木村 俊介「仕事の話―日本のスペシャリスト32人が語る「やり直し、繰り返し」」、文藝春秋(2011)
お奨め度:★★★★★
インタビュアーという「仕事」を名乗り、当世きってのインタビューの名人が、週刊文春で連載していたインタビュー連載を本にまとめた一冊。非常に丁寧にインタビューされており、面白くまとめているので、読んでいると多くの気づきが得られると思う。「おわりに」も書かれていて、副題にもなっているが、仕事とは「やり直しの繰り返し」だという。これに共感できる人はぜひ読んでみよう!
手島葵 流星 リコーのコマーシャル
「この仕事で本当の自分になれた」
「働くあなたをITソリューションでささえたい」
やりがいとか、動機とかいうが、その原点は仕事をしているという感覚にある。ドラッカーの石切り工の話は、ビジョンの話だが、石切りの仕事には難しさや面白さがある。
ビジョンは重要なのだが、地に足がつかないと、嘘くさい。地に足がつくという感覚は、仕事の難しさや面白さんの中にある。たとえば、「ITソリューションで社会に貢献します」というと一体それはどういうことだと思い、嘘くさく感じる。でも、「働くあなたをITソリューションでささえたい」と言われると、難しさや面白ろさを想像できる。
このコマーシャルは、リコーの人たちの仕事のリアリティを数十秒でうまく表現しているように思う。
勘違いしてはならないことは、仕事のリアリティは、仕事の現場だけにあるわけでもないことだ。現場だけにある仕事はまた、別の意味で地に足がついていない嘘くささがある。
現場をアクターだとすれば、リアリティは、舞台装置としての組織、そして仕事のオーディエンスである社会のバランスの中にある。このCMは、このバランスをうまく表現しているから胸を打つのだろう。
「仕事にはリアリティがあり、仕事の面白さはリアリティの中にある」ことをもう一度、思い出させてくれる本。ここで取り上げられている仕事は32。本書に出てくる仕事を、その仕事のエッセンスとともに紹介しよう。
「馬鹿になれなければ、新しいことはできない」(水野和敏/自動車開発者)
「根を詰めた制作は、健康を犠牲にしますね」(葉山有樹/陶芸家)
「結論は、自分の判断の中にしかないのです」(渡邊剛/心臓外科医)
「普通の中の普通、をデザインするには」(佐藤卓/グラフィックデザイナー)
「地方なら、何者でもない自分でいられる」(木皿泉/脚本家)
「救助において、失敗というものはありません」(小野智木/ハイパーレスキュー隊員)
「発見よりも重要なのは、権利と利益の確定です」(吉野彰/リチウムイオン電池開発者)
「研究の内容は、机の上に反映されています」(伊藤高明/化学製品開発者)
「プレゼンできなければ、実験屋で終わってしまいます」(池谷裕二/脳研究者)
「科学者は、社会の難問を解決しなければ」(西成活裕/渋滞学者)
「絶対世界一になります、と社長に宣言しました」(塩原研治/時計職人)
「否定されてからが仕事、という時もある」(佐々木宏/クリエイティブディレクター)
「映画の美術の役割は、背景に演技をさせること」(美術監督/種田陽平)
「新しいメディアで、決定的なものを作りたい」(中島聡/ソフトウェアエンジニア)
「顧客は、お前の自我になんて興味ないんだ」(奥山清行/工業デザイナー)
「教わるって、馬鹿にされているんだよ」(中村義一/精密機器製造者)
「生命の循環を伝えたかった」(今森光彦/写真家)
「守備なら、どこでも一流になれます」(江崎重利/運動具店長)
「仕事のほとんどは、利害の調整なんです」(岡村淳弘/鉄道ダイヤ作成者)
「眉間にシワを寄せても、いい仕事はできないよね」(中村好文/建築家)
「商売は、一生懸命なだけではダメですから」(根本郁芳/夜光塗料開発メーカー)
「信じさせられるものを信じる必要なない」(津村記久子/小説家)
「風景が、自分を解放してくれた」(五十嵐大介/漫画家)
「知らない風景は、思うようには描けません」(男鹿和雄/アニメーション美術監督)
「何度目でも、新鮮に動作を味わうように」(康本雅子/ダンサー)
「通訳者の時代には、現場の矛盾に苦しんでいました」(鳥飼玖美子/通訳研究者)
「生き切るには、死を考える時間が必要なのです」(田村恵子/看護師)
「美容記事は、自分を再確認するためのもの」(齊藤薫/美容ジャーナリスト)
「動機は、笑わせたいだけで」(松尾スズキ/作家・演出家・俳優)
「私は、経験主義の漫画家です」(安野モモコ/漫画家)
「命を、懸けなさい」(北島素幸/料理人)
