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    <title>コンセプチュアル・マネジメント: プロジェクトスポンサーの秘密</title>
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    <updated>2010-02-02T15:20:42+09:00</updated>
    <subtitle>マネジメントの本質を考え、イノベーションやプロジェクトの効果的な方法を提案する、コンセプチュアルリーダーのためのメールマガジン</subtitle>
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        <title>【補助線】プロジェクトのインテグリティ</title>
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        <published>2010-02-02T15:20:42+09:00</published>
        <updated>2014-07-23T16:34:10+09:00</updated>
        <summary>◆リーダーの人間力 最近、人のインテグリティについて体系かつ、分析的に述べれた名...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="★補助線" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="「守破離」のプロジェクトマネジメント" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="プロジェクトスポンサーの秘密" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="プロジェクトマネジメントオフィスの秘密" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="プロジェクトマネジャーの秘密" />
        
        
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p>◆リーダーの人間力</p>
<p>最近、人のインテグリティについて体系かつ、分析的に述べれた名著、ヘンリー・クラウドの「Integrity」の翻訳が出た。ビジネス書の杜にも紹介記事を書いたが、プロジェクトに関わるすべての人にとって、とても大切なことが書いてある本なので、ぜひ、一読をお奨めする。</p>
<p>リーダーの人間力<br /><a href="http://mat.lekumo.biz/books/2010/02/integrity.html" target="_blank">http://mat.lekumo.biz/books/2010/02/integrity.html</a></p>
<p>さて、この記事で書こうとすることは、人のインテグリティの話ではない。人に人間性というインテグリティが必要であるように、プロジェクトにもインテグリティが必要である。プロジェクトをインテグリティという目で見ていると、インテグリティのないプロジェクトは「大きな失敗」をすることも多いし、失敗しないまでも大きな成果は得られにくい。</p>
<p><br />ヘンリー・クラウドの本の解説を借りながら、プロジェクトのインテグリティについて考えてみたい。</p><p><br />◆インテグリティとは何か</p>
<p>まず、インテグリティとは何だろうか？オックスフォード英語辞典には、</p>
<p>１．正直。強い道徳性をもっていること。高潔さ。<br />２．分断されていない全体性。（例）領土の保全と国家の主権を確保する<br />３．構造が損なわれず、統合された、健全な状態。（例）小説の統一性<br />４．電子データの内部の一貫性、損なわれていないこと</p>
<p>とある。クラウドは、インテグリティという言葉の根底にあるのは</p>
<p>全体が分断されずに統合されており、棄損されずに完全で、うまく機能している</p>
<p>ことであるという。この説明は極めて示唆的である。クラウドはビジネスパーソンのインテグリティに対して、</p>
<p>・仕事の業績<br />・人間関係</p>
<p>の２点の統合という命題を示している。たとえば、業績はよいが、社内的には強引に仕事を進めることで同僚との人間関係がよくないという社員にはインテグリティがあるとはいえないというような説明をしている。</p>
<p><br />◆プロジェクトで求められるインテグリティの例</p>
<p>プロジェクトのインテグリティとして求められるのも同じものだと思われる。</p>
<p>プロジェクトであるので、結果を出さなくてはならない。ある意味で、手段は選ばなくてもよい。５年くらい前に、コンサルティングをしているプロジェクトから、組織としての調整なしに、キーマンを引き抜かれてたいへん苦労したことがある。手段を選ばなくてもよいのは、慣例や従来の業務の進め方についてあり、明らかに他のプロジェクトへの悪影響が出てくるような手段をとってもよいということにはならない。</p>
<p>つまり、クラウド流の言い方をすれば、</p>
<p>・プロジェクトの業績<br />・組織の業績</p>
<p>が統合される必要があるということだ。</p>
<p>もう少し、別の視点から考えると、プロジェクトはなんとか目標（ノルマ）を達成したが、そこに参加した人たちは、よれよれというプロジェクトがある。これはインテグリティがあるとは言えない。そのように考えると</p>
<p>・プロジェクトの業績<br />・個人の満足度</p>
<p>も統合されるべきだろう。</p>
<p>もう少し、プロジェクトマネジメント的な部分でいえば、スコープ・コスト・納期のインテグリティという問題がある。スコープ・コスト・納期はシステムとして全体性が明確にされていなくてはならない。失敗するプロジェクトはスコープ・コスト・納期のインテグリティのないプロジェクトである。</p>
<p>あるいは、ドキュメントのインテグリティという問題もある。個別にはきちんとしたマネジメントドキュメントが作られているのだが、全体が統合されていない。したがって、ほとんどドキュメントとして機能しないというパターンだ。</p>
<p><br />◆インテグリティとは内発的なガバナンスに対するものである</p>
<p>これらはほんの一例に過ぎない。プロジェクトにはインテグリティの求められる局面や、構造がたくさんある。この議論はこれからも続けて行きたいと思うが、一旦、整理しておきたいことがある。それは、プロジェクトにおいて、人の「人間性」に対応するものはあるのか、ないのか？あるとすれば何か？という問題である。</p>
<p>プロジェクトで人間性に該当するのは、ガバナンスである。非常に乱暴にいえば、ガバナンスとはインテグリティであるといってもよいだろう。もう少し、正確にいえば、ガバナンスに対して、内的な調整をしていくのがインテグリティである。</p>
<p><br />◆インテグリティと監査</p>
<p>この意味において、インテグリティは、本来、内発的なものである。しかし、現実にプロジェクトでインテグリティを持つ上で欠かせないのが、外部的なフィードバックとしての、プロジェクト監査である。</p>
<p>プロジェクト監査とは、いうならばプロジェクトのインテグリティを実現するための活動である。これについても考えてみたい。</p></div>
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        <title>【補助線】プロジェクトマネジメントとプロジェクト管理</title>
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        <published>2010-01-27T16:39:42+09:00</published>
        <updated>2013-03-01T18:21:41+09:00</updated>
        <summary>◆マネジャーとリーダーの違い ＰＭ養成マガジンを始めたころに、「プロジェクト管理...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="★補助線" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="「守破離」のプロジェクトマネジメント" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="プロジェクトスポンサーの秘密" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="プロジェクトマネジャーの秘密" />
        
