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2013年10月16日 (水)

【イノベーション・リーダーシップ】第20話 イノベーティブリーダーの質問力(3)~思い込みを捨てるための質問

Omoikomi1◆どんな思い込みに支配されているか

イノベーティブ・リーダーの思考法の中で、「前提を疑う」という話をしたが、前提がやっかいなのは、思い込みになっているケースが多く、前提があることすら疑わないことだ。このような状況を打ち破り、イノベーションにつなげていくには、質問は非常に有効な手段である。

【イノベーション・リーダーシップ】第8話
 イノベーティブリーダーの思考法(1)~前提を疑う

まず、次の2つの質問を考えてみてほしい。

・私の業界はどんな思い込みに支配されているか
・私の会社はどんな思い込みに支配されているか

もし、質問が抽象的だと感じたら、次のような思考をしてみてほしい。

・業界で常識だと思っていることをいくつか取り上げ、その根拠を説明する
・会社で常識だと思っていることをいくつか取り上げ、その根拠を説明する

この質問に対して、根拠が説明できないものはほぼ、思い込みである。

たとえば、ITの業界には、発注者の事情で発生したスケジュール遅れはベンダーが始末しなくてはならないという常識がある。この根拠を合理的に説明するのは難しい。もし、あるとすれば、契約書の中で、ベンダーの履行義務は期限付きで謳われていても、発注者の義務は期限付きでは謳われていないことが多いくらいだろか。

◆イノベーションを起こす質問

これ以外にも思い込みを壊し、イノベーションを起こす質問としては、

・あなたの業界はなぜそのような構造になっているのか
・あなたの業界ではステークホルダーとの取引についてどのようなルールがあるか
・ルールはあなたの会社にどのような影響を与えているか。どのようにルールを変えればあなたの会社の立場は変わるか

などだ。たとえば、あなたがITの業界で二次受け、三次受けの企業であれば、ぜひ、この質問に答えてみてほしい。新しい事業展開のヒントが見つかるだろう。


◆組織の思い込み

組 織についても同様だ。たとえば、日本の企業の多くは、自分たちの強みが品質であり、BRICなどの発展途上国の追従を許さないと思っている。ところが、外 国は日本製品の品質が高いという認識は必ずしもなくなってきている。家電のように韓国や中国と同水準であり、価格だけが高いようなイメージを持たれている 分野が少なくない。調べてみればすぐに分かる。要するに思い込みである。

組織についても、

・あなたの組織はなぜ、現在のような構造をとっているのか
・あなたの組織の不文律は何か
・あなたの組織の運営はどう変わってきたか
・あなたの組織の製品やサービスに関する思い込みは何か

といった質問を考えてみると、思い込みがはがれ、イノベーションのヒントが見つかることが多いだろう。


◆関連セミナー

PMstyleでは、イノベーティブ・リーダーの質問力を向上させる目的のセミナーを実施します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆イノベーティブ・リーダーの質問力
           ~問いから始まるイノベーションの生み出し方◆(7PDU's)
  日時:2014年2月21日(土)10:00-18:00(9:40受付開始)   
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 【カリキュラム】
    1.質問がイノベーションを生む
    2.誰に質問するのか
    3.質問の構造と技術
    4.イノベーションを生む質問
    (1)思い込みや常識を覆す質問をする
    (2)挑発的な質問をする
    (3)破壊的な質問をする
    (4)コンセプトを革新する質問をする
    5.質問力を養うには
    6.質問を行う場のデザイン
    7.質問ストーミング(ワークショップ)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

◆キラー質問研究会

イノベーションイニシアティブでは、良い質問を集める

「キラークエスション研究会」

を発足します。これまでの経験の中で、良い質問だったなと思うものを出し合い、共
有しようというオンライン研究会です。

趣旨に賛同戴ける方は、ぜひ、ご参加ください。こちらのfacebookグループです。
https://www.facebook.com/groups/607965929242093/

◆参考資料

フィル・マッキニー(小坂恵理訳)「キラー・クエスチョン 常識の壁を超え、イノベーションを生み出す質問のシステム」、阪急コミュニケーションズ(2013)

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好川哲人

技術士&MBA 技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。