「逃げず、気仙沼から技術を発信していく」(高橋和志/造船技術者)
インタビューアという自身の仕事も、ぜひ、書いてほしかったなあ(笑)
この手の本の先駆けには、2004年から、B-ing編集部がいろいろなテーマで作った「プロ論。」があるが、この本はインタビューが深く、仕事に焦点が当たっており、違った面白さがある。
プロ論。
プロ論。2
プロ論。3
フランク・アーノルト(畔上 司訳)「有名人の成功のカギはドラッカーの「マネジメント」にあった」、阪急コミュニケーションズ(2011)
お奨め度:★★★★★+α
成功者(有名人)48名のマネジメントのベストプラクティスを、「組織のマネジメント」、「イノベーションのマネジメント」、「人間のマネジメント」の3つの分野に分け、著者の視点から紹介した一冊。1人1テーマにまとめられているが、テーマ意外にも学ぶところが多い。48名のリストとベストプラクティスは記事の最後にリスティングしている。
各テーマには、著者からの「問い」がある。例えば、ウィンズロー・テーラーのベストプラクティスは「生産性を高める」である。ここでは、テーラー理論を簡単に紹介した後で、ドラッカーが理論化した、知識労働の生産性について独自の議論を展開している。そこで、議論しているテーマは、
(1)「知識の生産性向上」による生産性利潤
(2)個人の生産性
(3)組織の生産性
について議論している。そして、(3)についてはマイクロソフトやビルゲイツのプラクティスを紹介している。実践のための問いは
・あなた自身の生産性を向上するためにしなくてはならないことは何か?いつまでに何を達成したいか
・社内で「知識の生産性」を向上させようとしたら、何ができるか
・自社の生産性を向上させる手掛かりは何か
といった問いをしている。基本的な構成はすべて同じだ。
興味深いのは、ドラッカーにも1章を割いていることだ。「人生設計──あなたにできる最大の貢献は何か?」という、ドラッカーのもっとも有名であり、本質的な教えである。ここでは、「あなたは何で覚えられたいか」というドラッカーの有名な問いを紹介し、ドラッカーの理論を説明している。そして、実践のための問いは
・あなたにできる最大の貢献は何か
・あなたは何で人に覚えられたいか
の2つである。
48人のベストプラクティスの紹介の後に、あとがきとして、実践のための留意点を挙げている。
1.意義を明確に意識する
2.一つのことに集中しよう
3.予定表に書き込む
4.事業を明確に決める
5.事業進行を管理する
の5つである。なるほど。そして最後の問いは
あなたは明日から何を行うか
である。
【ベストプラクティスリスト】
第I編 組織のマネジメント
[1章]「企業の使命」を有効に活かす ビル・ゲイツ
[2章]顧客の役に立つ ルイス・ガースナー
[3章]正しい妥協をする ソロモン王
[4章]まずやってみよう!──正しい戦略に沿って前進しつづける フィリップ・ナイト
[5章]自分の強みを重視し、中心となる能力を強化する マイケル・ジャクソン
[6章]顧客のために献身する マイケル・デル
[7章]生産性を高める ウィンズロー・テイラー
[8章]効果的なマネジメントを追求する ウォーレン・バフェット
[9章]利益を得る方法を理解し、一本立ちをめざす ココ・シャネル
[10章]メディアを活用する パリス・ヒルトン
[11章]情報を活用する ポール・ジュリアス・ロイター
[12章]転換点を認識し、重要な事業目標を設定する アンドルー・グローヴ
[13章]フィードバック体制を確立する ジェームズ・ワット
第II編 イノベーションのマネジメント
[14章]アイデアを実行に移す スティーブ・ジョブズ
[15章]イノベーションは決して歓迎されない ギュスターヴ・エッフェル
[16章]定説をすべて疑う ニコラウス・コペルニクス
[17章]変化の先頭に立つ マドンナ
[18章]徹底的にイノベーションを推進する トマス・アルヴァ・エディソン
[19章]予期せぬ事柄に注目する ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン
[20章]計画的に廃棄する ヘルベルト・フォン・カラヤン
[21章]「創造的な破壊」を実行する ヨーゼフ・シュンペーター
[22章]新技術のチャンスを活用する ラリー・ペイジ
[23章]すでに起こった未来を認識する レイ・クロック
第III編 人間のマネジメント
[24章]一つだけの使命に集中する ミケランジェロ
[25章]結果を絶対視する ミハエル・シューマッハ