        
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p>◆マネジャーとリーダーの違い</p>
<p>ＰＭ養成マガジンを始めたころに、「プロジェクト管理とプロジェクトマネジメントは違う」、「プロジェクトマネジャーがすべきことはプロジェクトマネジメントであってプロジェクト管理ではない」と言い続けてきた。それは言葉の遊びだと指摘されることも少なくなかったが、僕の中では明確な区別があった。そろそろ、区別を明確にしたいと思う。</p>
<p>これに関連する議論で、マネジャーとリーダーはどう違うかという議論がある。この議論は、古くから行われている。この議論のベースラインができたのは、ハーバード・ビジネススクールの名誉教授アブラハム・ザレズニック氏の論文<br />「マネジャーとリーダー：その似て非なる役割」<br />という論文だ。この論文はハーバードビジネスレビューに1977年に掲載され、当年のマッキンゼー賞を受賞し、大変有名な論文である。ザレズニック氏はマネジャーとリーダーはまったく別の人種であるとして、以下のような指摘をしている。</p><p>（１）目標の違い<br />【マネジャー】人間の欲求よりは仕事上の必要性から生じるため受動的に見える<br />【リーダー】能動的であり、個人の意志の下、積極的な態度で臨む。人々のイメージや期待を喚起し、何らかの欲求を明らかにし、目的に向かって決断することで、組織が進むべき進路を決定する</p>
<p>（２）仕事観の違い<br />【マネジャー】戦略を立案し、意志決定を下すため、人々とアイデアを結びつけ、問題解決を図る。問題解決においては矛盾する価値の間で妥協案が受け入れられるように、バランスを図る。<br />【リーダー】積年の問題に新しい方法を導入し、どのような選択があるのか議論する。</p>
<p>（３）人のつきあい方の違い<br />【マネジャー】進行中の案件のや意志決定プロセスにおける役割を果たすために他人と交わる<br />【リーダー】何らかのアイデアに興味を抱いているとき、本能的に、しかも深く感情移入して人間関係を築く</p>
<p>（４）人格特性の違い<br />【マネジャー】自らを秩序の維持者あるいは調整者と考える<br />【リーダー】自分が何者かについてどのような組織に帰属しているのか、どのような仕事の従事しているのかを全く意に介さない</p>
<p>マネジャーとリーダーは、マネジメントとリーダーシップと置き換えて読んでもいい。このあと、この議論は進展しているが、大きくは変わっていないように思う。おそらく、１９８０年には、マネジャーはマネジメントを行い、リーダーはリーダーシップを発揮することが期待されていた。</p>
<p><br />◆リーダーシップが求められるようになってきたマネジャー</p>
<p>今の時代は、リーダーに期待されるものは変わらないように思うが、マネジャーに求められるものは大きく変わっている。マネジメントに加えて、リーダーシップの発揮が求められるようになってきたのだ。それは、イノベーションであったり、あるいは、スピーディーに決めることであったりする。「プレイングマネジャー」という言葉があるが、プレイングマネジャーとは、「リーダーシップを発揮するマネジャー」のことである。プレイングマネジャーが主役になっていることがマネジャーの役割が変わってきていることを示す証拠だといえよう。その意味で、マネジメントという言葉も、単にＰＤＣＡを回す「マネジメント」ではなく、「決める」、「変える」を含んだ言葉として定着してきている。</p>
<p><br />◆プロジェクトのマネジメント</p>
<p>さて、このような背景があることを理解していただいた上で、プロジェクトにはどのようなマネジメントが必要かを考えてみよう。</p>
<p>まず、一つは、プロジェクトの実行戦略を立案し、プロジェクトの意志決定を下すため、メンバー・ステークホルダやアイデアを結びつけ、問題解決を図ることである。要するに、計画を作って、その計画に基づいてプロジェクトをコントロールしていく役割である。</p>
<p>ただし、これだけではなくリーダーシップも求められることが多い。問題に合理的な解決策がない場合には、リーダーとして自分の考えで、どのようにするかを決めなくてはプロジェクトは進まない。たとえば、これまでの経験に照らし合わせるとどう考えても納期が間に合わない。このときに、納期を延ばすのか、仕事の仕方を変えるのか、といったことは決めた上で、プロジェクトが一丸となってその決定を支えていくように導いて行かなくてはならない。</p>
<p>つまり、プロジェクトマネジメントは、単に、計画を作って進捗を管理するだけの役割ではなく、プロジェクトの進め方に関する意志決定をしたり、あるいはプロジェクトの中での仕事のやり方を変えるといったリーダーシップも必要である。このようなプロジェクトマネジメントを支えるリーダーシップは「プロジェクトリーダーシップ」と呼ばれる。</p>
<p><br />◆組織の立場からのプロジェクトのマネジメント</p>
<p>これに対して、事業管理、経営管理の立場からのプロジェクトの管理という仕事も、広義の「プロジェクトマネジメント」である。たとえば、「組織のプロジェクト実施目的とプロジェクトの実行状況が整合していることを管理する」、「プロジェクトの効果に見合った資源投入をする」、「プロジェクトの状況を把握し、状況に応じたリソースのマネジメントを行う」といったことである。</p>
<p>PMstyleでは、前者のプロジェクトマネジメントを「プロジェクトマネジメント」とよび、後者を「プロジェクト管理」と呼んでいる。そして、前者の実施者を「プロジェクトリーダー」、もしくは、「プロジェクトマネジャー」とよび、後者を「プロジェクト管理者」と呼んでいる。また、プロジェクトマネジメントとプロジェクト管理を併せたものを戦略的プロジェクトマネジメントと呼んでいる。</p>
<p>プロジェクトマネジャーとプロジェクトリーダーの違いは、マネジメントが中心か、リーダーシップが中心かによって分けている。組織の中でマネジャーとリーダーは上下関係として使われているケースがあるが、PMstyleでは対等で、プロジェクトのタイプによって適性があると考えている。上下関係があるのは、プロジェクト管理者とプロジェクトマネジャー、あるいはプロジェクトリーダーである。</p>
<p><br />◆戦略的プロジェクトマネジメントとは</p>
<p>最後に、プロジェクトマネジメントに（プロジェクト）リーダーシップが必要なように、管理にも「シップ」は必要である。それがプロジェクトスポンサーシップである。</p>
<p>以上をまとめると、</p>
<p>戦略的プロジェクトマネジメント<br />＝プロジェクト管理（スポンサーシップ）＋プロジェクトマネジメント（リーダーシップ）<br />という図式になる。</p></div>
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        <title>ＰＭサプリ２００：管理メカニズムと哲学を混乱してはならない（フルバージョン）</title>
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        <published>2010-01-05T13:08:57+09:00</published>
        <updated>2013-03-01T18:21:41+09:00</updated>
        <summary>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 管...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="「守破離」のプロジェクトマネジメント" />
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        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="ＰＭサプリ" />
        
