【コンセプチュアルスキル講座気まぐれコラム(9)】 体験を経験に
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◆経験と体験の違い
最近、「経験」に対して、否定的な人が増えています。理由は、経験が足を引っ張って、新しいことを考えたり、行ったりすることができないというものです。今回はこの問題を取り上げたいと思います。
ちょっと話に入る前に経験と言う言葉を定義しておきたいと思います。経験に似た言葉に体験という言葉があります。どう異なるのでしょうか。体験は自分自身の遭遇したことを意味する言葉です。
これに対して、体験を自分なりに受け止めたものです。体験しなくても、実際に見たり、聞いたりするだけでも、そこから何かを感じとることができれば経験になります。逆にいえば、いくら体験をしても、自分なりに受け止めができなければ、経験にはなりません。
ここで気をつけて戴きたいのは、何度も同じような体験を繰り返していると、そこで起こっていること、やっていることがすべてという受け止めが自然にできることです。
こういう言葉の定義で話を進めていきます。