[26章]強みを活かす アルバート・アインシュタイン
[27章]目標管理を実行する グスタフ・マーラー
[28章]慎重に計画を練る ナポレオン・ボナパルト
[29章]自分の価値観に合致した行動を取る ウィンストン・チャーチル
[30章]周囲に優秀な人を擁する ジャック・ウェルチ
[31章]人材を育成する デイヴィド・パッカード
[32章]教育に投資する アレクサンダー・フォン・フンボルト
[33章]賢明な話し相手を見つける カミーユ・ピサロとポール・セザンヌ
[34章]効果的な協力関係を確立する ジョゼフ・バイデン
[35章]最大級の昇進を認識する バラク・オバマ
[36章]真摯に生きる ジョージ・マーシャル
[37章]女性の潜在能力を活かす ヒラリー・クリントン
[38章]時間を賢く使う スティーヴン・ホーキング
[39章]独自の「仕事の進め方」を決める ベンジャミン・フランクリン
[40章]信頼を築く リーバイ・ストラウス
[41章]人生設計──あなたにできる最大の貢献は何か? ピーター・F・ドラッカー
[42章]絶えずモチベーションを高める ロジャー・フェデラー
[43章]仕事に喜びを見出す レナード・バーンスタイン
[44章]責任感をもって行動する ヒポクラテス
[45章]高齢になって創造力を活かす パブロ・ピカソ
[46章]責任を引き受ける ハリー・トルーマン
[47章]能力の維持について考える ジェイミー・オリヴァー
[48章]ほかの人のために全力を尽くす ムハマド・ユヌス
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ピーター・ドラッカー、ピーター・センゲ「DVDだからわかる ドラッカーのマネジメント理論~実践型マネジメントワークブック」、宝島社(2011)
お奨め度:★★★★★
第1部は、ドラッカー財団の代表であるフランシス・ヘッセルバインが司会を務め、マネジメントの父ピーター・ドラッカーと組織学習協会会長ピーター・センゲによる「変化の時代をリードする」という対談。1999年に、ドラッカーの家で行われたもの。第2部は、第1部を踏まえて行うワークブックになっている。
第1部は、対談である。本書にはこの対談のDVDが添付されており、字幕なので、ドラッカーとセンゲの生声が聞ける。本の方では30ページほどだが、翻訳というよりは、要約に近い。そのせいか、読んでいるとほとんどの部分に線を引きたくなるような凝縮された内容だ。
久しぶりに、印象に残ったセンテンスをTwitterで発信するという方法でまとめてみた。ツイートは以下のとおり。
・変化の流れを変えることはできない。できるのは変化に先んじて、変化を活かすことだ(ペーター・ドラッカー)
・企業だけではなく、どんな組織も、3年ごとに製品、サービス、方針の一つ一つについてじっくり考えるべきだ。「すでにこれをやめていたとして、いままた新たに取り組むだろうか」と自問してほしい。もし、ノーなら議論の余地はない(ピーター・ドラッカー)
・企業は問題解決を最優先するために、創造という概念が損なわれる。組織の評価システムのほとんどは誰がどんな問題を解決したかに注目する。そして、組織は問題解決に膨大な時間を割く。「問題解決が主体」と「創造が主体」の根本的な違いは大きい(ピーター・センゲ)
・どんな驚きも真剣に検討する価値がある。「計画していなかった」とか、「あるべき姿ではなかった」とか、「偶然だ」、「想定外だ」というべきではない。「これは機会だろうか」と問わなくてはならない(ピーター・ドラッカー)
・公立学校は問題に注目するが、チャータースクールは学びたい子供に注目する。学びたい子供に学ばせてあげる。それを徹底的に後押しする。そうすれば他の子供も自然とついていく(ピーター・ドラッカー)
・仕事を楽しんでいる人はイノベーションを志向し、リスクも厭わない。自分のしていることに責任を持ち、仕事が喜びであるから、信頼関係も生まれる(ピーター・センゲ)
・組織の成員がストレスを感じるのは、変化が激しいからではなく、自分たちのしていることに不安を感じるから(ピーター・センゲ) 予期せぬ根源的変化が起こっている今こそ、機会が生まれるチャンスだと理解すれば不安は消えるはずだ(ピーター・ドラッカー)
第2部は、ワークブック。ワークのテーマは以下の9つ。
Section1 リーダーシップを養う
Section2 メンタルモデルを明らかにする
Section3 計画的廃棄をシステム化する過程で、変化に対する受容力を醸成する