        
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━</p>
<p>管理のメカニズムを、本質や哲学と混乱してはいけない（フレデリック・テイラー）</p>
<p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━</p>
<p>◆テイラーの科学的管理法</p>
<p>ＰＭサプリもおかげさまで、今回で２００話になる。２００話ということで、少し、重みのある言葉を探して、見つけたのがこれだ。フレデリック・テイラーが１９１１年に著した「科学的管理法」からのフレーズである。</p>
<p>現代では、科学的管理法の評判は決してよいものではない。もっとも批判されているところは、人間を機械として扱っているという点だ。テイラーは科学的管理法の父と呼ばれるが、マネジメントの父と呼ばれるピーター・ドラッカーは著書「マネジメント」の中でテイラーを以下のように称している。</p>
<p>テイラーは、労働の生産性を押し上げ、それによって労働者たちにまずまずの暮らしをさせたいと願ったわけだ</p>
<p>管理のメカニズムの本質とは労働の生産性の向上であり、労働によって得られる対価<br />を引き上げることであった。日単位の出来高払いの仕事の中で、労働者はテイラーの<br />科学的管理法の指導を受けて作業方法を変えることによって、生産性を向上すること<br />ができ、それによって従来よりははるかに多い報酬を手にすることができた。</p>
<p></p><p><br />&#0160;</p>
<p>◆科学的管理法も使い方次第</p>
<p>テイラーはさらに以下のような指摘をしている。</p>
<p>同じメカニズムを用いても、悲惨な結果に終わる場合もあれば、非常によい成果につ<br />ながる場合もある。</p>
<p>テイラーの哲学の中では、「労働者たちにまずまずの暮らしをさせる」という点が非<br />常に重要である。これは科学的管理法という管理メカニズムを導入するに当たっての<br />目的である。「科学的管理法」の本の中には、テイラーの行った数々の実験的プロジ<br />ェクトの紹介がされているのだが、共通しているのは、科学的管理法を受け入れるか<br />どうかは、労働者の判断にゆだねている。言い換えると、科学的管理法を適用するの<br />は、目的への共感を前提にしている。</p>
<p>この議論は非常に「微妙」な議論なのだが、この部分をとってしまうと、まさに批判<br />されているとおりの「人間を機械として扱う」という結果を生み出してしまう。実際、<br />テイラー自身、科学的管理法を著したときには、すでにこの問題に気がついていて、<br />警鐘を鳴らしているのだ。</p>
<p>また、あまり知られていないが、科学的管理法の中には、労使の対立の問題も論じら<br />れている。生産性が上がれば労働者の取り分が多くなるが、極論すれば市場価格が下<br />がり、経営者からすれば必ずしも好結果だけではない面がある。この問題に対するテ<br />イラーの答えは「消費者の利益」を重視すべきだというものである。これもテイラー<br />が残した哲学だと言える。この哲学が忘れられると科学的管理法はうまく機能しない<br />とも指摘している。</p>
<p><br />◆プロジェクトマネジメントにはテイラーが取り込まれている</p>
<p>プロジェクトマネジメントも一つの科学的管理メカニズムであり、テイラーの科学的<br />管理法の多くの要素を取り込んだメカニズムになっている。参考までに科学的管理法<br />の構成要素を列記しておく。<br />・時間研究<br />・部門の職長制<br />・ルーツ類、および各作業に伴う動作の標準化<br />・プラニングルーム、あるいは、プラニング部門の意義<br />・例外原則に沿ったマネジメント<br />・計算尺ほか、時間を制約するためのツールの利用<br />・働き手への指示を書いた指示カード<br />・課題を活かすマネジメント<br />・差別的出来高賃金制<br />・製品やツールを分類するための記憶法<br />・工程管理<br />・近代的なコスト・システム<br />といったものである。興味深いことに、それぞれについて、プロジェクトマネジメン<br />トで該当するものがある。言い換えると、テイラーの考えた科学的管理法の本質や哲<br />学と、プロジェクトマネジメントのそれはそんなに大きく変わっていないということ<br />だろう。</p>
<p><br />◆プロジェクトマネジメントの本質や哲学とは</p>
<p>では、プロジェクトマネジメントの本質や哲学とはなんだろうか？この問題は、ずっ<br />と考え続けている問で、まだ答えがでているわけではないのだが、テイラーの科学的<br />管理法を改めて読み直してみると、ワークライフバランスの実現ではないかと思えて<br />くる。ドラッカーのテイラー評を紹介したように、科学的管理法の本質は、「労働者<br />たちにまずまずの暮らしをさせる」という意味でのワークライフバランスの実現であ<br />った。</p>
<p>１００年前と比べて異なる点は、単に時間の管理だけではなく、ワークスタイルの変<br />化が生じていることだ。１００年前は労働者は貧しく、故に経済的に豊かになること<br />が重要であった。もっといえば、労働者は工場や現地で働いていたので、労働時間と<br />賃金のバランスだけが重要であった。知識労働者が増えた現在に「まずまずの暮らし<br />をさせる」には、これに加えて、どこで働くか、いつ働くか、どれだけ働くかといっ<br />た視点が必要である。これらの問題に対して、多様性のあるソリューションを与えな<br />いと、生産性を極限まで高める管理メカニズムにならない。</p>
<p>それを可能にするのが、プロジェクトマネジメントという管理メカニズムである。</p>
<p><br />◆プロジェクトマネジメントの本質は、ワークライフバランスにある</p>
<p>上に述べたように、メカニズムの要素はテイラーの科学的管理法と変わっていないが、<br />新たに追加された要素に、「労働時間、場所のプラニング」という要素が加わってい<br />るのが、プロジェクトマネジメントというメカニズムである。つまり、スケジュール<br />だけではなく、コミュニケーションの計画、ファシリティの計画、調達の計画など、<br />従来、固定的だった労働時間、場所を流動化するためのメカニズムがある。このよう<br />なメカニズムをうまく活用することによってワークライフバランスの実現ができる。</p>
<p>たとえば、子供の世話や親の介護を抱えて働く人がいる。これに対して、従来の管理<br />メカニズムで対応することは難しかった。しかし、プロジェクトマネジメントの管理<br />メカニズムをうまく利用すれば可能である。</p>
<p><br />◆哲学を理解せずにメカニズムを導入すると、、、</p>
<p>にも関わらず、プロジェクトマネジメントを一様な管理の実現のために使っている組<br />織が少なくない。かつて、テイラーの科学的管理法を、その哲学を理解せずに企業の<br />収益の追求のためだけに活用し、非人間的な管理とおとしめた人たちがいたように、<br />プロジェクトマネジメントの哲学なき利用は、悲惨な結果をもたらすだろう。</p>
<p>その兆候はすでにある。メンタルヘルスの問題である。多様性への対応のために、プ<br />ロジェクトマネジメントは自律的な働き方を容認する。その代わりに高い成果を求め<br />ることがメンバーにプレッシャーを与える。このプレッシャーとモチベーションのバ<br />ランスは「自律」によってとれるのだが、自律を認めずに、自己責任だけを問うプロ<br />ジェクトマネジメントの誤った適用は、モチベーションの低下を招き、長期間のモチ<br />ベーションの低下が引き起こしている問題が「メンタルヘルス」の問題である。</p>
<p>この問題に対して当面の対処としてカウンセリングの導入などは結構だが、哲学に立<br />ち返らないと本質的な解決にはならないことを認識しておくべきだろう。</p>
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        <title>【補助線】プロジェクトマネジャーのフォロワーシップ</title>
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        <id>tag:bb.lekumo.jp,2003:post-49470597</id>
        <published>2009-12-08T15:20:31+09:00</published>
        <updated>2013-03-01T18:21:42+09:00</updated>
        <summary>◆フォロワーシップという考え方 「フォロワーシップ」という概念がある。くどくど説...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="★補助線" />
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p>◆フォロワーシップという考え方</p>
<p>「フォロワーシップ」という概念がある。くどくど説明するより、リーダーシップの逆の概念だと思ってもらうのがいいだろう。この概念は、1980年代に、リーダーシップの研究者だったロバート・ケリーが提唱し、1992年に「The Power of Followership」という本にまとめた。この本がバイブル的な位置づけになっている。</p>
<p>２～３年前から、日本でも着目する人が増えてきた。</p>
<p>ただ、リーダーシップが普及の初期において、「上司力」だと限定的に考えられていたように、現在のところ、「部下力」であると限定的に考えている人が多い。ロバート・ケリーが指摘しているように、リーダーシップがリーダーが目標とするものであるのに対して、フォロワーシップは「不快感」を与えるものである。従って、部下力と限定されているのではないかと思える。</p><br />◆フォロワーシップが必要なのは、平社員だけではない
<p>部下力という言葉は、会社に入って２～５年目くらいの社員が、「偉い」マネジャーやリーダーに対して、自主的に手伝いをしたり、あるいはものを申すといったイメージだが、フォロワーシップは決してのそのようなものではない。</p>
<p>世界でもっともたくさん読まれているフォローワーシップのガイド「The Courageous Follower」のアイラ・チャレフは、このガイドはすべてのレベルのフォロワーシップに有効であると述べているが、新入社員とその上司の間でも、部長と事業部長の間でも同じ考え方ができるということで、まさに、シップである。</p>
<p>組織の中のさまざまなレベルでのフォロワーシップを重視している企業として有名なのは、スターバックスコーヒーである。スターバックを支えるのは、「情熱的なフォロワーシップ」であると言われている。詳しいことは書籍などでしか知るすべがないが、その成果は店舗でも垣間見ることができる。</p>
<p><br />◆プロジェクトマネジャーのフォロワーシップの必要性</p>
<p>さて、プロジェクトマネジメントの話に移る。プロジェクトマネジャーにはチームを引っ張るリーダーシップが必要だと言われる。このことについては全く異存はないのだが、リーダーシップだけでいいのかという思いはある。特に、戦略的なプロジェクトマネジメントやプロジェクトガバナンスを考えた場合、プロジェクトマネジャーにとって、リーダーシップを同じくらい、フォロワーシップが重要なのではないかと思う。</p>
<p>多くのプロジェクトマネジャーが指摘するように、上位のマネジャーが「仕事をしない」のでプロジェクトがうまく行かないという現実がある。このような現実を目の前にして、プロジェクトマネジメントなどやっても仕方ないという人も決してすくなくない。そこまでは言わないまでも、「自分たちは現場のプロジェクトマネジメントさえしっかりやればよい、結果としてプロジェクトがうまく行かないのは自分たちの責任ではない」というスタンスのプロジェクトマネジャーはかなり多い。</p>
<p>このようなプロジェクトマネジャーにもってほしいのがフォロワーシップとして、上位マネジャーをしっかりと支え、場合によっては意義を唱えていくことである。アイラ・チャレフは「The Courageous Follower」の翻訳のタイトルは、残念ながら「ザ・フォロワーシップ」となっているが、Courageousは「勇敢な」という意味。</p>
<p><br />◆勇敢なフォロワーシップ</p>
<p>アイラ・チャレフは勇敢なフォロワーシップは５つの勇気の上に成り立つとしている。</p>
<p>・責任を負う担う勇気<br />・役割を果たす勇気<br />・意義を申し立てる勇気<br />・（リーダーの）改革に関わる勇気<br />・良心に従って行動する勇気</p>
<p>戦略的プロジェクトマネジメントにおいては、この５つの勇気はすべて重要である。また、戦略実行の責任を担うこと。役割を果たすこと。そして、上位マネジャーや組織の行動が戦略実行において適切でない場合には、それに対して意義を申し立て、マネジャーの行動や組織を変えていくこと。その変革に積極的に関わっていくこと。そして、それらが正しく行われていない場合に、見過ごすことなく、指摘をしていくこと。</p>
<p><br />◆上位マネジャと共通目的を持つことからはじめよう</p>
<p>ロバート・ケリーによると、フォロワーシップの行動の源泉になるのは、「共通目的」である。プロジェクトマネジャーが上位組織に対してフォロワーシップを発揮するためには、まず、プロジェクトの目的を共有することから始めればよい。プロジェクトマネジメントの作法では、プロジェクトの目的は上位組織が決めることになっているが、その点にこだわる必要はない。</p>
<p>プロジェクトマネジャーが自ら目的を明確にし、それを上位マネジャーと共有できれば、フォロワーシップの成功は約束されるだろう。</p>
<p>プロジェクトを任された部下として、上位マネジャーとさまざまな交渉にあたり、顧客の要求を実現するような条件を引き出すのも悪いことではないが、これはあくまでも上位マネジャーがしっかりしていればの話だ。一方で、マネジャーを非難しながら、一方でたてるというのはナンセンス。</p>
<p>そんなつまらないことに時間を費やしているのであれば、フォロワーシップへの取り組みを試みてみてはいかがだろう。</p>
<p>そのために何をすればよいか？このブログでも時々、述べようと思っているが、待てない人は、とりあえず、アイラ・チャレフの本を読んで自分なりに考えてみてはどうだろう。</p></div>
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        <title>【補助線】プロジェクトをみる３つの方法</title>
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        <published>2009-12-02T11:52:52+09:00</published>
        <updated>2013-03-01T18:21:42+09:00</updated>
        <summary>◇プロジェクトの３つの見方 プロジェクト活動を企業にとって有意義なものにするため...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
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        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="「守破離」のプロジェクトマネジメント" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="プロジェクトスポンサーの秘密" />
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p>◇プロジェクトの３つの見方</p>

