共有したいと思います。いつものどおり、パスワードがついていますので、別途ご連絡します。
さて、次回は本年度最後のワールドカフェです。本年度最後のワールドカフェは、第1回と同じテーマ
「仕事をワクワクする」
で対話をしたいと思います。参加の申込は、こちらからお願いします。
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