Section4 イノベーションと問題解決:組織的改善
Section5 予期せぬ機会を歓迎し生かす
Section6 機会と、人材やその他の資源を結びつける
Section7 信用を保つ:変化のなかの継続性
Section8 優れた人材のやる気を引き出し確保する:組織における人事方針
Section9 まとめ
2人のマネジメントの哲学者が対談するという夢のような本。ビジネス書の杜でも、ピーター・センゲの「最強組織の法則」は通算の売り上げ数でベスト5に入っていると、調べていないがドラッカーはおそらく一人の著者としては通算1位ではないかと思う。
非常によい本であるし、DVDまでついて1500円は安い。ワークを実際にやってみたが、ワークブックとして(一人で取り組んでも)十分に機能すると思う。また、グループで取り組むともっと良い。ぜひ、購入してやってみてほしい。
一つだけ、残念な点がある。なぜ、このタイトルなのだろう。原題は「Leading in a time of change~What it will take to lead tomorrow」という素晴らしいタイトルである。なぜ、これをこんなタイトルにするのだろう。
]]>P.F.ドラッカー(上田 惇生 編訳)「 [英和対訳]決定版 ドラッカー名言集」、ダイヤモンド社(2010)お奨め度:★★★★★
待望のドラッカーの対訳集。上田惇生先生が選んだ120本。ドラッカーファンであれば見逃せない1冊だ。目標管理、民営化、などマネジメントにおいてドラッカーの提唱した概念は多い。その正しいニュアンスを知るには、この本は非常に役立つ。その意味で、すべてのマネジャーに目を通して欲しい本。
そんな状況であるが、終わりだけでもしめようと思ってこの本を紹介することにした。今年の最初(1月2日)に書いた記事は、
岩崎 夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」、ダイヤモンド社(2009)
だった。もう今更説明の必要もないかもしれないが、今年のベストセラーで、200万部以上売れた本である。
つい先日、来年3月にはNHKがアニメ化するという話がニュースになっていたと思ったら、なんと今度はAKB48の前田敦子さんの主演で映画化もされるとのこと。もちろん、プロデュースは秋元康さん。
なぜ、ドラッカーかというのも多くの人が論じている。混乱した世の中だから、ドラッカーだという意見もあれば、大前研一氏のように単なるノスタルジーだという意見もあるようだ。
大前 研一、柳井 正「この国を出よ」、小学館(2010)
この意見は両方とも正しいように思える。敢えて言えば、今更ドラッカーでなんとかなるようには思わない。ドラッカーが見ていた現実よりは遥かに複雑になった現実があるからだ。
もし、ドラッカーが今、全盛期だとしても、おそらく一人であれだけ多くの思索や、著作をできたとは思えない。その意味で、大前氏のいう一人のリーダーがリードする時代では無いという指摘は正しいように思える。
ただ、一方で、その複雑さへの対処を支える基盤になるものが揺らぎ始めているのも事実だ。一例を挙げるなら、目標管理だ。目標管理はドラッカーの考案によるもので、もともと、Management by Objectives and Self Control でしたが、いつの間にか前半だけになり、MBOとなってしまいました。そこで、Self Controlを取り戻す必要が出てきた。
このような基盤を再構築するためにドラッカーに戻る必要は大いにある。その意味で、大前氏のいうように、ノスタルジーではないとも言えよう。
前置きが長くなったが、今年の最初の記事がトラッカーだったので、最後もドラッカーにしたいと思う。上田先生の編著は数多いが、ついに待望の対訳版が出た。ドラッカーの著作の中から、120本のメッセージを選び、対訳で紹介されている。選ばれたメッセージが含まれている著作は
・現代の経営
・マネジメント
・マネジメント・エッセンシャル版
・創造する経営者
・ネクスト・ソサエティ
・イノベーションと企業家精神
・明日を支配するもの
・未来企業
・未来への決断
・P.F.ドラッカー経営論集
・新しい現実
・日本 成功の代償
・断絶の時代
・ポスト資本主義社会
・マネジメント・フロンティア
・乱気流時代の経営
・経営者の条件
・非営利企業の経営
・すでに起こった未来
・テクノロジストの条件
・企業とは何か
・産業人の未来
・「経済人」の終わり
であり、
1.顧客の創造
2.イノベーションと企業家精神