<p>プロジェクト活動を企業にとって有意義なものにするためには、デザインにおいてプロジェクトに対して３つの見方をしてみる必要がある。その３つとは</p>

<p>（１）視座<br />（２）視野<br />（３）視点</p>

<p>である。</p>

<p>最初の視座とは、誰がどのような目的を達成するために実施するプロジェクトかという見方だ。二番目の視野とは、そのプロジェクトをどのような範囲、どのような時間で捉えるかという見方だ。三番目の視点はよく使われるとおり、そのプロジェクトにどのようにアプローチしていくか、言い換えると目標をどのように設定するかという見方だ。</p>

<p>現場のプロジェクトマネジメントでは、視点が重視されている。しかし、視座や視野も持ち込まないと、経営的な成果は上がらない。</p>

<p></p><p>◇プロジェクトに対する視点</p>

<p>それぞれについてもう少し、詳しく考えてみよう。</p>

<p>視点については、目標設定であるので、その重要性は理解されているとおり。プロジェクトの目的を達成するには、何を目標にとり、目標値をどのレベルに設定すればよいかはプロジェクトマネジメントの肝要でもある。</p>

<p>一言付け加えるならば、ＳＱＣＤ（スコープ、品質、コスト、納期）だけの視点からの目標だけで、プロジェクトをうまくマネジメントできるかどうかというのは大いに考える必要があるということだろう。たとえばベースラインとしてよく使われるものに人的資源があるが、それ以外にもリスクに対する目標、調達に対する目標など、さまざまな視点からの目標を検討してみて、必要なものはどんどん取り入れていくという柔軟性が求められる。</p>

