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2018年10月26日 (金)

【コンセプチュアルスタイル考/マネジメント編】(1)コンセプトを大切にしよう!

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「「コンセプト」とは、物事を進めていく上でもっとも基本となる理念のことだ。あらゆる計画は、コンセプトが揺らぐと単なる「予定」に陥ってしまう。そのコンセプトが、2020年の東京オリンピック(以下、東京五輪)にはない。」

池田利道(東京23区研究所所長)「東京五輪、迷走の連続で露呈した招致計画の「ウソ」…いつの間にか消えた「コンパクト五輪」」より
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Column

東京オリンピックのコンセプトは「コンパクト五輪」だったが、そのコンセプトはもはや実現されようとはしていないという趣旨の記事。

日本には「小さく生んで、大きく育てる」ことを尊重する風土がある。このために不可欠なのがビジョンとコンセプトだ。これらの言葉はオバケ用語でいろいろな定義があるが、ビジョンは将来的にどのような発展を遂げていたいか、成長していたいかといった像で、コンセプトはそれを実現するための取り組みの本質だと考えておけばよいだろう。

東京オリンピックでいえば、ビジョンは「Discover Tomorrow~未来(あした)をつかもう~」であり、コンセプトは「コンパクト五輪」だった。ビジョンは変わっていないが、コンセプトは崩壊している。ビジョンは不動なのだからよいというものではない。計画はコンセプトに基づき、作られる。コンセプトが崩壊したということは計画がその妥当性を失ったということに等しい。

日本人は意外とこういう状況が平気だった。バブルの前までは、ビジョンはあったがコンセプトは借りてくるのが常だったからだ。バブルをきっかけにやり方を変えなくてはという雰囲気が生まれ、コンセプトを創るようになったが、それは計画と連動していないことが多い。現場には現場の考えがあるということで、マネジメントと実行の間に一線を引いているのだ。

4~5年前に、エリック・リースが提唱するリーンスタートアップが注目され、取り組んでみたが、うまく行かない。アジャイルがうまく行かない。これらはすべて、コンセプトの問題だろう。

コンセプトを大切にしよう!

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。