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2010年7月

2010年7月 7日 (水)

PMサプリ225:目的を見失わない

多くの人が売上げの一割にしか影響しない問題の処理に、九割の時間をかける。彼らは多くの場合、問題点に打ち込むあまり、目的をすっかり見失ってしまう(スティーブン・ブラウン、フォーチューン・グループ・インターナショナル創始者)

【成分】
◆「どうしたこの状況や事情をプラスに利用できるだろう」
◆トラブルがリピート率を上げる!?
◆「失敗したら何が起こるだろう」と考えると動けない
◆すべての判断を合目的かどうかで行う

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2010年7月 5日 (月)

PMサプリ224:マネジメントとは考えること

基本的にマネジメントとは考えることであって、仕事をすることではない(スティーブン・ブラウン、フォーチューン・グループ・インターナショナル創始者)

【成分】
◆汗をかくのが尊いという価値感
◆考える方が重要な局面も多い
◆メンバーの成果を最大化する方法を考えるのがマネジャー
◆プレイングマネジャーでも、考えることは仕事より優先される

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【戦略ノート217】プロジェクトの<重さ>

◆組織の<重さ>

3年くらい前に、「組織の<重さ>」という本が出版された。

沼上 幹、加藤 俊彦、田中 一弘、島本 実、軽部 大「組織の“重さ”─日本的企業組織の再点検」、日本経済新聞出版社(2007)
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組織には<重さ>があり、それが、新たな方策を立てて一体となって行動しようとすると、多大な労力があかったり、結局何も変わらなかったりするような組織の状況を生み出すという指摘だ。

同書によると、組織の重さを構成する要素には、

(1)過剰な「和」志向
(2)内向きの合意形成
(3)本来負うべき責任を他人や組織自体に転嫁する「フリーライド(ただ乗り)」
(4)経営リテラシーの不足

の4つがあるという。そして、重さの問題は、存在自体ではなく、経営上の成果に悪影響を与えることにある。直接的な影響は調整活動の増大であるとし、同書では「調整比率」という業務全体における「根回し」にかかる時間の比率をメトリクスとして見ている。2006年の結果であるが、軽い組織10%の調整比率は29.4%、重い組織10%の調整比率は42.3%であったそうだ。

ただし、組織の重さが短期的に収益性の低下をもたらすとは限らないが、中長期では大きな影響を与えるとしている。

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2010年7月 2日 (金)

【戦略ノート216】見積もりの心理学と政治学

◆心理テスト

見積もりはつまるところ、どのように決まるのか。今回の戦略ノートはこの話。

簡単な例だが、5日間の作業を5つ、計25日でできると思っている仕事があるとする。各作業が計画通りにいく確率は一律に

6日の場合 100%
5日の場合 90%
4日の場合 70%

だとする。話がややこしくなるので、PERTのような生産性のばらつきは存在せず、確率は焦って失敗をする確率だとしよう。

簡単のために

(1)それぞれの作業を6日で終え、全体を30日で終える
(2)それぞれの作業を5日で終え、全体を25日で終える
(3)それぞれの作業を4日で終え、全体を20日で終える

の3つのどれを選ぶかという議論にする。このような状況で、あなたはどのような計画を立てるだろうか?

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。