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プロデューサーの本棚 Feed

2015年5月16日 (土)

【プロデューサーの本棚】いま、イノベーションはブームなのか

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イノベーションは常にブームであるという人もいる。確かにこの20年を考えてみても、イノベーションが言われなかった時期はないだろう。

ただ、今年に入って本当にイノベーションの本がたくさん出ている。最近、びっくりしたのは、伊丹先生が書かれたこんな本まで出てきたことだ。

伊丹 敬之「先生、イノベーションって何ですか?」、PHP研究所(2015)

イノベーションの本はたいてい経営者、経営スタッフ、マネジャー向けである。ただ、実際に取り組むには、組織の全員が理解する必要がある。それに応える本を作った出版社に敬意を表する。

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2015年2月17日 (火)

【プロデューサーの本棚】エッセンシャル思考

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グレッグ・マキューン「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」、かんき出版 (2014)

Kindle版><紙版

「本質」にこだわるためには、無駄を捨てて、大切なことに集中しよう。こういう掛け声のライフハックは多い。

しかし、なかなか、できない。正確にいえば、気にいったり、できそうなハックは実行してみるが、あまり効果が出ない。

なぜかといえば、ハックはハックであって、ツール群でしかないからだ。無駄を捨てて、大切なことに集中するというのは、ループ図を書いて見るとすぐに分かるがシステムを変えることに他らない。したがって、ハックではできず、システム的なアプローチが必要である。しかし、なかなか、そんな本はなかった。

そこに出てきたのが全米で大ベストセラーになったこの本。そのタイトルも「Essentialism」だ。なぜ、わざわざ原題を紹介したかというと、邦題は「エッセンシャル思考」であるが、この本は思考法を書いた本ではなく、「本質」イズムの実現方法を書いた本だからだ。そのつもりで読んだ方がよい。

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2015年2月 5日 (木)

【プロデューサーの本棚】コンセプチュアルスキルを高める!

コンセプチュアルスキルはベーシックなスキルですので、日常的なトレーニングが欠かせません。

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その中の一つに、本を読むというトレーニングがあります。この記事では、みなさんのコンセプチュアルスキルを高めてくれる本を紹介したいと思います。

コンセプチュアルスキルの構成要素を

・思考技術
・思考態度
・実践(行動)

の3つのカテゴリーに分けて、それぞれに役立つ書籍を上げてみました。

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2014年10月29日 (水)

【プロデューサーの本棚】パターン・ランゲージを学ぶ

この2年くらい、「パターンランゲージ」というのが注目されるようになってきました。

その理由は2つあり、一つはITの世界で日本でもアジャイルが普及してきて、マネジメントや設計のパターンの在り方に興味を持つ人が増えてきたこと。

もう一つは、かなり属人的な話ですが、慶応大学の井庭崇先生が提唱されている人間行動のパターンランゲージという考え方がウケていること。

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井庭崇先生はパターンランゲージを概観する本を作られています。パターンランゲージがすでにある分野、可能性のある分野の識者と対談し、パターンランゲージの可能性を追求するという趣旨の本です。第1章では井庭先生の詳しめの総論もあり、一冊読めば、パターンランゲージの通になれます。

井庭 崇編著、中埜 博、竹中 平蔵、江渡 浩一郎、中西 泰人、羽生田 栄一著「パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語」、慶應義塾大学出版会(2013)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766419871/opc-22/ref=nosim

パターンランゲージについてイメージしたければこの本がお薦めです。

僕も今、プロジェクト・イニシアチブのデザインをするパターン・ランゲージを作っています。それで、この1年くらいの間にパターン・ランゲージの本をいくつか読みましたので、感想をつけてご紹介します。

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2014年9月16日 (火)

【プロデューサーの本棚】インサイドボックス 究極の創造的思考法

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ドリュー・ボイド、ジェイコブ・ゴールデンバーグ(池村 千秋訳)「インサイドボックス 究極の創造的思考法」、文藝春秋(2014)

創造的思考法というと、「枠(制約)を外して考える」というのが常套句になっているが、この本は逆で、制約の中に創造的な答えがあるという考えの思考法「インサイドボックス」を事例を紹介しながら紹介した本。事例が面白いものが多く、説得力があり、読み物としても面白い。

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2014年7月15日 (火)

【プロデューサーの本棚】アイデアが枯れない頭のつくり方

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高橋晋平「アイデアが枯れない頭のつくり方」、阪急コミュニケーションズ(2014)

「∞プチプチ」で知られるおもちゃクリエイター高橋晋平さんさんが、自身のアイデアマネジメントを紹介する一冊。本書はあらかじめ、Kindle版を出版し、その結果をフィードバックし、茂木健一郎さんとの対談も追加して、紙の書籍になったらしい。