<p>◇プロジェクトに対する視野</p>

<p>次に、視野について。多くの問題プロジェクトは視野についての考えが欠如しているケースが多いと思う。素直に考えれば、視野というのはスコープだ。これ自体は正しい。問題はスコープという概念を矮小化して扱っていることではないかと思う。</p>

<p>上で触れましたように、視野には空間的な視野と時間的な視野がある。</p>

<p>まず、空間をみれば、どんな小さなプロジェクトでもプロジェクトチームの活動が単独で行われることはまずない。情報化でも商品開発でも投資でも、プロジェクトチームを作って活動を始めた場合には、必ず、周囲でそれに関連する活動が発生している。たとえば、情報化のプロジェクトだと、システム開発のプロジェクトに併せて、仕組みやルールの変更や、組織の変更などの活動をするのが一般的だろう。商品開発だと、商品そのものの開発に併せて、販売チャネルの開発や調整、プロモーション活動などを行うのが普通だ。</p>

<p>また、その活動からプロジェクトが生まれているケースも少なくない。たとえば、ビジネスプロセスの革新の活動の中から、情報システムの開発プロジェクトが生まれるといったケースだ。</p>

<p>これらの活動のうち、プロジェクトに取り込むものとプロジェクト外で行うものの整理をするのがスコープ定義（区分）である。</p>

<p>また、時間に関していえば、プロジェクトしてどこで終わるべきか、つまりプロジェクトライフサイクルを考える必要がある。ＩＴのプロジェクトであれば運用後をどのように位置づけるのか、商品開発のプロジェクトであれば発売後をどのように位置づけるかといった視野からの検討が必要だ。</p>

<p>これらをプロジェクトのスコープに取り込むかどうかによって、プロジェクトの目的はもちろんのこと、アプローチそのものが変わってくる。たとえば、ＩＴのプロジェクトで、１年間でシステムを開発することがスコープの場合と、開発後１０年間の運用アウトソーシングを含めてプロジェクトとした場合には、開発スケジュールそのものが変わってくるだろう。</p>

<p>その意味で、プロジェクトをデザインする際に、視野を変えて検討することは、プロジェクトの実施に当たってきわめて重要だといえる。</p>

<p>◇プロジェクトをデザインする視座</p>

<p>３つ目の見方は視座だ。</p>

<p>プロジェクトには代表的な３つの視座がある。プロジェクト実施を指示する上位組織（経営）、プロジェクトを実施するプロジェクトチーム（現場）、そして、プロジェクトの成果を活用するステークホルダ（一般には顧客や市場、場合によっては営業や流通）である。</p>

<p>プロジェクトをデザインする際には、現場の視座からだけではなく、経営の視座、顧客の視座から十分に検討する必要がある。そこに現場の困難を乗り越えるヒントがあるからだ。</p>

<p>◇プロジェクトの上位マネジャーの方へ</p>

<p>このように考えてみたときに、現場レベルで行き詰っているプロジェクトを成功に導くためには、視座を上げる必要がある。これは一般には、プロジェクトの上位マネジャーの役割だ。現場で短納期、低予算で苦しんでいるプロジェクトに対して、プロジェクトマネジャーに知恵を貸して問題を解決しようというのはプロジェクトではあまり有効だとはいえない。これはプロジェクトのコンサルティングをやっていても感じる。今、プロジェクトで起こっている問題は、マネジャーが経験したことのないような問題だからだ。確かに現場改善は重要であることに変わりはない。しかし、それは現場に任せ、経営の視座でそのプロジェクトをどのように定義すればよいかを考えるべきである。</p>

<p>経営レベルで考えれば、長期の安定的な取引の構築とか、人材の育成とか、いろいろとそのプロジェクトを実施する理由は見つかるはずだ。場合（戦略）によってはブランド構築ような理由もあるかもしれない。</p>

<p>また、組織ですので、視座が変われば視野も変わる。たとえば、システム開発のプロジェクトで開発部分だけでみれば採算が合わなくても、視野を広げて運用を取り込んでいくとか、あるいは開発プロジェクトを生み出している顧客側の仕事を取り込んでいくといったことで、問題を回避できる可能性もあろうだろう。</p>