3.利益と責任
4.組織と人
5.成果をあげる
6.人としての成長
7.ものの見方
の7つの視座から紹介している。
あとがきに、上田先生は非常の意味深なことを書かれている。
本書収載のドラッカー明言120本も、あくまでの2010年末のものであることにご留意いただきたい。ドラッカーの色々な顔のうち、もっとも古典的な「経営の神様」の側面が強く出たもの、閉塞状態でもがく今日の社会経済を反映してのものである。あるいは、明日の飛躍のために、役に立つことは何でも手に入れておこうの姿勢を反映してのものだと思う。
そのような編著ができるというのはすごいことだとつくづく思う。
ということで、ドラッカーに始まり、ドラッカーに終わった1年でした。
最後のジャンルは、実践のケース本。ドラッカーは多くの経営者に多大な影響を与えている。例えば、ユニクロの柳井正社長のように、著名な経営者でドラッカー流の経営を標榜している経営者もいるし、また、無名の経営者でドラッカーに心酔している経営者も少なくない。
今回はこのような経営者の活動を紹介した本を紹介する。
まず、最初にリアルケースではないのだが、もしドラを取り上げておきたい。
岩崎 夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」、ダイヤモンド社(2009)
コメントは上のブログ記事を読んでもらうことにして、ミリオンセラーになった今、改めて思うことがある。それは、この本は和製英語「マネジャー」を覆してしまったところにすごさがあるように思う。
日本企業でもマネジャー職を置く企業は増えてきたが、そのような企業も含めて、マネジャーの仕事にイメージについて回っていたのが、タレントのマネジャー、(もしドラ以前の)高校野球のマネジャーではないかと思う。実際にそれに近いことしかやっていないマネジャーは少なくない。
そこに出てきたのが、この本。この本によって日本のマネジャーは本来の任務を果たすようになるのではないかと期待する。
2冊目は、最初にふれたユニクロの柳井正社長の経営論についてまとめた本。
NHK「仕事学のすすめ」制作班 「柳井正 わがドラッカー流経営論」、日本放送出版協会(2010)
柳井社長のドラッカリアンは有名だ。この連載で紹介した本の中にも、柳井さんが推薦を書かれている本があるので自他共に認めるドラッカリアンということだろう。その柳井社長の経営手法を、ドラッカーの思想や思考と結びつけている本がこれだ。
ドラッカーとユニクロの共通点を考えて見ると、原理原則に基づくシンプルさではないかと思う。もしドラを読んで最初に感じたのは、原理原則がもたらす力強さだ。それを具体的に読み取れる一冊。
次に紹介する本は、シンクロニシティ。トヨタの成功を分析していくと、ドラッカーの指摘に適合することが極めて多いという指摘をした本。
今村 龍之助「ドラッカーとトヨタ式経営―成功する企業には変わらぬ基本原則がある」、ダイヤモンド社(2008)
タイトルを見たときには、キャッチーなタイトルと思ったが、読んで見ると意外といっては失礼だが、マジメ。説得力もある。結局、成功する企業には基本原則があるということかと妙に納得。
トヨタのように「経営」を愚直に考えるとドラッカーに行き着くということ。ジェフリー・クレイムズの本を読んだときにも同じことを感じた。これ以上のドラッカー評というのはないのではないかと思う。
さて、ドラッカーの日本シンパは有名だが、その背景が分かるような本が最近出た。4冊目はこれ。
望月護(竹村健一監修) 「ドラッカー 日本への言葉」、祥伝社(2010)
ドラッカー自身が、「日本の明治時代の経営者」を高く評価しているという事実を踏まえ、ドラッカーの経営に対する考えと、渋沢栄一と岩崎弥太郎、三井高利、小林一三、福沢諭吉、松下幸之助などの思想との共有点を浮き彫りにしている。
最後に、もう一冊。
ラマー スミス、タミー クリング(草野 恵訳)「成功する人の条件―それはすべてドラッカーの言葉から始まった」、 マグロウヒルエデュケーション(2009)
ドラッカーを人生にどのように活かすかを、主人公である若者と、引導役の老人との会話を中心とした、物語形式で描いた一冊。結局、ドラッカーのここに至るのだと思う。
【お知らせ】
ビジネス書の杜を主宰する好川哲人がドラッカーに関連するセミナーを行います。プロジェクトで仕事をするという視座から、ドラッカーの教えを解説します。
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日時:2010年12月01日(水) 13:15-17:15(13:00受付開始)