また、高橋さんは2013年にTEDxTokyoに登壇し、「新しいアイデアのつくり方」というプレゼンが話題になり、この分野でも注目の存在である。

本を読みながら、あるセミナーのアイデア出しをやってみたのだが、使えそうな感じだ。本でも薦めているが、アイデア出しをしながら読んでみるといいと思う。

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2014年6月10日 (火)

【プロデューサーの本棚】チームが機能するとはどういうことか

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エイミー・C・エドモンドソン(野津 智子訳)「チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ」、英治出版(2014)

一昨年話題になった「TERMING」の邦訳が登場した。邦題は「チームが機能するとはどういうことか」。ちょっと長いタイトルだが、非常に的を得たタイトルの本。

タイトルを見たときに、翔泳社から出ているパトリック・レンシオーニの「あなたのチームは、機能してますか?」という本を思い出し、なんでこんなタイトルにと思ったが、読み進めていくうちに、なるほどと思った。

チームをテーマにした本だが、チームではなく、チーミング。チームは静的(固定的)な「グループ」で、チーミングは動的な「活動」であると説明されている。

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【プロデューサーの本棚】真のチームを探求する本~マッキンゼーの系譜

◆日本人のチーム観とは

日本ではイノベーションが必要だと言われながら、なかなかできずにいる。その原因を組織マネジメントに求めたり、創造性に求めたりしますが、意外と語られていない原因がチームである。

日本人はチームワークが得意だと思っている人が多いと思う。例えば、自動車のように複雑な製品を摺合せで作っていく能力を見ると、チームワークは日本人の強みのようも思える。

しかし、欧米人から見たときの評価は決してそうではない。たとえば、齋藤ウィリアム浩幸氏は2012年に

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齋藤ウィリアム浩幸氏「ザ・チーム (日本の一番大きな問題を解く) 」日経BP社(2012)

という本で、日本のもっとも大きな問題はチームがないことで、チームがないために製品はできても、システムはできないとまで言っている。

なぜ、こんなに認識のギャップがあるのか?

そのヒントがマッキンゼーで12年間採用マネジャーを務めた伊賀泰代氏の「採用基準」(ダイヤモンド社)の中の指摘に見ることができる。

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伊賀 泰代「採用基準」、ダイヤモンド社(2012)

この本はマッキンゼーの人材評価の方法を書いた本だが、伊賀氏は日本の考えるチームは一人のリーダーがいて全責任を取るグループだといい、欧米の考えるチームはメンバー全員がリーダーシップを発揮するグループだと言う。

さらに、日本ではチームの成果はリーダーの優秀さで決まると考えるが、欧米ではメンバーのリーダーシップの総和によって決まると考える。

この指摘から分かるように日本人が考えるとチームと欧米人が考えるチームのイメージは似て非なるものであり、欧米人は日本的なチームをチームだとは認めていないところにギャップの原因があるといえる。

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では、欧米のチームとはどういうものなのか?その原点ともいえるのが本が1993年に出版されたこの本だ。

ジョン・カッツェンバック、ダグラス・スミス(吉良 直人、横山 禎徳訳)「「高業績チーム」の知恵―企業を革新する自己実現型組織」、ダイヤモンド社(1994)



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2014年6月 9日 (月)

【プロデューサーの本棚】なぜ人と組織は変われないのか

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ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー(池村千秋訳)「なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践」、英治出版(2013)

ハーバード大学で、成人学習、職業発達論を研究するロバート・キーガン教授の『Immunity to Change』の翻訳書。2009年の刊行以来、免疫システムという一風変わった概念による変革アプローチの本として評価されている。

この本では、成長課題には、技術的な課題と、適応を要する課題があり、いま、直面している課題は技術的な成長(スキルアップ)だけでは対応できず、知性のレベルを向上させ、思考様式を変容させる必要があるという前提がある。

ちょっと長くなるが、重要なポイントなので知性のレベルについて説明しておく。著者がいう知性レベルには以下の3つのレベルがある。

(1)環境順応型知性
(2)自己主導型知性
(3)自己変容型知性

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2014年6月 3日 (火)

【プロデューサーの本棚】クラウドストーミング 組織外の力をフルに活用したアイディアのつくり方

4484141027_2ショーン・エイブラハムソン、ピーター・ライダー、バスティアン・ウンターベルグ(須川綾子訳)「クラウドストーミング 組織外の力をフルに活用したアイディアのつくり方」、阪急コミュニケーションズ(2014)

クラウドソーシング(特定の仕事を成し遂げるために組織が不特定多数の人々と協働すること)が普及していく中で、クラウドソーシングとブレインストーミングの考え方を併せた「クラウドストーミング」というコンセプトの活動がオープンイノベーションの手法として注目されている。

本書はクラウドソーシングを豊富な例を取り上げながら、ライフサイクルに沿ってポイントを解説している。おそらく、クラウドソーシングを体系的に解説した本邦初めての本。オープンイノベーションの取り組んでいる人、これから取り組みたい人にはお薦めの一冊だ。

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