<p>以上のようなことは、断片的には今もやっていることだと思うが、視座、視野、視点というフレームを持ち込むことによって、もっとうまい方法が見つかる可能性も大である。この点については、ぜひ、一度、真剣に考えてみる必要があるのではないかと思う。</p></div>
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        <title>【補助線】「任せる」と「丸投げ」</title>
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        <published>2009-11-24T12:43:09+09:00</published>
        <updated>2013-03-01T18:21:42+09:00</updated>
        <summary>◆実行責任と結果責任 「任せる」と「丸投げ」の違いがよく分かっていないマネジャー...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p>◆実行責任と結果責任</p>
<p>「任せる」と「丸投げ」の違いがよく分かっていないマネジャーが少なくないことに愕然とすることがある。両者の違いは、「責任」の負い方にある。</p>
<p>任せるというのは、実行責任（業務プロセスに対する責任）は任された人が負い、結果責任は任せた人が負う。丸投げというのは、任せて結果責任も負わないことをいう。</p>
<p>レスポンシビリティとアカウンタビリティをきちんと分散するのが任せることで、双方を末端に押しつけることが丸投げだと言ってもよい。</p><p>◆職務を全うすることによって責任を負うのが「任せる」ということ</p>
<p>結果責任を負わないということができるはずがないと思う人も多いが、実際にはまかり通っている。この議論には責任を負うとはどういうことかがついて回る。</p>
<p>以前の日本的な考え方は、ある立場で何か問題を起こしたら、とりあえず、その立場を退くことによって責任をとっていた。政治でいえば大臣が辞めるというのがそうだし、企業であればトップが辞任する。</p>
<p>しかし、この１０年くらいの風潮をみていると、「職務を全うすることによって責任をとる」という「当たり前の考え方」がかなり広まってきた。要するに責任をとるとは、問題を何とかすることである。</p>
<p>結果責任を負わないというのは、問題を何とかしよう（職務を全うしよう）とせず、「任している」という金科玉条のもとに、見て見ぬふりをする。経営陣に説明をするような場面がくれば、平気でプロジェクトマネジャー一人のせいする。これは丸投げ。</p>
<p>プロジェクトマネジャー育成ブームはこの延長線上にあった。プロジェクトマネジャーの悩みの中に今でも「丸投げ」というキーワードがあるのはある意味で当たり前で、丸投げ保護施策をしていた訳だ（もちろん、それは枝葉末節の話で、育成の意味は十分ある）。</p>
<p>◆プロジェクトでは起こる問題の解をマネジャーはもっていない</p>
<p>この話は、プロジェクトというものに対するとんでもない勘違いに基づくものだ。一昔前の日本型の組織では、このようなやり方を丸投げとは言わなかった。もちろん、本当に丸投げをしていたマネジャーもいたとは思うが、おおむね、育成のために「やらせていた」のだ。かといって、「任せていた」わけではない。あくまでも自分の代わりに「やらせていた」のだ。</p>
<p>なぜ、そのようやり方ができたかというと、マネジャーは経験的に「うまくいく方法」を知っていたのだ。だから、いざとなると自分が介入していけばよかった。</p>
<p>ところが、今はマネジャーもよく分からない。いわゆる「正解のない問題」が増えている。プロジェクトでよく起こる問題をみても、どの業界でも、「正解のない問題」だと思えるものがある。少なくとも、経験で正解を導けそうもない問題がある。</p>
<p>だから、「プロジェクト」として取り組むのだ。にもかかわらず、自分が正解をもっていると考えるのは勘違い以外の何者でもないのだが、勘違いをしているマネジャーは少なくない。</p>
<p>◆部下への対応にも潜む「経験の落とし穴」</p>
<p>もう一つ、経験が問題になっていることがある。部下の育成である。自分は上司に「やってみる」ことで育成された経験を持っているマネジャーが多い。とりあえず、マネジャーになってどうやってよいか分からないときに、この経験に基づいて行動する。</p>
<p>丸投げしようと思っているマネジャーは少ないと思う。「やってみろ」と言ってみたものの、問題が生じたときに「答え」を示せないで、結果として丸投げになってしまったというケースが多いように感じている。</p>
<p>そのようなマネジャーが飛びつくのがコーチングである。ある意味健全で、「自分は答えを出せないので、頑張ってくれ」と考えているわけだ。</p>
<p>◆「正解のない問題」の２つのタイプ</p>
<p>ここで考えるべきことがある。正解がないという状況（問題）には２つの種類がある。「決めなくてはならない」問題と、「決めようのない問題」である。前者の典型的な問題は、ＱＣＤＳのコンフリクトである。仕様がふくらみすぎて、どのように工夫をしても今のスケジュールで十分な品質の商品を開発するのは難しい。これは決めなくてはならない問題である。逆にいえば、決めれば解決する問題である。</p>
<p>これに対して、ある機能がどうしても実現できない。その機能が計画通りに実現できないとこの商品は価値が全くない。代替技術はあるが、機能は低下する。という場合、これは「決めようのない問題」、本当の意味で正解のない問題である。</p>
<p>後者の場合にはコーチングは有効だと思う。しかし、前者の場合には、まったく見当違いで、状況を解決するには自分が決めるしかない。このような状況をコーチングを行い、決めさせようとするのは、丸投げ以外のなにものでもない。この判断は最終成果に対する責任を伴う判断だからだ。</p>
<p>少なくとも、ＱＣＤＳのプライオリティ、あるいはもう少し抽象的なレベルでのプライオリティ（たとえば、まず、十分な品質の成果を達成できるメンバーの心身の健康が優先、次に顧客満足度、最後が収益といったもの）を決めて、その上でプロジェクトマネジャーに具体的な方策を練らせる。その上で、そのプライオリティに基づき問題解決を行った結果についてはすべて責任を負う。これが任せるということだ。</p>
<p>◆プロジェクトマネジャーにとっての「任せる」問題</p>
<p>さて、マネジャーとプロジェクトマネジャーを意識して意見を述べてきたが、当然、プロジェクトマネジャーとメンバーの間にも同じ関係がある。これはプロジェクト制度のよいところで意識していなくても結果的にそうなる。マネジャーの方針を受けて作成したプロジェクトが達成できない場合の「結果責任」はプロジェクトマネジャーにある（上に述べたようにこれはあくまでもプロセスの責任である）。</p>
<p>ただし、そのためにはプロジェクト管理計画を細かく作る必要があるのはいうまでもない。プロジェクト管理計画というのは勘違いしている人もいるが、作業段取りではなく、プロジェクト内のガバナンスを明確にするとことに作成意義がある。</p>
<p>ここをしっかりと認識しておかないと、結局、プロジェクトのスケジュールの遅れや品質の未達成を「メンバーのスキル」というキーワードで逃げてしまうことになりかねない。これはマネジャーに対する責任転嫁に他ならない。</p>
<p>マネジャーとプロジェクトマネジャーで責任の転嫁の泥仕合をしている中で、迷惑するのはメンバーだということを認識しておく必要があろう。</p></div>
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        <title>【補助線】顧客視点とはプロダクトライフサイクルの視点</title>
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        <published>2009-11-05T01:30:46+09:00</published>
        <updated>2013-03-01T18:21:42+09:00</updated>
        <summary>◆プロダクトライフサイクルとプロジェクト 先日、第６回のPMstyleスペシャル...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="★補助線" />
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p>◆プロダクトライフサイクルとプロジェクト</p>
<p>先日、第６回のPMstyleスペシャルセミナーを開催した。テーマは戦略経営におけるプロジェクトマネジメントのあり方。</p>
<p>フロアディスカッションの中で、顧客視点の話が出てきた。いつものことながら、ＩＴ業の人たちは、プロダクトのライフサイクルについて考えているのだろうかという疑問を持つ。</p>
<p>顧客の要求をうまく引き出し、また、品質管理に全力を尽くし、顧客が満足するシステムを提供しましょう</p>
<p>という。これはすばらしいことだと思う。</p>
<p>だが、システムのライフサイクルを考えて見ると、短くとも５年、長ければ１０年を超えるようなことも少なくない。すると、当然のことながら、５年～１０年先にどのようなシステムが求められるかという議論が必要になる。必然的に、本当にこういう議論ができるのかという疑問が生じる。</p>
<p>今の時代、５年先に組織や業務が現状のままと思っているとしたら、危機感がないと怒られるのが関の山である。ましてや１０年となると、なくなっていてもおかしくない。組織や事業が変われば多くの場合、システムに求められるものも変わる。</p><p>◆顧客の要求と顧客満足</p>
<p>顧客の要求は</p>
<p>・不満足要因<br />・満足要因<br />・サプライズ要因</p>
<p>に分けることができる。不満足要因は品質のように充足できて当たり前のこと。満足要因は、「こんなことができるといいのにな」と顧客が思っていること。サプライズ要因は顧客が期待しなかったこと。不満足要因は契約で固める。顧客の要求を引き出すというのは、満足要因を分析していることになる。</p>
<p>ライフサイクルを考えた提案は「サプライズ要因」になる。おそらく、サプライズ要因を含む提案はほとんどプロダクトライフサイクルがらみになるのではないかと思う。一つは顧客の商品やサービスに対するコミットメントになるとこと、同時に、顧客もどのようなものが必要かが必ずしも分からないからだ。</p>
<p>つまり、サプライズ要因を作り出し、顧客満足を生み出すには、プロダクトライフサイクル視点が不可欠である。</p>
<p>ただし、サプライズ要因は満足要因のように、提案すればすっと顧客側が受け入れる類のことではないことに注意を要する。ある種の予測が含まれ、当然ながら受け入れの抵抗がある。つまり、顧客自身が変わらない限り、受け入れられることはない。当然、顧客というのは一人ではない。ユーザを初めとして顧客の中にもいろいろな利害関係者が存在する。特に大規模な投資だと、現場のユーザから、投資意志決定をするエグゼクティブまで、会社全体が顧客になる。</p>
<p>これが変わることはまさに企業変革である。サプライズ要因を提供し、顧客満足を得るというのはまさにそういうことだ。</p>
<p>◆自社の変化を予測できない顧客を如何に満足させるか</p>
<p>問題は、「顧客」が自社がどのように変わっていくかを予測できるかである。事業の性格によっても異なるが、予測できないケースが圧倒的に多いと思われる。このような状況で顧客を満足させるにはどうすればよいか。</p>
<p>一つの方法は、プロジェクトスコープを運用・保守まで加えてライフサイクル全体を捉えたものにしてやることである。これは９０年代後半以降、アウトソーシングのサービスとして行われている。最近、ＩＴプロジェクトマネジメントと、ＩＴＩＬとの統合を図る動きがあるのは、今まで現場でやってきたことをマネジメントで行う手段として注目に値する。</p>
<p>二つ目は、ライフサイクルと、プロジェクトフェーズをうまく整合し、顧客にとって筋肉質の投資になるようにプロジェクト（プログラム）を進めていくことだ。</p>
<p>いずれにしても、顧客のビジネスに積極的に関わっていくことになる。たとえば、商品を視野に入れたプロジェクト定義を提案していくようなことが不可欠だ。</p>
<p>三番目は、顧客の懐に入ってしまうという手がある。これは、たとえは、ＣＤＴのようなプロジェクトの作り方をすることだ。</p></div>
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        <title>【補助線】リスクを制約条件として捉える意味</title>
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        <published>2009-10-13T19:50:37+09:00</published>
        <updated>2013-03-01T18:21:42+09:00</updated>
        <summary>◆制約条件は６つ ＰＭＢＯＫのプロジェクトマネジメントの対象となる制約条件が、従...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="★補助線" />
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p>◆制約条件は６つ</p>
<p>ＰＭＢＯＫのプロジェクトマネジメントの対象となる制約条件が、従来の３つ（４つ）から６つに変わった。</p>
<p>・スコープ<br />・品質<br />・スケジュール<br />・予算<br />・資源<br />・リスク</p>
<p>説明としては、これらの要素は相互に影響を与えるため、そのバランスが重要であるという説明にとどまっているが、なかなか、興味深いのは５つのベースラインに加えて、リスクが入っていることである。</p>
<p>他の５要素が変わるとリスクも変わるので、リスクも併せてどうするかを考えなさいといえば一見当たり前のように思えるが、実はそうでもない。</p><p>◆「問題は存在しない」という意識の中のリスクマネジメント</p>
<p>これまではプロジェクトには「リスクは存在すべきではないが、結果としてリスクは存在する」、もっと端的にいえば、「計画に問題はない」というスタンスだった。これに対して、リスクに対するバランスを考えることは、「問題はある」ということを前提にしたマネジメントに変わっていくことになる。</p>
<p>これが何を意味しているか？</p>
<p>問題は存在すべきではないという立場は、例えば、スケジュールでいえば、</p>
<p>「スケジュール計画は適正なものである（問題はない）。しかし、諸般の事情でスケジュールが遅れることもある」</p>
<p>という前提で、マネジメントを行う。そこで、スケジュールが遅れるのはどんな状況が考えられるかと分析し、それをリスクとして監視していくというものだ。計画段階でリスクを識別し、対応するという意味では、プロアクティブなのだが、リスクに対する姿勢そのものはリアクティブである。そのために、例えば、計画段階で大幅に工程を組み替えるとか、生産性向上対策にコストをかけてスケジュールのリスクを回避するといった対応は「しにくい」。なぜ、そこまでということになる。</p>
<p>これに対して、</p>
<p>「スケジュール計画には問題がある」</p>
<p>ということを前提にマネジメントを行うことになる。この場合に、問題が解決できればそれだけの話だが、現実には問題はどうしようと完全には解決できないのが今のプロジェクトである。つまり、リスク対応をすることによって、問題を最小化することが求められる。これが６つの制約のバランスを考えるということだ。</p>
<p>◆リスクの制約化でリスクマインドが高まる</p>
<p>ここにこだわりたいのは意味がある。どうも、リスクマネジメントが形骸化している。というよりは、本当のところ、リスクがあると思わないで、形ばかりのリスク識別をしているケースが目立つ。そのため、リスクに上げていて、リスク対応計画まで決めておきながら、現実にそのリスクが発生するとあたふたとして、あげくの果てにはリスク計画はチャラにして、その場で、その場しのぎにリスク対応をしているケースが多い。</p>
<p>我々はリスクマインドの欠如と言っているが、リスクマインドの欠如をもたらしているのが、「問題はない」、「リスクはあるべきではない」という前提ではないかと思っている。その点で、今回のＰＭＢＯＫのリスクに対する視座の変更は、リスクマインドを高めるのに一役買うことを期待できる。</p>
<p>また、このような意識は、ストレッチゴールのプロジェクトマネジメントを可能にするように組織を変えていく必要がある。</p>
<p>中嶋秀隆さんが、制約を６つにするとマネジメントが複雑になり、実務には向かないので、従来通り３制約でマネジメントをしていった方がよいと著書「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820745832/opc-22/ref=nosim" target="_blank">ＰＭプロジェクト・マネジメント改訂４版</a>」に書かれている。このこと自体は賛成なのだが、ただ、リスクを制約にするという考えはぜひ、取り入れてほしいとも思う。</p></div>
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        <title>【補助線】プロジェクトマネジメントエグゼクティブ</title>
        <link rel="alternate" type="text/html" href="https://mat.lekumo.biz/ppf/2009/10/post-2139.html" />
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        <published>2009-10-08T14:25:29+09:00</published>
        <updated>2013-03-01T18:21:43+09:00</updated>
        <summary>◆プロジェクトマネジメントエグゼクティブとは 企業（組織マネジメント）には、エグ...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="★補助線" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="「守破離」のプロジェクトマネジメント" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="プロジェクトスポンサーの秘密" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="プロジェクトマネジメントオフィスの秘密" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="プロジェクトマネジャーの秘密" />
        
