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2011年5月14日 (土)

サプリ265:問題にふたをしない

問題にふたをしても、問題が消えるわけではない
              (富永浩義、株式会社ハミングバード、代表取締役)

【成分】

◆会議の開始時間に遅れないようにするには
◆プロジェクト関連で問題にふたをしているケース
◆プロジェクトは短期勝負なので、本質的な問題は解決できない
◆ふたをした問題が新しい問題を引き起こす
◆問題のとらえ方


 
【解説】

「問題にふたをする」という表現があります。かつての日本の現場のマネジメントの
強みは、現場の問題にふたをしないことでした。これは簡単なようでたいへんなこと
です。現場の問題というのはたいていは、組織や経営の問題につながっています。現
場の問題のふたを開ければ、現場で収まらないことがほとんどです。つまり、組織や
経営を変えることを意味します。そのような問題を、ミドルマネジャーがうまく拾っ
て、組織的な調整を図り、次々と解消していたわけです。穏やかですが、まさに、継
続的なイノベーションを行っていたと言えます。

しかし、いま、プロジェクトマネジメントの中で行っている問題解決はほとんど、現
場でできる範囲のことです。

言い換えると、プロジェクトの問題にふたをしてしまっているわけです。それで済め
ば問題ないのですが、ほとんど、そんなことではすみません。問題がなくなっていな
いわけですから、問題はプロジェクトを何度も襲います。そして、プロジェクトを蝕
んでいき、デスマーチが始まるわけです。

この問題にはもう一つの側面があります。それは、かつてのミドルマネジャーのよう
なリベロな存在がいなくなっていることです。プロジェクトマネジメントにおいては、
プロジェクトスポンサーはリベロであるべきです。

この話は別の機会に触れたいと思います。今回は、最初の問題、「ふたをすること」
について考えてみたいと思います。

そのような問題意識で書いたサプリです。

【効用】
・PM体質改善
  計画力アップ、リスク管理力アップ、問題解決能力向上
・PM力向上
  リスク対応力向上、プロ意識の向上
・トラブル緩和
  モチベーション向上、プロジェクトにおける辛さの克服

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。