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2010年1月26日 (火)

PMサプリ204:どんなプロジェクトでも調整を避けることはできない

修正や変更の生じないプロジェクトはない(平野暁臣、空間メディアプロデューサー)

◆平野暁臣さんのプロデュース論
◆プロジェクトの特徴
◆プロジェクトマネジャーの行動パターン
◆本質は何をみているかにある

【解説】

プロジェクトマネジメントのコンサルティングやトレーニングの仕事をしている中で、もっとも違和感があるのが、プロジェクトは調整に価値があるということが、なかなか受け入れられないことです。そこでは、計画変更は忌まわしいものであり、できることなら避けたい、避けることができなれけばせめて影響をなくしたいと思っている人がたくさんいます。

ガバナンスの観点からプロジェクトの上位組織は計画変更をそのように扱いたいというのはよく分かりますし、プロジェクトマネジャーのレベルでみても、忙しいこともあって、そんな煩わしいことはできれば避けたいというのはよく分かります。

製造ラインで自動車を作っているのであれば、計画通りに進んで行くことが最良で、調整などあってはならないし、実際にないでしょう。予測している範囲ですべてが動いているわけです。予測した範囲ですべてが動いているというのは、逆の見方をすれば、予測した範囲の付加価値しか生まれないということです。

この議論は結構本質的な議論です。もし、予測した範囲の付加価値しか生まれないのであれば、プロジェクトマネジメントというマネジメント手法はあまり適切な手法ではないと思われます。付加価値が決まっているのであれば、コストを下げることがマネジメントの定石ですが、プロジェクトマネジメントは目標コストを設定し、コントロールすることはできても、コスト低減の手法そのものは持っていないからです。たとえば、原価企画のようにもっと精緻なコストコントロールの可能なマネジメントの手法必要でしょう。

その意味で、プロジェクトとしてやる限り、付加価値の源泉になるクリエイティビリティを徹底的に高めていくべきで、そのためには、クリエイティビリティのためには、積極的に変更をしていく。つまり、プロジェクトは動的であるべきです。

そんな思いを持って書いたサプリです。


【このサプリの効用】
・PM体質改善
  リーダーシップ発揮、顧客説得力アップ、創造力アップ、実行力向上、
  計画力アップ
・PM力向上
  プロ意識の向上、ステークホルダをコントロールする力の向上、
  チームをまとめる力の向上
・トラブル緩和
  モチベーション向上、チームの士気高揚

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。