場所:ヴィラフォンテーヌ汐留(東京都港区)
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詳細・お申込 http://bit.ly/chLkMi
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【カリキュラム】
1.価値をもたらす計画をたてる(戦略)
2.成果を上げる(成果)
3.顧客を中心に考える(顧客)
4.チームを動かす(チーム)
5.マネジメントを極める(プロジェクト品質)
6.イノベーションを実現する(技術)
7.プロフェッショナルになる(自己)
8.まとめ~ドラッカー思考がプロジェクトを救う
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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詳細・お申込 http://bit.ly/9d841o
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【カリキュラム】
1.プロジェクトスポンサーの役割と仕事
2.ドラッカー思考に学ぶプロジェクトスポンサーシップ
(1)戦略:戦略計画を策定する
(2)企画:戦略実行のためにプロジェクトを企画する
(3)統制:プロジェクトガバナンスを確立し、戦略を実行する
(2)成果:プロジェクトの成果を組織の成果にする
(5)変革:イノベーションを起こす
(6)組織:強みを活かし、人を動かす
(7)支援:プロジェクトを支援する
3.まとめ
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みんなのドラッカーの連載の途中で足が止まってしまった。理由は簡単。どんどん、ドラッカーの本がでてきた。何冊か、入れたい本があり、困って止まってしまった。中でもいい本だなあと思った「ドラッカーの講義」を第3回に増補し、先に進むことにした。
さて、第4回のテーマは、ドラッカーの活動やキャリアを紹介した本である。
ドラッカーを読む上で、大切だなと思うのが、彼のキャリアだ。極論すれば、大半のドラッカーの指摘はキャリアにおける洞察だからだ。ドラッカーのキャリアについての本を読むと、なぜ、ドラッカーがそのように考えるのかがよく理解できる。
このジャンルでまずお薦めしたいのは、この本。
ジェフリー・クレイムズ(有賀 裕子訳)「ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる」、ソフトバンククリエイティブ(2009)
ドラッカーへの複数のロングインタビューに基づき、みごとにドラッカーの人生やその中で築いた思想を書ききっている。数あるドラッカー関連本の中でもっともお薦めしたい本でもある。
2冊目はこの本。ドラッカーはマネジメントを発明したとよくいわれるが、この本の著者、ジャック・ビーティが言い出したとされる。
ジャック・ビーティ(平野 誠一訳)「マネジメントを発明した男 ドラッカー」、ダイヤモンド社(1998)
冒頭に書籍の表表紙の写真を入れた本。僕がドラッカーに強い関心を持つようになったのは、この本を読んだのがきっかけ。それまでにも何冊かは読んでいたが、この本を読んで一挙に心酔した。いまでは、ジェフリー・クレイムズのように今はもっとよい本があると思うが、原点という意味でお薦めしておく(今でも読む価値はある)。
3冊目は小林薫先生の本。小林先生は、日本では上田先生と並んでドラッカーとの交流の深い先生。ドラッカーの著作ではなく、実際の交流をベースにして何冊かの本を書かれている。その中で、手に入りやすいので、この本をお薦めしよう。
小林 薫「ドラッカーのリーダー思考」、青春出版社(2010)
実際にドラッカーとの交流に基づいて書かれているので、響き方が違うように思う。ドラッカーの著作を解説する書籍は、ドラッカーの思想を知る上では役立つのだが、本としてみたときにおもしろいかをいわれると、「?」がつくものが多いように思う。だから僕はドラッカーを読むなら、著作を読むか、ドラッカーへの取材で作った本を読むのがよいとお薦めすることが多い。その点でお薦め本。
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1.プロジェクトスポンサーの役割と仕事