        
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p>◆プロジェクトマネジメントエグゼクティブとは</p>

<p>企業（組織マネジメント）には、エグゼクティブと呼ばれる人たちがいる。</p>

<p>エグゼクティブとは、組織運営に関して、「重要かつ決定的な意思決定を行っている人たち」で、一般的には上級管理職、経営幹部、重役などを指す言葉である。</p>

<p>これと同じようにプロジェクト（プロジェクトマネジメント）にもエグゼクティブと呼ばれる役割の人がいる。</p>

<p>プロジェクトマネジメントエグゼクティブの役割は</p>

<p>「プロジェクト運営に関する重要かつ決定的な意思決定を行っている人たち」</p>

<p>である。これは一体誰だろうか？</p>

<p>プロジェクトマネジャー？<br />プロジェクトマネジメントオフィス？<br />上位管理者？</p>

<p></p><p>◆プロジェクト運営に関する重要な意志決定とは</p>

<p>誰かを考える前に、プロジェクト運営に関する重要かつ決定的な意志決定とはどのようなものかを考えてみよう？計画か？トラブルの起こったとこきの判断か？</p>

<p>企業がプロジェクトを行う目的は、経営目標（戦略ゴール）を達成することに他ならない。そのように考えれば、重要な意志意志決定は何かという問題は簡単だ。戦略ゴールの達成に如何に貢献するかに尽きる。</p>