2.ドラッカー思考に学ぶプロジェクトスポンサーシップ
(1)戦略:戦略計画を策定する
(2)企画:戦略実行のためにプロジェクトを企画する
(3)統制:プロジェクトガバナンスを確立し、戦略を実行する
(2)成果:プロジェクトの成果を組織の成果にする
(5)変革:イノベーションを起こす
(6)組織:強みを活かし、人を動かす
(7)支援:プロジェクトを支援する
3.まとめ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大前 研一、柳井 正「この国を出よ」、小学館(2010)
お奨め度:★★★★
マッキンゼーでコンサルタントとして成功した大前研一氏、ユニクロで成功を収め、グローバル企業として世界展開を図っている柳井正さんの対談集。古くからの友人というだけあって、息も合い、グローバル社会で戦う経営や人材のあり方について論じている。
最近の若者は外国で働くことに興味を示さないとよくいわえる。半分以上の人が海外で働きたくないという産能大学の調査結果が示されている。この本で、柳井さんは、日本はまだ大丈夫だという過信に原因があると指摘する。確かに、不思議な面はある。
この本でも人材育成面でGEと同列に取り上げられているサムスンという会社がある。最近、スマートフォンを日本でも発売し、話題になっている。そのサムスンの人材育成について書かれた「ソニー、パナソニックが束になってもかなわない サムスンの最強マネジメント」という本がある。
この本を読んだ人事マンから、「でもやっぱり日本の企業の技術者の方が優秀のではないか」という感想を聞いてびっくりした。まさに、根拠のない優越感である。
この本は、根拠のない優越感を持つ日本人、特に若年層へのビンタ本である。復活の大きなテーマは2つある。一つは柳井氏の指摘する知識労働者としてのリテラシーを身につけることだ。知識労働者とはドラッカーの概念であり、ドラッカーを信奉する柳井氏の主張はドラッカーの影響を受けたものが多い。もう一つは大前氏の主張する語学力である。
この本、全体の中で、大前氏の語学力を身につけろという指摘が一番、印象に残った。
英語がしゃべれるといいという話ではない。英語はボキャブラリが少ないので、ニュアンス表現をよく使う言語である。特に、ビジネス英語は間接表現が多い。間接表現やニュアンスを理解するには、その言葉を使う人たちや地域、社会に対する本質的な理解が必要である。つまり、なぜそのような表現をするのかを理解しない限り、コミュニケーションは取れないし、結果としてビジネスはうまく行かない。
近年、ダイバーシティーの重要性が叫ばれるようになってきたが、ダイバーシティの障害になっているのは、やはり、相手の理解の不十分さである。
大前氏が指摘するのはこのことである。日本人の根拠無い優越感というのは、相手を知らないことからきているように思えてしかたない。
この2つのテーマを中心に、経済、政治、人材育成など、非常に広範に意見を交わしており、日本を取り巻く問題とその解決策の全体像が分かるような本になっている。大前氏の話は比較的マクロだが、柳井氏の話は実践と結びついている。柳井氏の実践は、現場からの積み上げではなく、マクロな経営的視点を持ち、それを現場に落としている。
これこそが、これからの経営者やマネジャーに必要な思考方法ではないかと思う。その意味で、自己啓発の本ということではなく、ものごとをどう見るかという点で、マネジャークラスの人にぜひ読んでみてほしい本である。
]]>生前、ドラッカーのセミナーを一度だけ受講したことがある。執筆家として有名な人のセミナーを何度か受講したが、ドラッカーほど感銘を受けたことはない。その理由を確かめるためにも、もっとロングのセミナーを受けたいと思っていたが、今は叶わなくなった。DVDを買おうかを思うが、見る時間が惜しいような気がしてためらっている。
さて、というわけで、この記事は、ドラッカーの講義録についてである。
2005年のドラッカーの逝去後、特に晩年の講義録がたくさん出版されるようになった。実際に読んでみて、もっともよいと思ったのが、リーダーシップにフォーカスした講義を伝えるこの本だ。
ウィリアム・コーン(有賀 裕子訳)「ドラッカー先生の授業 私を育てた知識創造の実験室」、ランダムハウス講談社(2008)
著者はクレアモント大学院のエクゼクティブ向けマネジメント博士コース卒業一期生であるウィリアム・コーン博士であり、ドラッカーの講義の様子が目に浮かぶようなまとめ方をした本である。
2冊目は最近出版された本。