<p>まずは売り上げと利益。そのプロジェクトでどれだけの利益を上げるか、あるいは、どれだけの売り上げを上げるかが重要な意志決定その１だ。</p>

<p>次に戦略ゴールには、顧客との関係構築だとか、人材育成、独自技術の保有といった直接的に売り上げとは関係ないことが含まれているのが普通だ。すると、これらの目標設定をすることが重要な意志決定その２ということになろう。</p>

<p>また、別の側面からは、「プロジェクトマネジメントのやり方」を決めることは、そのやり方一つでプロジェクトの成果が大きく変わってくるという意味で、きわめて重要な意志決定だといえる。一言でいえば、プロジェクトマネジメントのオーナーシップだ。これが重要な意志決定３だ。</p>

<p>◆プロジェクトエグゼクティブは誰か？</p>

<p>このような重要な意志決定をする立場にある人が、プロジェクトマネジメントエグゼクティブだと定義できる。</p>

<p>経営の場合には、ある程度スタイルが決まっていますので、概ね、重役や経営幹部、上級管理職がエグゼクティブといえますが、プロジェクトマネジメントの場合には必ずしも、一般論として特定できない部分があります。ただ、あえて特定すれば</p>

<p>・マネジャー<br />・シニアマネジャー<br />・ＰＭＯマネジャー<br />・ＣＰＭＯ（プロジェクトマネジメントチーフオフィサ）</p>

<p>といった人たちになるだろう。</p>

<p>◆メルマガのご案内</p>

<p>今回、プロジェクトマネジメントエグゼクティブのためのメルマガを再創刊した。２年くらい前に創刊し、発行できていなかったメルマガの復活だ。コンテンツは</p>

<p>・戦略ノートエグゼクティブ<br />・マネジャーのためのプロジェクトマネジメント<br />・プロジェクトスポンサーシップ入門<br />・プロジェクトを成功させるミドルマネジメント<br />・プログラムマネジメント入門</p>

<p>などを予定している。</p>

<p>興味がある人は、ぜひご購読ください。購読はこちらから。</p>

<p>「ＰＭ養成マガジン・エグゼクティブ」<br /><a href="http://pmstyle.jp/honpo/magazine-executive.htm" target="_blank">http://pmstyle.jp/honpo/magazine-executive.htm</a></p></div>
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        <title>【補助線】「目的を変えても仕事を続ける」謎</title>
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        <published>2009-10-06T20:20:51+09:00</published>
        <updated>2013-03-01T18:21:43+09:00</updated>
        <summary>◆ダムを造ることが目的なら、プロジェクトを中止する理由はない ダム建設中止の是非...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="★補助線" />
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        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="プロジェクトマネジャーの秘密" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="プロフェッショナル" />
        
        
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p>◆ダムを造ることが目的なら、プロジェクトを中止する理由はない</p>

<p>ダム建設中止の是非が大きな問題になってきた。住民は、今の「中止ありき」で協議をしていくという方法に激しく反発している。</p>

<p>ダムのプロジェクトではダムを造ること自体を目的にしているわけではない。たとえば、熊本の川辺川の場合だと、ダムを造る目的には、治水、水源（かんがい）、発電の３つの目的があるとされる。時代が経てば、状況が変わり、目的が消失することがある。当たり前の話だ。３つある目的のうちの治水だけが残っている。</p>

<p>当然、投資対効果が変わってくるし、目的が変わるということはプロジェクトとしては仕切り直しをすることを意味する。しかし、仕切り直しをすることなく、４０年継続された</p>

<p>この問題の構図ははっきりしている。戦略的にプロジェクトを進めようとせず、「実行ありき」なのだ。目的というのはある意味でどうでもいいのだ。ある意味というのは、必要ないというとではない。「実行ありき」で、目的は実行するための「理由」に過ぎないということだ。従って目的が変われば、仕切り直しするという理由はない。</p>

<p>つまり結果としてか、確信犯かは別にして、ダムを建設すること自体が目的だったということになる。</p>

<p>よく走り出したプロジェクトは中止できないというが、目的が「ダムを造ること」だとすれば、中止する理由などないわけである。この点をよく押さえておいてほしい。</p>

<p></p><p>◆ビジネスプロジェクト</p>

<p>実はビジネスプロジェクトでもこのパターンは非常に多い。目的に</p>

<p>・商品を開発すること<br />・システムを開発すること<br />・売り上げを上げること</p>

<p>といったものを上げているビジネスのプロジェクトは、ほぼ、ダムと同じパターンだ。三番目は微妙だが、とりあえず、止めなければ目的が達成できるということを考えると同じパターンだといえよう。</p>

<p>このパターンに陥ると、そのプロジェクトを中止することはできない。特に、ＳＩや建設のように社外の顧客がプロジェクトオーナーのプロジェクトは、中止できない。</p>

<p>逆にいえば、中止するには、正しい目的を掲げ、目的のレベルで合意するようにすることだ。顧客のつくプロジェクトであれば、契約書の中でそれを謳い、中止後の処理についても明確にして、合意しておくことが必要である。</p>

<p>◆根本的な問題</p>

<p>もっと根本的な問題としては、そもそも、仕事の目的とはどのようにして達成されるかという話だ。</p>

<p>仕事と目的には、</p>

<p>　仕事<br />　　→（生み出す）<br />　　　サービス／プロダクト／・・・<br />　　　→（実現する）<br />　　　　　目的</p>

<p>のような構造がある。ダムでいえば、</p>

<p>　ダム建設<br />　　→（生み出す）<br />　　　ダム<br />　　　→（実現する）<br />　　　　　治水、水源（かんがい）、発電</p>

<p>という構造があるわけだ。この構図をみれば分かるように、目的が変わるということは、プロダクトも変わるし、仕事も変わる。当たり前の話である。</p>

<p>プロジェクトマネジメントというのは目的を達成するために、プロダクト（スコープ）や仕事を調整していくマネジメントである。</p>

<p>そんなことは分かっているという人は多い。しかし、実際にプロジェクトマネジメントとしてできている人は少ない。理由は様々であるが、共通の理由は分かっていないことではないかと感じることが多い。ダム工事の役人のように確信犯でやっている人は少ないように思う。</p>

<p>◆もっと根本的な問題</p>

<p>ではなぜ、確信犯でするか？</p>

<p>これは簡単である。やってきたことを失敗だと認めないためだ。</p>

<p>公共工事であれ、ビジネスであれ、中止と大赤字を比べると、大赤字の方が失敗としては小さいという考える。戦略性のなさのなせる業である。</p>

<p>であれば、簡単だ。失敗に対する対処、つまり、中止という判断のためのオペレーションを標準化すればよい。</p></div>
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