クレイグ・ピアース、ジョゼフ・マチャレロ、山脇 秀樹編(上田 惇生、小林 薫、藤島 秀記、大木 英男、高木 直二、森里 陽一訳)「ドラッカー・ディファレンス ―クレアモントの授業」、東洋経済新報社(2010)
クレアモント大学院の講義の編著である。ドラッカーの思想を、実際に適用するためにはどうするかという視点からまとめられているので、解説本に比べると、実務的である。特に、MBAとしてドラッカーの思想を活用したい人にお勧めの本だ。
それから講義録ではないが、最近、こんな本が出版された。
P・F. ドラッカー「組織を救う リーダーシップの条件 生ドラッカーに会えるDVDブック」、廣済堂出版(2010)
フランシス・スペルマン(枢機卿・ニューヨーク大司教)、エーリッヒ・ドンブロウスキー(ドイツの新聞社ジェネラル・アンツアイガー社編集長)、フランシス・ヘッセルバイン(米国ガールスカウト連盟CEO)、アルフレッド・P.スローン(ゼネラル・モーターズ会長)、ジョージ・マーシャル(米国陸軍参謀総長)の5人を取り上げ、リーダーシップについて語っている。肉声を聞くことはできないので、一度と生ドラッカーの話を聞きたい思っている人にはお勧めだ。
【増補】
この記事を書いてから1週間もしないうちに、新しい講義録が刊行された。
P.F.ドラッカー(リック・ワルツマン編、宮本喜一訳)「ドラッカーの講義(1991-2003)~マネジメント・経済・未来について話そう」、アチーブメント出版(2010)
ドラッカー生誕100周年記念の出版で、1991年から2003年にそれまでに未発表だった講演、講義録を出版した一冊。未発表ゆえか、著作でもあまり目にしたことがないような発言が収められている。その点で、出版されている講義録にもまして、「説得力」がある内容になっている。
【お知らせ】
ビジネス書の杜を主宰する好川哲人がドラッカーに関連するセミナーを行います。プロジェクトで仕事をするという視座から、ドラッカーの教えを解説します。
プロジェクトリーダーのためのもしドラセミナーです!
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆もしドラッカーがプロジェクトマネジャーだったら
~プロジェクト関係者のための「ドラッカー思考」入門 ◆4PDU's
日時:2010年12月01日(水) 13:15-17:15(13:00受付開始)
場所:ヴィラフォンテーヌ汐留(東京都港区)
講師:好川哲人(エム・アンド・ティ・コンサルティング、MBA)
詳細・お申込 http://bit.ly/chLkMi
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【カリキュラム】
1.価値をもたらす計画をたてる(戦略)
2.成果を上げる(成果)
3.顧客を中心に考える(顧客)
4.チームを動かす(チーム)
5.マネジメントを極める(プロジェクト品質)
6.イノベーションを実現する(技術)
7.プロフェッショナルになる(自己)
8.まとめ~ドラッカー思考がプロジェクトを救う
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━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆もしドラッカーがプロジェクトスポンサーだったら
~プロジェクト関係者のための「ドラッカー思考」入門 ◆4PDU's
日時:2010年12月15日(水) 13:15-17:15(13:00受付開始)
場所:ヴィラフォンテーヌ汐留(東京都港区)
講師:好川哲人(エム・アンド・ティ・コンサルティング、MBA)
詳細・お申込 http://bit.ly/9d841o
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【カリキュラム】
1.プロジェクトスポンサーの役割と仕事
2.ドラッカー思考に学ぶプロジェクトスポンサーシップ
(1)戦略:戦略計画を策定する
(2)企画:戦略実行のためにプロジェクトを企画する
(3)統制:プロジェクトガバナンスを確立し、戦略を実行する
(2)成果:プロジェクトの成果を組織の成果にする
(5)変革:イノベーションを起こす
(6)組織:強みを活かし、人を動かす
(7)支援:プロジェクトを支援する
3.まとめ
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